スーパーで余計なものを買わない方法とは
<答え>買物リストを事前に作成する
書籍「図解 モチベーション大百科」の中で、ヴァージニア大学 ティム・ウィルソンとハーバード大学 ダン・ギルバートの調査が紹介されています。
<実験>
スーパーに来たお客さんに無作為に声をかける。
「空腹ですか?」とたずね、なにを買う予定か教えてもらう
「はい」と答えた人は、予定になかった商品を多く買った
今度は「買い物リスト」を紙に書いてから入店してもらった
すると「はい/いいえ」問わず、予定外の買い物をほとんどなくなった
つまり、計画を持たず、記憶をたよりにすると、誘惑に弱くなる。
■必ず買い物リストを作成しましょう!
余計な買い物を減らしたい方は、買い物をはじめる前に「買い物リスト」を作りましょう。スマートフォンにはリストアプリがたくさんありますから、スーパーの入口近くで立ち止まって、ささっとリストを作成してしまえばよいでしょう。
もちろん、いちばん良いのは「アレ買わなきゃ!」と思った時点で、リストに追加しておき、忘れてもいい状態にしておくことです。「覚えておく」ということは、思いの外、脳にとってストレスですからね。
私は iPhone 標準の「リマインダー」に「買い物」というリストを作成し、そこに買うものを列挙してから買い物をはじめるようにしました。
■ルートが最適化され、そもそも誘惑が減った。
「買い物リスト」を作成するようにしてみて、たしかに予定外のものを買うことが減りました。
そして試してみてわかったのですが、「買い物リスト」があると「目的の商品」まで一直線に進むから、他の商品に誘惑されにくいのです。これは想定していませんでしたが、思わぬ副産物でした。
人間の意志力は無限のものではなく、意思決定するごとに消費されていきます。RPGでいうMPのようなものです。睡眠で回復する。このMPを消費しすぎると、また誘惑に弱くなる、というより我慢ができなくなってくるそうです。それに関する実験も紹介されていました。
ストレスがかかると自制心を消耗し、すべてにおいて、我慢することが困難になる。
via 図解 モチベーション大百科 P 174
「買い物リスト」がないときは、「何を買おうと思ったんだっけ?」と「目的の商品」を思い出すために、スーパーの中を洗うようにすみずみまで歩いていたので、目につく商品の一つひとつ誘惑されていました。そして、意志力を消耗していき、最後には予定外の買い物を許していたのです。
そもそもスーパーには仕事帰りに寄るから、自制心が減った状態で、誘惑に対してガードがあまくなっていました。「買い物リスト」はまさに私にとって必須のツールだったのだ、と気がつきました。