【ミニレビュー】エリートリーグ第9節 清水エスパルス対北海道コンサドーレ札幌
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スタメン
ベンチメンバー
清水エスパルス
GK 大久保 DF ノリナガ MF 中山 山田
FW 後藤 指宿 千葉
北海道コンサドーレ札幌
GK 大谷 DF 荒木 菊池 川原 MF 早坂 小野 FW 佐藤
スタッツ
試合レポート
清水2連戦の2試合目。前日のリーグ戦は勝ち点1を分け合う結果となったが、このエリートリーグはどんな試合となるのか。
前半
開始直後から互いにボールを握るも、チャンスを作るまではいかない。しかしペースは清水寄り。札幌はチーム全体で"ボールを奪う"という意識が低く、マンツーマンプレスが機能しない。ビルドアップも思うように相手を動かせず、理想的な攻撃は出来なかった。
試合が動いたのは20分。中に入り込んだエウシーニョのスルーパスに鈴木唯人が抜け出し、清水が先制点を奪った。
しかし29分、札幌のCKからまた試合が動く。キッカー砂田のボールはキーパーに弾かれるも、そのボールを中島が押し込み札幌が同点に追いついた。
同点直後は札幌がボール保持する時間が増えるも、徐々に清水がボールを握りかえすように。清水のシュート本数も増え、大八のクリアや中野のセーブでなんとか持ち堪えるも、前半終了間際の43分にエウシーニョのパスで裏に抜け出した滝に逆転弾を許してしまう。
前半は清水リードの2-1で前半を終えた。
後半
後半開始と同時に札幌は中野を大谷に交代。清水はエウシーニョ、ホナウド、滝、鈴木唯人を下げ、ノリナガ、後藤、中山、指宿を投入。一気に4人を代えてきた。
後半開始直後は札幌ペースの試合展開となるも、後半10分、指宿に強烈な反転ミドルを決められ3-1と点差をつけられてしまう。
その後64分に札幌が柳、岡村、井川に代わり菊池、佐藤、川原、清水が鈴木義宜に代わり千葉を投入したがあたりから、試合は一気に清水ペースへ。ボールを握り札幌を攻めたてていく。
74分、またしても指宿にミドルシュートを決められ失点。
さらに4分後の78分にはドリブルで切り込んだ中山にも追加点を許してしまう。
そして86分には指宿のパスを受けた後藤のドリブルでDFを突破されダメ押しの6点目を決められ失点。
札幌は清水ペースになった後も砂田、佐藤、藤原、中島を中心にカウンターから少ないチャンスをものにしようと奮闘すると、ゴールを奪うことはできず。
試合は5点差をつけられ6-1で敗北。かつての鬱憤を晴らすような清水の得点ラッシュを止めることは出来なかった。
ピックアッププレイヤー
井川空
大怪我を乗り越えついに復活した札幌ユース出身の道産子。1週間の練習参加の集大成としてこのエリートリーグに挑む。
結果から言って彼のパフォーマンスは合格点に値するものだった。フィジカルが強く、守備でやられるシーンはほとんどない。ビルドアップのミスも少なく、効果的な縦パスを何度も通していた。この試合を通して縦パスを通せていたのは井川と後述する砂田くらいだったため、彼がこの試合で果たした役割は大きかったと思う。怪我明けでまだ本調子といえないが、それでも清水相手に見劣りすることはなかった。来シーズンに向けて彼のカムバックサーモンに期待したい。
砂田匠
札幌U-18のキャプテン兼ゲームメイカー。
彼の持ち味であるライン間でパスを受け、前線にパスを通すプレーはこの試合でも健在。上記したように縦パスを通せる数少ない選手として役割を果たし、札幌を勢いづけた。そんな彼が一番目立っていたのは守備の場面。ボールを奪う意識が低かったこの試合でも、彼はボールを奪う意識が高く、彼のボール奪取から生まれたカウンターをいくつかあった。セットプレーのキッカーも務め、チームに大きく貢献した。強化部は3年生を昇格させない方針らしいが、今日のプレーを見ていると彼の逆転昇格もあり得るかもしれないという気がする。
藤原悠汰
井川空とともに練習参加した明治大学所属FW。明治大学では21試合12得点で関東大学サッカーリーグ得点ランキング3位につける実力者だ。
この試合の藤原のポジションは左シャドー。スピードは小柏に劣るものの、彼と比べても駆け引きと裏抜けの質は非常に高い。この試合では大嘉のポストプレーで生まれたスペースに抜け出すことが多く、彼と連携して攻撃するシーンも見られた。相手を背負うプレーが得意でなさそうなのは残念だが、今の札幌に確実に合う選手であることは間違いない。井川空とともに彼の札幌内定発表がされるよう期待したい。
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