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YouTube漫画動画シナリオの書き方【超!初心者向け】自宅で物語台本を書いて副業
あーりーと申します。
YouTubeでマンガ動画のシナリオを書いています。
WebライターとしてYouTubeの「チャンネル主」様からご依頼をいただき、ご希望のテーマにそってシナリオ(台本・脚本)を書くお仕事です。
この記事では、超!初心者のみなさん向けに、マンガ動画シナリオの書き方をご案内します。
この記事の構成
この記事は3部構成になっています。
第1部(本編)
第1部では、ぼくが普段シナリオを書いている流れにそって、実際に1本のシナリオを完成させるところまで解説いたします。
第2部(追記した内容)
第1部を書き終えた後、しばらくしてから追記した内容です。第1部では書き切れなかった、シナリオ作成に関する補足を記載しています。
第3部(さらに追記した内容)
第1部と第2部を書いた後、さらに追記した内容です。シナリオ作成について皆さまから質問をいただくことがあり、それになるべく回答したい気持ちがありました。そこで第3部では、質問が多かった項目にお答えするQ&Aを記載しています。
どうして追記したのか
第2部と第3部は、別の記事として書くのもありかと思ったのですが、やめました。どうして新しい別の記事ではなく、追記という形をとったのか。その理由は、せっかくこの記事を購入いただいた皆さまに、新しい負担を強いることなく1つの記事内で情報をお伝えしたかったからです。それで、追記という形で内容をボリュームアップさせていただきました。
長い記事となっていますが、必要な時に必要な個所を読んでいただけると幸いです。
それでは、本編に入ります。
どうぞよろしくお願いいたします。
マンガ動画のシナリオを書く仕事って?
YouTubeのマンガ動画のシナリオを書く仕事があります。
聞いたことはあるけど、実際どうやって仕事を見つけるのか、どうやってシナリオを書くのかわからない…
という方もいらっしゃると思います。
仕事を見つける方法、シナリオを書く方法
この記事では、ぼくが実際に仕事を見つけている方法や、シナリオを書いている手順を公開していきます。
あらかじめ注意事項として書かせていただくと…
この記事を読んだからと言って、かならずシナリオ作成の仕事が見つけられるわけではありません。かならずシナリオが書けるようになるわけではありません。
あくまでも、ぼくはこういうやり方をしていますよ、をお伝えする記事です。そのあたり、ご了承くださいませ。
自己紹介
あらためまして、自己紹介させていただきます!
あーりーと申します。
兼業でYouTubeマンガ動画のシナリオを書いています。
●シナリオを書くのが好きです。
●複数のクライアントと継続してお付き合いがあります。
●1動画で最高223万再生の実績ございます。(2024年5月現在)
※ひとこと補足
上記の箇条書きで、動画の再生回数の実績を書かせていただきました。誤解のないように補足しますと、これはシナリオだけの成果ではもちろんありません。
マンガ動画は、シナリオライターのほか、漫画家さん、声優さん、動画編集さん、そしてチャンネル主さんと、多くの方々がたずさわります。それらのみなさんの努力の結晶が、1つのマンガ動画です。シナリオの良し悪しだけで動画の再生回数が左右されることはありません。
シナリオを担当した動画がのびた場合、それはほかの関係者のみなさんのおかげです。
YouTubeのマンガ動画って?
そもそも、YouTubeのマンガ動画とは何かと言うと…
マンガにセリフ音声やナレーションがついて物語が進んでいく動画のことです。
たとえばこのようなチャンネルがあります。
ほかにも人気のチャンネルがたくさんあります。
こんな皆さんに読んでもらいたい
この記事は、次のような皆さんに読んでもらえると嬉しいです。
●Webライター未経験
●Webライターをやっているがシナリオ案件は未経験
●文章を書くのが好き
●文章で収入を得たい
●在宅で自分らしく収入を得たい
![画像12](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/19821870/picture_pc_a657f3ab15345af11fc20ac92dc83bc5.jpg?width=800)
シナリオ作成の超!初心者向け
この記事は、YouTubeのマンガ動画シナリオをまだ作ったことのない、超!初心者の方向けの内容となっています。
購入者さまの声
この記事を購入してくださった方々の声はこちらです。
Twitterで感想をつぶやいてくれた方々から了解をいただいて掲載しております。
シナリオの仕事の見つけ方
YouTubeのマンガ動画のシナリオを書く仕事をどうやって見つけるかですが、ぼくの場合、クラウドソーシングのサイトで見つけています。
クラウドソーシングのサイトはいろいろありますが、ラン○ーズやク○ウドワークスが有名です。
「シナリオ」という検索ワードで探す
クラウドソーシングのサイトには、Webライターの仕事がたくさん掲載されています。その中から、YouTubeのマンガ動画シナリオの仕事を探します。
サイト内で「シナリオ」という検索ワードで探すと、見つけやすいです。
ぼくはそうやって探しました。
シナリオの作り方
さてさて。
つづいては本題の、YouTubeマンガ動画のシナリオの書き方についてです。
Webライター未経験の方や、マンガ動画シナリオが未経験の方のなかには、「シナリオっていったいどうやって書くの?」「何から考えればいいの?」とわからないことだらけの皆さんもいらっしゃると思います。
天才型ではなくコツコツ努力型
ぼくなりのマンガ動画シナリオの書き方を解説していきます。
マンガ動画のシナリオの書き方はいろいろです。シナリオライターさんの数だけ、書き方があります。ぼくよりももっと経験のある方や、上手に書かれる方は無数にいらっしゃいます。中には、パパっと天才的に書き上げる方もいると思います。
ぼくはパパっと天才的に書けるタイプではありません。書き始める前にある程度準備をして、それから書くタイプです。地味なコツコツ努力型です。
だからこそ、これからマンガ動画のシナリオを書いてみようという皆さんにとって参考になる部分、模倣していただける部分が多いと思います。(天才の模倣はできないけど、努力型人間の模倣はできます)
シナリオ作りの一部始終を公開
この記事では、ぼくがどんなふうにシナリオを作っているのか、具体例をあげてすべて書いていきます。
テーマの決定からリサーチ、プロット作り、原稿作成まで、すべての過程を追いながら、実際に1本のシナリオが完成するところまで公開します。
![画像13](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/19821970/picture_pc_17d98995e101d4a8e8435bdc16730814.jpg?width=800)
シナリオ作り 8つのステップ
ぼくがシナリオを作るときのステップは、ざっくりと下記のとおりです。
1.テーマ・題材について調べる
2.調べた内容をメモ帳Aに書き込む
3.メモ帳Aから使いたい内容をメモ帳Bへ
4.メモ帳Bの内容を時系列に並べる
5.主人公を決める
6.伏線、回収、結末などを考える
7.プロットを作る
8.原稿を書く
実際に原稿を書き始める(本文をタイピングする)のが、ステップ8です。
ステップ7までは下準備です。
事実か創作か
YouTubeのマンガ動画のシナリオには、
●事実に即したもの
●ゼロから創作するもの
●その中間(事実をもとに創作を加える)
があります。
ちょっと乱暴な分類ですが、おおまかに言うとそうなります。
事実をもとに創作を加える
この記事では、中間のパターン(事実をもとに創作を加えるやり方)の方法を書いていきますね。
実際、ぼくの書かせていただいているシナリオは、そのパターンが一番多いです。
準備としてフォルダを作る
まずパソコンでの準備です。今から書く案件用にフォルダを作ったりファイルを作ったりします。この準備は、自分が書きやすければどんなものでもOKです。
ですので、ここはちょっとした参考程度に見てください。
ぼくはデスクトップにシナリオ用のフォルダを作って、その中にクライアントごとのフォルダを作っています。
たとえば、こんなふうにです。↓
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/19698966/picture_pc_1ab2a04ad3fef0cf4ad0dfb3602b68d5.png)
上記の画像では、クライアント名が「クライアントA」「クライアントB」「クライアントC」…となっています。これはあくまで例です。
実際は、フォルダにきちんとしたクライアント名をつけて分類しています。
フォルダの中身
各クライアントのフォルダを開けると、その中には案件ごとのフォルダがあります。
たとえば「クライアントA」のフォルダを開けると、こうなります。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/19700001/picture_pc_5c310b67b627ef5e883c9ff559e1a89d.png)
「クライアントA」のフォルダの中に、各案件のフォルダがあります。
上記画像でいうと、「地球爆発まであと4年」や「悲劇!透明人間実験の犠牲者」が、各案件のフォルダです。
ちなみにこのフォルダ名(案件名)は、この記事のために作った架空のものです。実際にお引き受けした仕事のものではありません。
実際に書いてみよう!
では、ここからはシナリオのテーマ・題材を決めて、ぼくが実際にシナリオを書くときの流れをなぞっていきます。そして、最終的には1本のシナリオを完成させます。
テーマは「拷問」
さっそくいきますね。クライアントからいただいたテーマが仮に「拷問」だったとします。テーマとは、シナリオの題材・ネタのことです。
クライアント「拷問をネタに1本書いてください」
ぼく「わかりました!」
まずどうするかと言うと…
今回は「拷問」がテーマなので、該当するクライアントのフォルダ内に、「拷問」用のフォルダを作ります。
クライアントAからの依頼だとしたら、「クライアントA」のフォルダの中に「拷問」というフォルダを新規作成します。
すると、こうなります。↓
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/19700257/picture_pc_7a830be61f3fce681c26dd10272eaf1e.png)
何度も言うようですが、このあたりのフォルダの作り方は、人それぞれ自分がやりやすい整理のしかたでOKです。ぼくの場合はこうやっていますよ、という一例をお見せしているだけです。そもそもフォルダを作るも作らないも、もちろん自由です。
ここまできたら、あとは…
先ほど挙げた8つのステップにそって進んでいきます。
1.テーマ・題材について調べる
2.調べた内容をメモ帳Aに書き込む
3.メモ帳Aから使いたい内容をメモ帳Bへ
4.メモ帳Bの内容を時系列に並べる
5.主人公を決める
6.伏線、回収、結末などを考える
7.プロットを作る
8.原稿を書く
![画像14](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/19822007/picture_pc_ab791edd193007d4878f01b72be51b49.jpg?width=800)
Step1.テーマ・題材について調べる
まず、テーマである「拷問」について調べます。リサーチです。
調べる方法は、
●周囲の人間に直接聞く
●ネット検索する
です。
ほとんどの場合、ネットを使います。
とくに今回の例題のような「拷問」というテーマを、ぼくが実際に書くとしたら、ネット検索に100%頼ることになります。ぼくの周囲には、拷問の経験者はいないので(たぶん)。
ファラリスの雄牛
ネットで調べた結果、ぼくは「ファラリスの雄牛」という拷問エピソードを発見したとします。
そこでぼくはこう思うわけです。
ぼく「ファラリスの雄牛を題材にシナリオを書こう!」
というわけで、今度は「ファラリスの雄牛」についてより詳しく調べて情報を集めます。
どんなエピソード?
「ファラリスの雄牛」とは、紀元前のギリシャで実際にあったと言われる、拷問・処刑にまつわる恐ろしいエピソードです。実際にあった話とされています。
ざっくり言うと、以下のような内容です。
古代ギリシアの権力者ファラリスが、新しい拷問・処刑方法を求めた。
ペリロスという男がそれに応えて、雄牛のかたちをした拷問器具を発明し、権力者ファラリスに献上した。
ペリロスは褒美をもらえるどころか、その器具の第一の犠牲者になった。
怖いですね。
この出来事について情報を集めていきます。
Step2.調べた内容をメモ帳Aに書き込む
「ファラリスの雄牛」について調べて、その内容をパソコンのメモ帳(Windowsソフト)にメモしていきます。
先ほど作った「拷問」フォルダの中に、それ用のメモ帳を用意します。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/19700907/picture_pc_2c1004ef80cb9cee506d7f44f29ed775.png)
メモ帳はこのあとも別のものが登場します。わかりやすく区別するため、最初に使うメモ帳を「メモ帳A」、あとから出てくるメモ帳を「メモ帳B」と呼びますね。
「ファラリスの雄牛」について検索すると、たとえばこんな情報が出てきます。
ファラリスの雄牛(ファラリスのおうし)とは、古代ギリシアで設計されたという、処刑のための装置である。
シチリア島アグリジェントの僭主であったファラリスは、目新しい死刑方法をとりいれたいと思っていた。アテナイの真鍮鋳物師であったペリロスが、それにこたえてこの装置を考案し、ファラリスに献上した。
真鍮で鋳造された、中が空洞の雄牛の像であり、胴体には人間を中に入れるための扉がついている。受刑者となったものは、雄牛の中に閉じ込められ、牛の腹の下で火が焚かれる。真鍮は黄金色になるまで熱せられ、中の人間を炙り殺す。
雄牛の頭部は複雑な筒と栓からなっており、苦悶する犠牲者の叫び声が、仕掛けを通して本物の牛のうなり声のような音へと変調される。
(Wikipediaから引用)
これを「メモ帳A」にコピペします。
ほかにも、とにかくネットで「ファラリスの雄牛」についてありとあらゆる情報を調べて、それを片っ端から「メモ帳A」にコピペしていきます。
十分に情報がそろったら、次の段階に進みます。
Step3.メモ帳Aから使いたい内容をメモ帳Bへ
「メモ帳A」に集めたさまざまな情報をながめて、どれをシナリオに取り入れるか、どれを捨てるかを考えます。情報の取捨選択です。
このとき、取捨選択をスムーズにするため、ぼくは「メモ帳B」を作ります。
「メモ帳B」を作ると、こうなります。↓
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/19701570/picture_pc_5de38ef9d6066340377d0bb6e2c0fcd9.png)
取捨選択の作業は、「メモ帳A」と「メモ帳B」を並べて開いて行います。
「メモ帳A」の内容から、使える!と思ったものを「メモ帳B」にコピペしていきます。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/19702234/picture_pc_68f72dad2ea5699db609ba893ca10ecb.png?width=800)
「メモ帳A」の内容からほとんど丸ごとコピペして「メモ帳B」に移すこともありますし、半分くらいしか「メモ帳B」にコピペしないこともあります。
こうすると、いらない情報は「メモ帳A」に残って、シナリオに使いたい情報だけ「メモ帳B」に移ります。
「メモ帳A」に残った情報はムダかというと、そうではありません。
シナリオには取り入れないけれど、知っておきたい情報はあります。たくさんの情報の氷山の一角を抽出してシナリオを書きます。水面下で支えてくれている情報があるから、うまくいきます。
さあ。シナリオに使いたい情報が「メモ帳B」にそろいました。
それでは、つぎのステップです。
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