なつかし劇場/ニュー・ガラガラ・パラダイス
公園の水飲み場で、次々に空き缶を洗う、小生。
一方、こうちゃんは空き缶を両手に持ち、ぐるんぐるん振り回して水を切っております。
話は昨日の日曜日に戻るのですが、池袋の文芸座という名画座で007特集を堪能する2人。
3本立てで300円。
激安です。
その中の一本が「女王陛下の007」でございました。
ボンド役がショーン・コネリーじゃなくて、知らない外人だったので若干テンションが下がるのですが、ラストシーンが印象的でした。
悪を倒したボンドとボンドガールがラブラブ展開でエンドロールというお決まりのパターンではありません。
ボンドとボンドガールが結婚式をあげます。みんなに祝福され車でハネムーンに旅立つ二人。
その車の後ろには大量の空き缶がヒモで結ばれガラン!ガラン!と景気よく旅立ちを祝福するのです。
これだ!
と言う事で、こうちゃんと小生のツープラトン馬鹿は、翌日の月曜日、空き缶ガラガラ作戦を実行中なのです。
作業は次の段階に入りました。
今の空き缶ならタコ糸をプルトップリングに通すだけの簡単なお仕事です。
しかし、時代は70年代。
プルトップリングをむしり取る様に缶を開ける時代です。
ちなみにファンタやコーラの缶ジュースの量も250ミリ、細身のスチール缶です。
缶切りで穴を開け、飲み口の穴からタコ糸を通してなんとかクリア。
10個の空き缶をゲイラカイトのタコ糸でつないだ、空き缶ガラガラが完成しました。
さてさて、どの車に取り付けてイタズラしてやろうか。
とりあえず近くにある、月極の駐車場でウロウロしておりますと、こうちゃんが、
「裸族ちゃん、ここで車にガラガラ付けても発車してガラガラするとこ見れるかな?」
その通りです。いつ発車するかわからない車にとりつけても、ガラガラのカタルシスとイタズラの達成感は味わえません。
すぐに発車する車は無いものか?
路上を徘徊する2人は1台の軽トラに目を付けました。左官屋か大工さんの作業車です。駐車している家で作業しているのでしょう。
そろそろ夕方。作業を終え帰る時間です。一日の仕事を終えた開放感を祝って、ガラガラしてあげようではありませんか。
早速、ガラガラを取り付けようとする二人。ところが、取り付けるフックや穴が見つかりません。
かがみ込んで車体の下に首を突っ込んだ瞬間。
「コラ〜ッ!!」
タオルでハチマキしたこわもてのオッサンです。
ガラン!ガラン!ガラン!
祝福のサウンドを町内に響かせながら、あわてて走り去る二人でございました。
P.S.
空き缶ガラガラは、アメリカで始まった風習。ハネムーンに向う幸せを周囲にアピールするもので、ガラガラ音で悪霊を追い払う意味もあるそうです。
最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。(*´∀`*)
鳥裸族
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