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2020年 - 2030年で起きるデジタルのカウンターカルチャー10選

こんにちは。トオルです。

今回は最近の流行りになってきているデジタルの脱メインストリームの動きを整理したいな思います。

1.パッションエコノミー

まず最初に大きな流れとなっているパッションエコノミー。これはUberの様なギグエコノミーに対して起きている流れです。

Instacartに対してDumplingと言う買い物代行サービスが出てきています。今までの様な手数料などをInstacartがコントロールするのではなく、自ら決める所が大きく異なります。また自らのホームページなどで注文を受ける事も出来ます。他にはsubstackの様なニュースレターサービスやポッドキャストのAnchorなどもあります。こうした所である程度経済的に自立した人たちをソロプレナー(個人起業家)と呼ぶ様です。

Dumplingの記事

substackの詳細はこちらにあります

Anchorやポッドキャストはこちらから


2.プレミアムな個人向けSaaS

メールアプリの置き換えを目指すSuperhuman、Heyなどが広告モデルのGmailなどの置き換えを目指しています。今までと違うのはこのメールアプリを使う事で圧倒的な速さでメールを返信出来る様になったり、フィルタリング機能が大幅に強化されたりと今までのメールサービスとは大きく異なります。Superhumanは月額30ドル、Heyは年間99ドルです。今後はメールのみならず広告モデルで提供されている品質の低いサービスをソロプレナー、プロシューマーと呼ばれる層が続々と乗り換えて行くでしょう。

Superhumanは以下に詳細があります

Heyに関しては以下に詳細があります


3.リアルタイム型SNS

従来の非同期なTwitterやInstagramのSNSとは違い音声SNSとも言われるClubhuseはサービス自体がライブ配信を前提に設計されています。次世代のSNSとも言われておりTwitterを置き換えようとしている様です。既に利用者の中では圧倒的にTwitterを越えて利用されてる様です。今までの目とテキストのインプットから耳と音のインプットへの流れでもあります。


4.fuseful(fun + useful) "楽しい"と便利なSaaS

Zoomの様なSaaSサービスはどこかしら企業向けに作られており、便利さが全面に出ていましたが、mmhmmというビデオ会議サービスはこういった便利さだけではなく、楽しい、といったコンセンプトを全面に打ち出しています。fusefulという造語で表現してる様です。プレステのコントローラーでプレゼンが出来たりします。


5.オールインワンSaaS

今までの個人向けSaaSといえばEvernoteやTodoistなどある領域に特化したサービスが殆どでした。そうした流れとは真逆のアプローチをとっているのがNotionです。メモ、Wiki、Todo、しかもこれらをオールインワンならではの利点を活かしてレゴブロックの様に自分でカスタマイズし組み立てて使う事が出来ます。オールインワンというコンセプトだけでなく、ソフトウェアをユーザー自身が組み立てて使う、という新しい流れも作りました。


6.セルフホスティング型SaaS

n8n.ioはiPaaSというジャンルのSaaSですが、現在のクラウド型SaaS全盛とは違い自らサーバーにホスティングして使う事が出来ます。WordpressやEC-Cubeなどのパーケージの流れをiPaaSというカテゴリーでリバイバルしてます。これの利点はコードに自ら手を入れる事が出来るので、zapierなどで非対応なAPIを自ら連携させる事が出来ます。オープンソースとは少し違うフェアコードというラインセンスにしているのも特徴です。


フェアコードに関しての記事

n8nのユニークな点は、 "オープンソース "ではなく、"フェアコード "と呼ばれるモデルに基づいて構築されていること。オープンソースの自由で柔軟な側面のいくつかを取り入れると同時に、コードの元の開発者がそれからお金を稼ぐことができるようなモデルを作ろうとしています。具体的には、ユーザーが一定のサイズを超えたり、SaaSモデルのような別のフォーマットで使用したいと思ったときに課金することで、フェアコードを利用することができる模様。


7.ブラウザからのストリーミング(E2E)

今まではファイルや動画や音声、画面を共有したりする場合はサーバー側にアップロードして様々な処理をして配信する必要がありました。合わせてCDNの様な巨大な配信用サーバーネットワークを必要としました。しかし今後はブラウザのみでサーバーは単に経由するのみで巨大なファイルを延々と相手に対してストリーミング出来る様になります。SNSやZoom、Dropbox、Netflix、ネイティブアプリなど集権的なインターネットから分散型のインターネットへと移行する事で今後広範囲で大きな変化が起きるでしょう。


2016年にGeoff Huston氏というネットワークエンジニアが今のインターネットは構造的にEnd to Endの原理(End-to-End Principle)を実現できていないことの嘆きの話しが話題になりましたが、こういった事が変わって行くと思います。


8.ノーコードエンジニア

今まで自分で何かのサービスを開発するにはプログラミングを学びエンジニアになってコードを書く必要がありました。もしくはエンジニアにお願いをする必要がありましたが、bubbleやAdaloの様なノーコードSaaSが出て来た事で今では殆どのサービスを誰でも作れる様になると同時にノーコードエンジニアという職種が出て来ています。ノーコードエンジニアの出現は「開発の民主化」と呼ばれています。以下の記事でも引用されているUberでプロダクトマネージャー・テックリードを務めていたJeremy Ho氏の言葉です。

今日のすべてのソフトウェアは、開発者がより効率的に作業ができるように、抽象化された層の重なりの上に構築されており、それぞれの層が複雑さをうまく隠しています。ソフトウェアライブラリは一般的なロジックを抽象化し、フレームワークは一般的なパターンを抽象化し、APIはビジネスドメイン全体を抽象化しています。すべてのプログラマはすでに巨人の肩の上に立っているわけです。
ノーコードも何ら変わりありません。ソフトウェアにおいて、コードを抽象化してくれるのです。


9.DXスタジオ

新興の新しいデジタルサービスはスタートアップ企業がどんどん侵食する事でレガシー企業はSIerと組むもスピード感に押され思う様にデジタル化が進まず防戦一方でした。そういった中でROUTE06やOMNISといった会社はこうしたレガシー企業を支援するためNew SIerの様な、モダンな開発思想を持ってレガシー企業のデジタル化、デジタルトランスフォーメーションを並走、共創する、というスタートアップが出て来ました。

ROUTE06で実現したいことはシンプルに、大規模エンタープライズシステムにおいて、要件定義からスケジュール管理などに最適化された「システム納品」を、UX/ビジネス/テクノロジー目線での継続改善に最適化された「プロダクト開発」へと変容させることである。大手企業の既存事業でも、新規事業でも、今はエンドユーザーのニーズの変化がはやく、要件定義からリリースまで1年以上かかるような開発アプローチは時代にそぐわない。かつ社内外のシステムとのデータ連携の機会も増え続けており、従来型「システム納品」のように、大量の開発項目をまとめてリリースするやり方では、エラーや事故が起きるリスクは高まる一方である。


10.分散インターネットの再来

今起きている事は巨大プラットフォーマーに対するカウンター的な側面がとても多いなと思います。2020年からの10年間は個人をよりエンパワーメントさせるサービスやSaaS、セルフホスティングなSaaS、カスタマイズ可能なSaaS、個人間ネットワークの拡大など2010年くらいから加速したGAFA、Youtube、Twitter、Instagramなどの圧倒的なプラットフォーマーによってインターネットが双方向性を失い、配信システムと受信機の様な関係性になりましたが、2020年からは2000年代に指向されていた分散化されたインターネットに戻ると思います。先ほどのGeoff Huston氏のネットワークエンジニアとしての嘆きの記事に以下の様なコメントがありますがこういった事の解消に向かうでしょう。

繋がらない相手がいても、みんな気にしてない。 インターネットは既にピア同士が繋がるネットワークではなくなってしまった。 もう何年も前に我々は、そういった作り方をやめてしまった。 Google、Facebook、Akamai、Netflixに繋がれなければ、みんな気がつく。 そして、オペレータは、そういった問題があれば、それを直す。 それでネットワークオペレータが生計を立ててるわけだから。 いまあるネットワークは、電話網と少しだけ違うものになっている。 いまあるネットワークは、CDNの配信システムだ。 顧客に対して、ある特定の集中したコンテンツを超高品質に提供するためのものだ。

合わせて超インフルエンサーの様な人とは別に小さなインフルエンサーが無数に生まれると思っています。D2CやIndie Maker、更に地理的にもグローバルで強いサービスというのも生まれづらくなり、ローカル化された無数のサービスが主流になるでしょう。これらは全て分散化の流れに入っていると思います。2030年からはまた巨大プラットフォーマーの時代かもしれませんが。

ちょうどタイムリーにGAFAの独占禁止法への調査が行われています

Indie Makerの詳しい記事


[追記]ぼくとオムニス社で働いているシマさんとポッドキャストを撮りました。


コードを書かないノーコードエンジニア募集してます

最後に少しだけ宣伝させてください

ぼくが代表をしているOMNISという会社ですがアパレルメーカーのワールドと一緒に2018年からデジタルトランスフォーメーションに取り組んでまして、デジタル系の人材(コードを書くエンジニア、イエスエンジニア、PM、UIデザイナー)が不足していて興味のある方はぜひ話しだけでもまずは出来たらいいなって思います。

コードを書かないノーコードエンジニアも募集してます!(ノーコードエンジニアを企業が募集するのは日本初なのかな、WantedlyにもIndeedにも無かったので)

こういう事やってます。

- 3DCG/3DCADを使ったデジタルサンプリング

- AIによる画像からの洋服の寸法測定

- D2Cの販売、生産のプラットフォーム

- マスカスタマイゼーションの販売、生産のプラットフォーム

少しでも興味ある方はぜひよろしくお願いします。


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ノーコード / ローコードサービスに注目してます。普段はオムニスという会社でファッションテック、ファッションDXとかやってます。ネットサービス全般、ファッション分野に関して情報発信してます😀

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コメント (1)
今ほしい情報がたっぷり詰まってます!
ありがとうございます!!
ゆっくり、何度も読んで勉強しよう。
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