最近良く利用者さんに言われる。
「あなたは本当に優しいねー」
と。
自分で言うのも何なんですが、この「優しい」と言われている言葉が本当かどうか、いや、本当に信頼をされている「言葉」かどうか、で言うと、かなり信頼を頂いている言葉の重みというか、言い方というか、だと思っています。
「介護の人=優しい」
というよりも、イチ専門職として接して、信頼を得て、頂ける言葉。
専門職は、やはり「傾聴」がどれだけ出来るか、でその人のレベル(偉そうですみません)がある程度分かるし、勘付かれる。
福祉用具専門相談員としての傾聴は、利用者の話を「うん、うん」と頷いていたら良い訳ではなく、その話の中から、“何かを”掴まないといけない。
ニーズや不安、希望などなど。
雑談を雑談のまま終わるのは、単なる「話」。
専門職ならば、その話の中で幾つもの“何かを”掴む。
福祉用具専門相談員は、その話から福祉用具や住宅改修に繋げるかもしれないし、他職種と連携を図らないといけないかもしれない。
だからこそ、話というのは意識をして傾聴しないといけないと思っている。
利用者よりも立場を“下”に見せかけながら、実は、こちらが誘導、先導している。
もちろん、利用者や家族の希望を聞きながらです。
言葉の強弱や、言葉の深みや意味。
手振り身振り、表情、などを意識しながら話す。
「そこまでしないといけないなんて、
普通じゃないわ!私は自然な感じが良いの!」
って、人もいるでしょうけど、単なる会話なら別に良いですよ。
しかし、福祉用具専門相談員として自宅に入っている以上は、専門職として、振る舞い、専門職としての対応をしないといけないのです。
その上で、信頼を勝ち取り、
「inochiさん、ホンマに優しい人やねー」
と、言って頂ける。
めちゃくちゃ嬉しい。
真剣に話す(提案する)時は真剣に。
くだける話の時には満面の笑顔で。
細かい点も、面倒くさがらず必ず話す。
そして、言葉を端的に、分かりやすく、分かりやすく。
そして、また笑顔で。
専門職は、その職種の事を知っていて当たり前なんだ。
偉そうに言うのではない。
本当のプロフェッショナルは、知識、技術は当たり前に備えていて当然。
それ以上に大事なのは、いかに相手に寄り添った言動が取れるのか、です。
その上で、利用者はあなたを信頼してくれる。
by inochi
「関西発!inochiの即使える福祉用具・住宅改修目線!」
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【inochi プロフィール】
〇執筆実績
日総研出版
「訪問介護サービス」、「達人ケアマネ」にて、福祉用具・住宅改修の「村上式 福祉用具のQ&A」を2年半執筆連載。
〇講師実績
福祉用具専門相談員指定講習会主任講師
介護職員初任者研修
認知症サポーター養成講座(地域住民・NPO・企業・介護施設など)
〇施設向け研修
「明日から使える!福祉用具の使い方」
「知っているようで知らない福祉用具活用法」
「どこにも載っていない、手すりの取り付け方と考え方!」
など
「サポートしてくれたらモチベーション上がります!良いと思ったらサポートしてください」