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今月の「1ディナールの価値もありません」(5)。なんか機械や判断以前に人間がいとも簡単に責任を放棄して、新自由主義を気取る「電気のむだづかい」になってやしませんかね、と改めてチクッとはした。〜銀英伝参り2024今年も無事に結願。

一応三年目でnote更新し始めてすぐが「銀英伝参り」だったから、結願に
ついて書くのも具体的には三回目か。

今年も無事に結願(けちがん)。「銀英伝参り」の答え合わせ|torov

六本進行の二本目投下はこれ。「私に関して言う限り、『銀英伝』なくして現在の自分は絶対にありえない」と小野不由美に断言させうる『銀河英雄伝説』小説版の魅力とは。〜ようやく終わった結願だといふ気分はあるけど、この時期に六本進行とか考えるのはこれ如何に。|torov


のーさんの「スタグル旅」はまあトキオにしがみついて
ようやく上に(JFKで)上ってきたヴェルディか。

作中は「ヴィクトル」。ま、生理的にブラジル人の厚かましさが港区女子
と結託したようなヴェルディが嫌い、を必然的に思い出させる構成では
ありましたが。
(それに対しての藤井貴彦アナの名言の方がずっと好きなのでね)

「ゆきのあしあと」はしっかりと冬靴で踏みしめて。アイスバーンに持ってかれそうになる情報だとすっ転ばされるからなるたけそっちには行かないように。転ばぬ先の杖。|torov


本篇はどんどん収斂してはいくから、物語を綾なすところで
醜く使われる「陰謀論とは距離を置く」以外でとみに「1ディナールの
価値もありません」案件は薄れていくテーマではあるのですが、リアルには
終わって直後に1つだけ「1ディナールの価値もありません」案件が
到来したんですけど。


 それでもやはりズラシが上手く行かずに「やってもうたあ」があるのも
辛いところ。
 こないだの『SHY』はBS日テレでもリカバリが難しく唯一録れてた
のを見たらラス前に「来週はありません」告知のふざけたロスタイム
表示か。和田高明作画監督補佐なのも妖しさ満載のミェンロン(てか
村瀬歩キャラソン)もオデンなピックにズラされたラスト10分に凝縮
してちゃあ記憶にも残らずただ「録れてない、記憶抹消完了」でしか
ないんだけどね。
 まさしく努力のしどころとベクトルがテイエムトッパズレ。
どこをどう観ても1ディナールの価値もありません、
にしかなれない愚の骨頂ここに観たりだな、と。


って感じで、後は大体結願に至るまでの日々雑記からこと
「銀英伝参り」に関するあたりをぼちぼち。


ここはひとまず古紙回収の声も見送ったので、銀英伝参りは
駆け抜けるモードに。しんみりし過ぎるのも身体に良くないので、
一気に九巻の「発芽」まで駆け抜けたと。

 こう駆け抜けてみると『うる星やつら』の影響下を多分に
受けてる作者(田中芳樹)にしてはシニカル要素をうる星
(旧作)声優が担いすぎてて、なんか笑ってしまうし、同盟
側の旗艦が今作のヒロインであるユリシーズなのも、まあ
それでなんとなく察することは出来るのな、と思ってしまった。
(昔の田中芳樹の書棚にデカい『うる星やつら』と『めぞん一刻』の
LD−BOXが飾られてたのは覚えてる。で両作を
制作したキティ・フィルムで銀英伝の旧作は制作されたのだし)

 としていたところから更に加速して10巻落日篇到達。
ハンスの感慨と杞憂が語られていよいよ最終局面。このまま
駆け抜けて昨年よりは一日早く「結願(けちがん)」したい
ところですが。

 で、あったかいミルクティーでも飲んで軽く寝て頭をリフレッシュ
させてから一気に読み切ることは出来た。
「銀英伝参り2024」も無事に結願です。

 まあただこの後も「青ブタ」シリーズで読んでなかった
文庫本とか『ローマ人の物語』再読の中でハンニバル戦記の
上中下巻とか手に入ったので、読む本には事欠かないのですけれども。

 「青ブタ」シリーズは結構新し目の文庫本だった(それでも四年くらい
前か)。ハンニバル戦記はポエニ戦記からスタートしているが、やはり
面白いな。これはするする読めそう。


 ま、写経ノートに記した部分としてはここが引っかかった。

コンピューターなら「データ不足、予測不可能」と答えて
責任を放棄しうるが、人間はそうはいかない。

田中芳樹『銀河英雄伝説』(8)乱離篇
(徳間文庫版,1998.01)p328

 なんか機械や判断以前に人間がいとも簡単に責任を放棄して、
新自由主義を気取る「電気のむだづかい」になってや
しませんかね、と改めてチクッとはした銀英伝参り2024なのでした。





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