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独学で一級建築士合格の手引き~製図試験編~

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一級建築士試験を独学で頑張るあなたへ。きっと役に立つ手引書です! これを見て合格へ一歩近づいてください!
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2018年8月の記事一覧

エスキスの話⑩「これでいいよね」はダメ。

さあエスキスの話でちょっとした考え方についてです。

○課題文はそのまま読み取る

製図試験の課題文はこういった建物を作ってくださいという要望書であり、かつ指示書でもあります。そのまま読み取って形にしていけばいいのです。

しかし課題をやっていくにつれ、(特に大手資格学校に通っている人は)今までの課題はこうだったからとか、こうしていたからと課題文にないものまで付け加えたりします。

でもそうやって

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発表課題の振り返り。

製図の勉強が始まって、もうすぐ一ヶ月が経とうとしています。そこで今回は課題文を振り返って事例研究などから気になった所を書いていきたいと思います。
あくまでこれは私個人の気になった所で試験予想とかではないのでそこを勘違いしないように。

○プールでは差異はつかない。

今年のメインはプールで間違いないのですが、受験生全員そこはみっちり勉強しているのでそこでは差がつきにくい。
そこで重要になってくるの

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エスキスの話⑨部屋に柱は?

前回は部屋を整形にするか否かの判断基準について書きました。
それでは今回はそれに関連して要求室内に柱が出てきたも良いか否かを考えて行きたいと思います。

○グリッドが合っていれば、柱はほとんど出てこない。

一級建築士製図試験においては決めたグリッドが課題文に合っていれば、ほとんどの部屋がグリッド内に納まり柱が要求室内に出てくることはありません。しかしエスキスを進めていく上で上手く配置できず要求室

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エスキスの話⑧部屋は整形じゃなくてはダメ?

はい、エスキスに関しての投稿も8回目です。いろいろと書いていますので自分があまり上手く出来ないなと思う所を読んでくださればと思います。

それでは今回は要求室の形についてです。

○要求室は整形でなくても良い・・・、でも。

要求室は決して整形で、きれいにグリッド内に納まってなければダメということはありません。
じゃあ、どんな要求室が整形じゃないとダメで、どんな室が整形じゃなくてもよいのかその判断

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エスキスの話⑦廊下はまっすぐに。

前回は廊下の幅と2方向避難についてでした。

今回は廊下の形状についてです。

まず今年度は課題の発表時に避難関係への要求があったので、自ずとそういった避難関係が厳しく見られるでしょう。
それでは2方向避難を確保した上で重要な事を書いていきたいと思います。

○廊下の基本は一直線

廊下は基本的に一直線に取っていきます。特に利用者部門廊下の屈曲は多くとも1回ぐらいです。それは避難時の避難経路をわか

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エスキスの話⑥廊下の幅と避難

今回は廊下の幅と避難についてエスキス時に注意したいことを書いていきたいと思います。

○廊下の幅は利用者部分は2.5m~3m、 管理部門は2m。

廊下幅ですが、車いす使用される方にも配慮して最低2.5m、通常は3mとって計画しましょう。
また管理部門(バックヤード)内の廊下幅は2mに統一しコンパクトにまとめます。加えて管理部門も2方向避難のルートとして使用できます。
廊下幅が利用者部門・管理部門

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エスキスの話⑤空間の強弱

さてエスキスの話も5回目です。今回は空間の強弱についてです。ちょっと抽象的ですね。
わかりやすく説明すると。

********************
利用者の場所は余裕を持たせ豊かに
管理者が使う場所はコンパクトに!
********************
ということです。
至極当たり前なのですが、試験の勉強になると意外と出来なかったりします。管理部門にすごく広い倉庫があるのに、利用者用トイ

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エスキスの話③メインは何か。

敷地の使い方・建築可能範囲・グリッド候補の選定とエスキスを進めてきましたが、次に行ってほしいのは要求室の優先順位を考えるということです。

今年の課題は基準階型ではないのでゾーニングとグルーピング・動線計画が勝負の分かれ目です!(←設計のとっては当たり前なのですが)

そこで要求室の優先順位を考えていきます。優先順位の高いものをまず配置していく流れを作ります。

じゃあまず優先順位を決めていくに当

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エスキスの話②グリッドを考える

外部施設を配置してその必要寸法を考慮した建築可能範囲を前回までに検討しました。

それでは次は。

【グリッドの候補を上げる】

○グリッドは最初から決めつけない

建築可能範囲からグリッドを考えていく場合、最も重要なのは決めつけないということです。一つのグリッドで検討していくのではなく2~3パターン考えておく、そして最も良さそうなグリッドから試していくというのが良いかと思います。

それではどう

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エスキスの話①建築可能範囲

これからエスキスのことを詳しく書いていきたいと思います。大事なことがたくさんあるので、何回かに分けて重要な事柄を書いて行きたいと思います。

読み取りを行った後にエスキスを始める訳ですが、何から始めていいかわからない人が多いと思います。まずは

【敷地の使い方を大まかに考え建築可能範囲を出していきましょう!】

一級建築士試験ではまず大まかに敷地の使い方を考えていきます。

まずは建物出入り口。利

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モチベーションが保てない!成長曲線の話。

独学の方の中でモチベーションが保てない!という方がいるかもしれません。独学だと仲間はいないし、励ましてくれる先生もいません。自分でなんとかするしかないのです!

それではここから私が考えたモチベーションいらずの勉強法を成長グラフを交えながら説明したいと思います。
ついてこれないという方も最後まで読んでくださいね。特に成長グラフの話だけでも読んでください。

○モチベーションは必要ない!必要あるのは

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学科試験と製図試験の大きな違い!

一級建築士製図試験の勉強も大体1ヶ月が過ぎようとしています、早いですね。充実した勉強ができていると思いますが、もしかしたらちょっと怠けてしまっているなという人もいるのではないでしょうか。

この製図試験、学科試験の一番大きな違いは

【ジャンプアップが出来ない!!】
ということです。

学科試験は詰め込みなので、試験直前で追い込んで滑り込みで合格する場合があります(あとはマークシートの幸運で)しか

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課題文の読み取りについて②

課題文の読み取りのときに大事なのは、読みながらではなく、文を読んでから大事なところをマーカー・赤ペンで強調することです。

マーカーの色分けはこちらから。

読み取り時のマーカーはエスキス時に課題文の内容・重要な部分をわかりやすくまとめ、確認しやすくするのが目的です。ここで重要なことがあります。それは

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【読み取りはマーカーするのが目的ではない!】
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大体の人がその文の重要

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課題文の読み込みについて。

さて、独学の壁でもある問題をどこから手に入れるかわかった方は次に実際に問題を解いてみましょう。

どこから手に入れれば良いのかわからない方はこちらを参考にしてください。

さて問題を解くに当たって、まず最初に行うのは「課題文の読み取り」です。この課題文の読み取りは慣れてしまうと早く流してやってしまう人が多いのですが、私はこの読み取り、エスキスを行うにあたって一番重要と考えています。

有名資格学校

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