エスキスの話①建築可能範囲

これからエスキスのことを詳しく書いていきたいと思います。大事なことがたくさんあるので、何回かに分けて重要な事柄を書いて行きたいと思います。

読み取りを行った後にエスキスを始める訳ですが、何から始めていいかわからない人が多いと思います。まずは

敷地の使い方を大まかに考え建築可能範囲を出していきましょう!


一級建築士試験ではまず大まかに敷地の使い方を考えていきます。


まずは建物出入り口。利用者出入口(メインエントランス:ME)と管理用出入口(サブエントランス:SE)がありますがまずはMEとSEの場所を大まかに決めましょう!(こっち側に設けるぐらいのレベルで)定石通りに行けば二面道路の場合、幅員広い道路側にME・狭い方にSEです。

その次にその他の施設いわゆる外部施設の大きさ(最小値!)を計算します。(ex.車いす用駐車場(3.5×5m)やその他の駐車場(2.5×5m)、広場など)

このとき重要なのが最小値で計画することです。ここで余裕を持たせるとスパン割などに影響が出てきてしまいますのでご注意を。

そうしたらその外部施設の位置を大まかに決めていきましょう。広場があれば環境のいい方へなどその役割を考えて大まかに、ココらへんかなと。

そして仮定の外部空間配置ができたら、上で計算した幅をもとに敷地に落とし込んで敷地の中でどのくらいの大きさの建物が計画できるか検討します。これが【建築可能範囲の検討】です。

ここで気を付けなければいけないのはMEへの敷地内通路です。通路は幅1.8m以上確保したいので車椅子駐車場の幅に2.5mを足した6m幅で建築可能範囲を計算していきましょう。その他の駐車場も2.5m+0.5m(柱を考慮して)=3m程度で検討していきましょう。

また広場は役割を考え(要求室と一体的利用などの要項があればそれに応じた長方形など)これも最小値で計算すること。
例えば 〇〇広場(250㎡以上)(7mの円が入るように)などの表記があれば柱を考慮して幅8mを確保して250÷8=31.25m必要になるので32mで検討していきます。

このような検討から建築可能範囲を出していきます!
そこから次はどのグリッドで検討していくかを考えていきます。その話も長くなるので次回へ。

それでは次回はその中でどのようにグリットを決めていくか書いていきます。

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