なつかし劇場/熱海バンスキング
今は没落している熱海のナイトシーンではございますが。
数十年前、小生の記憶に刻まれた「フィニッシュ伝説」をお聞きいただければ幸いです。
ストリップ小屋に入店すると、既に踊り子さんが技術の粋を尽くし、ダンスナンバーに身を任せ観客を魅了中。
客席は7割程度の賑わいながら、なんとかかぶり付き席を確保する小生。
数名の踊り子さんの濃厚な演舞を堪能しておりましたが、突然の沈黙となり。
「フィニッシュタイムゥ〜!」
との放送が。
すると、かぶり付きの横並び5人目位に座っていたおっさんが立ち上がり。
客席後方になぜか設置されていた両替機で、千円札を崩し大量の百円玉を持ち帰ってきたのです。
その直後、往年の名曲「マンボナンバー5」がかかると。
三十路位の聖子ちゃんカットの踊り子さんが、ミニスカのスソを両手でチラチラと振りながら登場。
どうやら、おパンテーを履くのをお忘れになったのか、天然ウールが見え隠れいたします。
その時。くだんのおっさんが動きました。
百円玉1枚を王手をかけるようにパチリ!と舞台に叩きつけ
「フィニッシュ!」と叫んだのです。
するとすかさず、三十路聖子がおっさんの正面で一瞬ミニスカを「チラリ!」とたくしあげ、見事な御開帳。
食いしん坊なおっさんはお代わりを求め。
「フィニッシュ!フィニッシュ!フィニッシュ!」
そして聖子が「チラリ!チラリ!チラリ!」
さらにおっさん、ゾーンに入ったのか。
血眼のまなざしで聖子の股間を凝視しながら。
あらん限りの百円玉を連続で叩きつけ。
「フィニッシュ!フィニッシュ!フィニッシュ!フィニッシュ!フィニッシュ!フィニッシュゥゥゥゥ〜!」
こうして、数十年前の熱海の夜は更けてゆくのでございました。
最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。(*´∀`*)
鳥裸族
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(拝啓関東平野#44)
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