見出し画像

<鳥善インタビュー>結婚式をつくる人、キャプテン唐木さん対談

こんにちは。いつも鳥善noteをご覧いただきありがとうございます。静岡県浜松市でレストランやウェディング事業を運営しております、株式会社鳥善と申します。

毎週金曜日は”鳥善noteの日”と決めて現在継続中です!前回までは鳥善で働くスタッフインタビューを掲載。読んでくださった方に、熱い想いを持つスタッフの魅力が伝わっていたら嬉しいです。

さて、今回は結婚式の場作りにおいて欠くことの出来ないキーマン《キャプテン》にフォーカスして、全国で活躍中のフリーランスキャプテン唐木裕介さんと当社代表の伊達との対談をお送りします。《キャプテン》の知られざる役割と、唐木さんの想いをお聞きしました。

キャプテンとは結婚式当日の会場側の現場責任者のこと。結婚式当日、挙式~披露宴の現場を取り仕切るリーダー。
プログラムどおりに結婚式が進行するようにスタッフに指示を与え、不都合があればすみやかに対応するのがキャプテンの役目。ディレクターと呼ぶ場合もある。
※ゼクシイ用語解説参照
《プロフィール》
唐木裕介(からきゆうすけ)香川県高松市出身の32歳。
大阪のブライダル専門学校を卒業後、地元の結婚式場に就職。研修期間中に初めて体験した結婚式で見たキャプテンの姿が衝撃を受け、以後キャプテンとしての道を目指すようになる。
2年目からは正式にキャプテン配属になり、多くの結婚式で現場経験を積む。結婚式に対する情熱とキャプテンの重要性を多くの人に広めたいと考え起業する。2021年2月には業内では類まれなフリーランスキャプテンとして活動をスタート。
今、ウェディング業界から注目されるプロフェショナル。

画像1

*本日はよろしくお願いします。

伊達)
今回この機会にたくさんお聞きしたいことがあるのですが、まずは唐木さんがキャプテンを目指すことになったきっかけをお聞きしても宜しいですか?

唐木)
実は私は大人になるまで結婚式の出席経験がありませんでした。それなのに男性では珍しいウェディングプランナーを目指して大阪の専門学校へと進学。その動機と言えば、ちょっと人とは違うことがしたい気持ちと、目立ちたい気持ちの半々というか(笑)
卒業後、地元の式場に就職をすることが出来て、そこでサービス研修で入った結婚式が私にとって生まれて初めての本物の結婚式でした。その時に私の目に飛び込んできたのは新郎新婦の前でキビキビとした立ち振る舞いで会場を仕切っているキャプテンの姿。もう、ずっと目で追い掛けてましたね。
こんな人が結婚式で活躍しているんだって衝撃で。

(写真:鳥善代表 伊達善隆)

画像2

伊達)
運命的な出会いですね。初めての結婚式でキャプテンに魅せられると言う唐木さんの視点もまた珍しいと思います。実際に結婚式をつくる上で、現場をまとめるキャプテンの存在や司会者の存在があってこそ。
プランナーも含めたチームでつくり上げていくものですからね。

唐木)
そのきっかけでプランナー志望ではなく、キャプテン志望へとスイッチが切り替わりました。まず大切なのは現場を幅広く見れる視点を持ったリーダーシップ。そして場の空気をつくれる存在になること。そのために仕事をする上でも結婚式ごとにノートをつけてみたり、振り返りと改善を繰り返すようになりました。そして次第に「もっといい結婚式がつくれるはず」と思うようになり、”熱い想いを集約する役割がキャプテンだろう”と自身の考え方が出来上がっていきました。

伊達)
環境やチームが気持ちを後押しすることが多い中、自身と向き合って考えながら行動する姿は素晴らしいことだと思います。
唐木さんは何事にもストイックになれる方なんですか?

唐木)
私自身、あまり凝り性ではないんですね。今でこそ趣味はありますが、物事にあまり執着しないタイプだったのに結婚式だけは違って。
結婚式は人の優しさやパワー、純粋さを凝縮できる場所。私は結婚式って人の感情が奥底から溢れる場所だと思っているんです。その溢れるものを引き出すのがキャプテンなら出来ると考えています。その気持ちが私自身に”もっともっと”という気持ちを掻き立ててくれているんですよ。

《誰かのために》この気持ちで結婚式場のスタッフは動いています。
そうさせる力が結婚式にはありますね。

(写真:唐木裕介さん)

画像3

*唐木さんはその後フリーランスキャプテンになるわけですが、極めて業界でも珍しいことです。確かに前例がないというのは大きなチャレンジではありますが、この選択をされた理由をお聞きしても宜しいですか?

唐木)
最初の会社で経験を積み、そこから転職を検討していました。有り難いことに内定のお返事をいただいた会社はあったのですが、私自身の結婚式に対しての考え方と重ねてみると、どうもフィットする感覚が得られなくて。
その結果「自分でやってみよう」と決心。
自らの会社の起業を経て、現在のフリーへの道へと進みました。

伊達)
その決意をさせるには覚悟が必要だったかと思います。ただ、敢えて他の人が選ばない道を選ぶことは可能性に満ちています。
こうして唐木さんとご縁が出来たのもフリーランスになったから。唐木さんの大切にしたいこと、守りたいこと、つくりたいことが明確で熱いものが多くの人の心に響くのでしょうね。とにかく行動力に力強さがありますから。

唐木)
その言葉とても嬉しいです。ふと自分は結婚式の本当の価値を伝えられているのか?と考え出し始めて。どんどん時代が求めることは変わるのに、ウェディングサービスの在り方はなぜアップデートされないのだろう?と疑問を感じていました。時代と共に新郎新婦が求めるものは変わっているので、本当に価値観の変化が激しいものです。

多様性を求められる中、場づくりを意識して創れる人がいないのではないかと懸念し始めていて。そのためには現場レベルで感度やスキルをもっと伝えて広めていかなければダメだと思いました。
やっぱり、個として露出させることや、注目される人がいなければならないと考えていたのですが、もうそれなら自分でやればいいんじゃないかっていうのが一番のきっかけですね。

*今回、鳥善として初のキャプテン研修を実施することになったわけですが、そこに至る経緯を教えてください。

伊達)
会社として今後はより高いレベルでのサービスは必要だと考えていましたし、より良い結婚式をつくるための次のステップを考えるとキャプテンの存在は大きいと捉えていました。

そんな時に唐木さんの存在を知り、早い段階でお会い出来て”この人なら間違いない”と感じたことが全てです。事前にオンラインではお会いしていましたが、その時にも感覚的なところや情熱に関しては共感していたので、実際にお会い出来た時もその印象は変わらなかったです。
どんな場所でもパフォーマンスを発揮できる人で、人間性もいいなって思いました。

唐木)
歴史ある鳥善様からのオファーだったので、本当に身が引き締まる気持ちになりました。正直、最初は「本当に私でいいのかな?」と思ったほどです。

*唐木さんが実際にこの鳥善に来て感じた印象はいかがですか?

唐木)
このレベルならコンサルは必要ないんじゃないか?と感じるほどにチーム全体のスキル、ムードは素晴らしいとすぐに感じました。マインドがここまで浸透しているのもすごいなと驚きました。

伊達)
いやいや、まだまだですよ(苦笑)

唐木)
いい結婚式をつくりたいって気持ちが溢れているスタッフが本当に多い。鳥善様のCOMPASS(経営理念)の浸透度も素晴らしいです。

伊達)
その辺りはもっと先のイメージを持ってもらいたいですね。もっと先まで行けると思うし、行かなければならないと思っています。

唐木)
リーダーともなると経験値の高いスタッフも多いですが、皆がそれぞれ学ぶ姿勢があって謙虚な姿が本当に素晴らしくて、私自身もものすごく勉強になっています。

伊達)
こうやって世界を知ってもらうことは大きなことですから。知ったことを今後どう自分の中で生かすのか。それが大切なことですね。

*鳥善の目指すサービスと、唐木さんの思い描くキャプテン像についてお聞かせください。

伊達)
結構言われることなのですが、ハード(施設)が恵まれていると言われがちなんです。でも、それはここまでの積み重ねがあったからだと思っています。私自身が7年前に鳥善に来てからも日々変化してさせていますが、会場もチームもっと変化出来ると常に考えているんです。地道な積み重ねの必要性。スキルだけじゃなく、ハートの部分をしっかりと大切にしていきたいですね。

唐木)
私が考えるキャプテンとは《場づくりの中心》にいることです。それには空気を感じる感度とそれを高める判断力が必要だと考えています。それが人の溢れ出す感情を後押しするはずですから。結婚式の瞬間瞬間をいつまでも思い出させてくれる場づくりをするのがキャプテン。
その瞬間を刻める存在で在りたいと思っています。

伊達)
いやぁ、そんなメンバーの集まるチームにしたいですね!!

画像4

*最後に、今回の研修を経てのチームへの期待をお二人からお聞かせください。

唐木)
理想は想いを馳せる人になり、高い体現力を養えるようになってもらうこと。自分自身のことも、結婚式のことも深掘りする思考を植え付けることが出来ればいいなと思っています。
もちろん時間は掛かりますけどね。

伊達)
キャプテンやサービススタッフだけではなく、チーム全体としてもっと結婚式の素晴らしさをつくれる立場であることに気付いて欲しいですね。それにはマニュアルもないことではあるけれど、唐木さんのフィードバックから考える癖を付けてくれたらいいなと考えています。
唐木さんには本当にいい時間をいただいていると思っています。

写真:左:伊達、中央:唐木さん、右:インタビュアー深澤

画像5

結婚式にはたくさんのプロフェッショナルが関わっています。そこには結婚式に対しての強い情熱を持った人がたくさんいるんですね。同じ業界内で、こうしたご縁から互いに高め合う時間があることが、結婚式の未来をつくることに繋がります。

唐木さんの結婚式に対する気持ちを凝縮したnoteはコチラ。
宜しければご覧ください。


この記事が参加している募集

オープン社内報

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?