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これがようやく本題として整理整頓出来るか。ややこやしさの原因は「ういろう」の伝播が鎌倉時代からの渡来菓子、って認識がまず大事なこと。と、京菓子の職人が頑なに「すあま(素甘)」を「いけず」に扱った上に「新幹線文化」で騙られた「喧伝の名物移動」が覆いかぶさったから。「駅生」でいうと「ウロコダンゴ」が「ういろうタイプ」で、「トンネル餅」が「すあまタイプ」の和菓子。

とりあえずコンテンツはいろいろ観たけど、「これがようやく本題!」の
テーマは来たので、そこやる前にまずは整頓。

ひとつ悩んでいたコンテンツの取捨選択は『ロシデレ』継続
『2.5次元の誘惑(リリサ)』一話切りで画定しました。
やはり阿久悠作詞の「学園天国」をEDにされると「上坂すみれやりたい放題」はさして気にならない。
 次の諸元データスパーリングは『ロシデレ』にします。

 一応土曜は刻むように三本あって、深夜にも一本。

土曜日

テレビ朝日ほかANN系列全24局
『NUMAnimation』枠
小市民シリーズ(25:30-)
2024年7月6日(土)~

テレビ東京系列6局ネット
天穂のサクナヒメ(23:00-)
2024年7月6日(土)より

BS日テレ
モブから始まる探索英雄譚(22:30)
2024年7月6日(土)より

BS11
逃げ上手の若君(23:30)
2024年7月6日 -土曜 23:30 - 日曜 0:00

BS日テレの『モブから始まる探索英雄譚』も今後諸元データスパーリングで紹介予定だけど、一話切りにならずに済むのか。

23時からは『天穂のサクナヒメ』。

2024夏アニメ諸元データスパーリング(1)『天穂のサクナヒメ』からスタートして、まくらは松野太紀追悼を少しばかし。|torov

30分後には『逃げ上手の若君』。

2024夏アニメ諸元データスパーリング(2)『逃げ上手の若君』。時間切れしたかな、なので手早く。|torov

深夜全国枠の『NUMAnimation』枠で『小市民シリーズ』。

2024夏アニメ諸元データスパーリング(3)は『小市民シリーズ』で。そう言われても全くピンと来ない今季唯一の既読作。|torov

とオンエアされますので(大過なければ)。


まあでも一番頷いたのはこれ。

名古屋人はういろうを食べないらしい→「地元民は地元名物を食べない」という意見が多く集まる - Togetter [トゥギャッター]


Ten-Ly / 十里P @tenlyaoi

名古屋人の母は割とういろう食うけど、1番好きなのは旅まくら 牛乳と合うんじゃ pic.twitter.com/m0nDLy5O1R x.com/aichidoughnut/…

  2024-07-05 17:41:35

名古屋はスルーするだけのものだけど、「両口屋是清」は
好きなんで(北陸や関西でも補完が利くし、で北海道には
ないのでお土産になる)。

こないだ札幌三越の菓遊庵で買ったのはこのタイプだけど。

つい数年前までは10個入りだったのに、とは愕然としたけど。

両口屋是清の旅まくらと志なの路(10個入り時代)



ま、本質的に「ういろう」の伝播は戦国時代以前(大体鎌倉時代)の渡来菓子、って認識がまず大事かと。

 だから当然渡来人の大内氏が掛かってくるので讃岐に流れ着けば(大内氏の名前を冠した市町村が昔はあったり、土地や駅名に「陶」の名前があるのもまあそんな辺り)饂飩から讃岐うどんへ進展するし、山口から京都を経て、小田原に行き着いたのが薬としての「ういろう」と早口言葉の「外郎売」で謳われる「透頂香」(とうちんこう)であり、苦い薬とともに甘い菓子を、といふことで各地に残ったのが、蒸し菓子としての「ういろう」の主な謂われ(山口は渡来人の大内氏文化を独自進化させてきたので、わらび粉を使ったり、「生外郎」を開発したりしてるので、それはそれですごく美味しいと)。

 なので本来の「うどん」のように「ういろう」も一地方の
地方菓子としては本来カウントしないもの、ではあったと。



 だからそんな状況の中で京菓子の職人が頑なに「すあま
(素甘)」を「いけず」に扱ったから、いくら半夏生を
アピールしても「ういろう」の一種「水無月」が全国的に
イマイチ伝わらなかったりするのも必然、って話もあるし、
北海道は新潟経由(水原の椿餅ね)かつ「駅生」として発展し今の形に
なった「ウロコダンゴ」なんてパターンもあるわけ。

「こういうのでいいんだよ」と思わせる旅情の先にある「駅生」の一つ「ウロコダンゴ」について。まあ今の「駅生」もおさらいしますけど。|torov

「駅生」として売られていた「すあま」タイプの和菓子は
結構私の記事の中でも読まれている小沢駅で売られていた
「トンネル餅」なんですが。

やがて小沢も消えゆく駅生「トンネル餅」となぜ
そこで西村計雄が評価されているのかぼちぼち
学んで見る。|torov|note


 で、ややこしやに磨きがかかっているのは松山・大洲・宇和島の各藩が
治めていたところが合併した愛媛の和菓子文化で
松山のしょうゆ餅と大洲藩のしぐれの文化が衝突している
ところなんだよな。

一六本舗のしょうゆ餅はかつて伊丹十三がCMしてたのを
つべに上げてた人がいたけど消滅してしまったし。

店に辿り着けなかったが40分に一本の市電路線と目的の
ブツは松山三越で確保した「白石本舗」のしょうゆ餅は。

しぐれは旅番組でやってたのを観たくらいだけど、でっち
ようかんぽく、かつ限定な感じで売ってはるようだった。

参勤交代の際に藩士が製法を学んで藩内に伝授した伝承が
あるとか(まあ加藤貞康以来の加藤藩が広めた「茶の湯」文化で浸透)。

 本質的にはしょうゆ餅が「すあま」タイプ、しぐれが
「ういろう」タイプなんよね(愛媛の本ではしぐれの類似に「ういろう」と「くじら餅」を挙げてたりするのだけど、それは一旦措くとして)。
 で、しょうゆ餅の文化が大洲藩の地域にも流入してて、
そちらはまた別の呼び方があり、それは形から「墨形」
(すみがた)って呼ばれるのよね。
(「墨形」は江戸時代の菓子本にあって、それが松山藩下
に伝わりしょうゆ餅に変化した、って説もある)

酢脂の伝道師が死んだから、少しづつ引っ剥(ぺ)がすところを引っ剥がしていくか。まずはフジに毒されるところから普及した冷やし中華とういろうのあれこれ。|torov


 名古屋のういろうの浸透に関しては、元々の流れでいうと
生せんべいと結びついたものくらいしかないのに「新幹線文化」に
基づいた「喧伝の名物移動」(最たるものが福岡のひよ子で次がういろう、
次点が静岡の、に固定されたうなぎパイ、とは云われるあの一連の忌まわしき流れ、ってことで片付けられるアレ)で「青柳ういろう」的なものだけが残っただけに過ぎないのがそもそも「薄い」「名物だから食べない」の原因なのかと。
(三重県民なら「虎屋ういろ」を選ぶだろうし)

 概論的にはこれで一廻りしたようなもので、聞き間違いに
なりやすく京都人が主に誤解しやすい「すあま」と「すはま(寿浜)」は
また別の機会に紹介すればいいくらい、なのかなと。




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