【コラム】夏バテ予防成分:ポリフェノールのはなし
保育園栄養士のとろみです。
年々紫外線がパワーを増しているように感じる今日この頃。
紫外線量がピークを迎える7月は、体内の活性酸素発生量も増えています。
そこで、こどもたちの健康なカラダの大敵「活性酸素」対策を、食事の観点からご紹介します。
「ポリフェノール」に絞ってまとめましたので、ぜひお役立てください。
夏の体調不良=夏バテ
夏バテは「体がだるい」「食欲がない」などといった夏の暑さによる体調不良の総称です。脱水や栄養不足、体の機能を調整する自律神経の乱れなどが原因で起こります。
最近では"疲れ"の原因のひとつが活性酸素とわかってきています。
活性酸素とは?
活性酸素は紫外線を浴びると、皮膚の細胞内に大量に発生します。
活性酸素はシミやシワの原因以外にも皮膚がんを引き起こす要因にもなります。食事で紫外線の害を防ぐために、栄養素・成分を摂ることがオススメです。
今回は成分としてポリフェノールを紹介します。
ポリフェノールとは?
ポリフェノールと聞くとどんな印象がありますか?
赤ワインに入っているって思われた方も、多いと思います。
自然界には8,000種類以上のポリフェノールが存在しています。
ポリフェノールは、ほぼ全ての植物が持つ苦味や渋み、色素の成分です。植物が光合成する際に生成される抗酸化物質です。
水に溶けやすい性質があるので比較的短時間で作用しますが、長期間効果は持続しないので、毎日こまめに摂取することが大切です。
ポリフェノールを豊富に含む食べ物、飲み物
赤ワイン、なす、ブルーベリー、コーヒー、緑茶、紅茶、チョコレート、ココア、大豆、そば、玄米、生姜、ブルーベリーなどが主に挙げられます。
代表的なポリフェノール7つ
❶カテキン
カテキンは緑茶、ココアなどに豊富なポリフェノールです。
主な効果:
虫歯・口臭予防
抗酸化作用
抗菌・殺菌作用
がん予防
肥満予防
❷アントシアニン
アントシアニンは天然色素の1種であり、青紫色が特徴。ブルーベリーなどに含まれています。
主な効果:
抗酸化作用
視覚機能を正常に保つ
花粉症の予防
メタボリックシンドロームの予防
アントシアニンの代表的な効果は目の健康を保つことです。
❸クロロゲン酸
クロロゲン酸類はコーヒーポリフェノールとも呼ばれています。コーヒーに豊富に含まれるポリフェノールです。コーヒーの褐色や苦味、香りの素はクロロゲン酸類です。
主な効果:
血圧改善作用
脂肪肝の予防
糖尿病の予防
❹ルチン
ルチンはそばに豊富なポリフェノールです。
主な効果:
毛細血管を強くする
高血圧の予防
心疾患の予防
❺クルクミン
クルクミンはカレー粉の主成分であるターメリックに含まれる黄色の色素です。
主な効果:
肝臓機能のサポート
美肌効果
抗菌作用
抗酸化作用
❻イソフラボン
イソフラボンは大豆イソフラボンとも呼ばれています。
そのその名の通り大豆に豊富に含まれています
主な効果:
更年期障害の症状を緩和する
生活習慣病の予防、改善
美肌効果美肌作用
❼カカオポリフェノール
カカオポリフェノールはカカオ豆に含まれるポリフェノールです。
主な効果:
抗酸化作用
血圧を下げる
動脈硬化の予防
アレルギーの改善
美肌効果
いかがでしたでしょうか?
ポリフェノールは、多くの植物に含まれることから、野菜を食べることで日常的に摂取されているのですが、紫外線の多いこの時期であり、長時間維持できないため、特別レシピを考えました。カテキンを紅茶、イソフラボンを大豆から摂取できるようにしています。ぜひご賞味ください。
ここから先は
【子供が良く食べる】ホットクックでつくりおき実践レシピ
ホットクックが誰でも上手に使いこなせるようになるレシピ集。1週間の献立を考えるのが苦痛、子どもが好きなメニューがわからない、ホットクックを…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?