🇯🇵【その１】本来だったら東京２０２０オリンピック期間中なので、五輪写真の裏舞台を少し📷🌸
前回投稿させていただいた、note「🇯🇵東京オリンピックに向けて？世界3大通信社＝日本の3大カメラメーカーの覇権争いの図式が成立📷🌸」が大変ご好評をいただいております。
本来であったら東京２０２０オリンピックの真っ最中で、私も自国のオリンピックを目一杯、取材しているハズでしたが、お楽しみが1年先延ばしになりましたので、少しフォトグラファーから見たオリンピックのお話でも。
📷🌸ロイター通信のフォトグラファーとして２度のオリンピックを撮りました。
私はロイター通信のフォトグラファーとして、201２年ロンドン大会と2016年リオ・デ・ジャネイロ大会を取材しました。オリンピックはフォトグラファーにとっても、世界最高峰の夢の舞台です。最高の舞台を最高の環境で、そして最高の機材で撮影し世界中の人にお伝えする。国際通信社のフォトグラファーとして、これ以上のイベントはありません。
初めてのオリンピックはロンドン２０１２でした。🇯🇵📷
2012年ロンドン大会での私の役割は「ニッポン担当」でした。日本人として日本人アスリートの活躍を撮影する、とても名誉な役割でした。メダルの可能性が高い柔道、レスリングを中心に、前年にW杯優勝した、なでしこJapanや女子バレーボールの銅メダル獲得の瞬間、ボクシング村田の金、などを取材しました。
🇯🇵なでしこか？霊長類最強か？📷🌸
大会期間中最も悩ましかったのは、レスリング女子の五輪３連覇のかかる吉田沙保里選手の登場日と女子サッカーなでしこJapanの決勝が同じ日だったことです。私は吉田沙保里選手は、まだ国内大会でライバル・山本聖子選手に勝てない頃のから取材しているので、女子レスリングに対する思い入れは人一倍ありました。でもその時の吉田選手はアテネー北京と連覇を果たし、この大会での３連覇にも死角なし。
私は、なでしこJapanの女子サッカー決勝に行くことをチョイスしました。結果はライバル米国に惜敗。悔し涙を流しましたが、ニッポンの五輪の歴史に新たな１ページを記しました。私は何より、サッカーの聖地・ウェンブリー・スタジアム（Wembley Stadium）でニッポンの試合を撮影した事に感慨を覚えました。（🇺🇸🇯🇵決勝とても悔しかったけど、米国は強かった。前年のリベンジをとても冷静にそして圧倒的に成し遂げた姿にあっぱれの思いでした。）
🇯🇵リオ・デ・ジャネイロ２０１６では日本のメダルラッシュを！📷🌸
2016年のリオ・デ・ジャネイロ大会は大会を通じて、ニッポンのお家芸である、柔道とレスリングに専念いたしました。結果、柔道は金メダル３個を含む歴代最多の１２個のメダル。レスリングは金４個を含む７個のメダル。合わせて１９個のメダル獲得を撮影しました。ロンドンでもそうでしたが、オリンピックで柔道とレスリングは同じ会場になることが多いです。リオでは先に柔道が行われ、1日の会場設営変更日にマットを変更して、大会後半はレスリング競技が行われました。その会場の国際映像クルー（TV中継スタッフ）はほぼ日本人で、NHKのスタッフが担当していました。そんなこともあり、地球の裏側、ブラジルでのオリンピックもホームの雰囲気でしかも歴史的メダルラッシュ。楽しい思い出しかありませんでした。
オリンピックフォトグラファーのカテゴリー📷🌸
オリンピックのフォトグラファーには大きく分けて２つのカテゴリーがあります、番号の振られたカメラマンベストの色で分かれているのですが、通常のフォトグラファーと国際通信社のプールフォトグラファーです。プールフォトグラファーは基本的にAP通信、AFP通信、ロイター通信の３大通信社にIOCオフィシャルでもあるゲッティイメージズ（Getty Images)を加えた４社のフォトグラファーです。プールフォトグラファーは優先的に特別に用意されたカメラポジションにつくことが出来ます。毎日、会場での場所取りに気をもむ必要はありません。それも含めて、オリンピックは最高の場所なのです。しかもこの撮影ポジションが中継TVによく映るので、たびたび日本の友人から「柔道撮っているね〜」とか「伊調選手の後ろに居ますね」などとSNSメッセージをいただきます。柔道・レスリングはほぼ余すことなく日本に中継されていますから当然ではありますが、中には「あなたの仕事ぶりが気になって、試合に集中出来ません！」なんて言う、ホントにありがたいメッセージもいただき、私も日本を代表して仕事をしているような気持ちになります。
本日はここまで、次回はオリンピックやサッカーワールドカップなどでのフォトグラファーの技術的な舞台裏に触れたいと思います。📷🌸
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