天の川を、探しにゆく。
夏の夜に星を見にいこうって言われたら、なんだかわくわくしない??
いつも夏が近づいてくるとスピッツの「流れ星」を聴きたくなる。
草野正宗さんは、クリスマスより七夕の方がロマンチックだという。
クリスマスの町の賑やかさや浮き足立つ感じも好きだけれど、一年に一度しか好きな人に会うことができない物語のある七夕の切なさのほうが胸にグッとくるものがある。
今年の七夕はアトリエへ打ち合わせ来ていたり、お散歩で近くに訪れていた友人たちと一緒に過ごした。
東京では20年ぶりに晴れる七夕らしいですねなんて話をしながらお酒を飲んでおしゃべりをして日が暮れるのを待つ。
空が暗くなってからなってから由比ヶ浜海岸へ天の川を探しに行ったけれど、周りが明るくてなかなか見えなかった。
そのかわり大きな星を眺めながら、これは蠍座ですね〜!夏の大三角ですね〜!と上を向いたまま冷たい砂浜をぺたぺた歩き回った。
短冊は書かないけれど毎年近くの神社へお参りをして願い事をする。
わたしにとって七夕は、大好きだったけど一緒にしあわせになれなかったりこれからを過ごすことのできなかった誰かのためのしあわせを願う日だ。むかしの恋人や引っ越しで離れ離れになってしまった友達や突然いなくなってしまった人。
どっちが良いか悪いかなんて関係の最後にどうもこうもないんだけれど、別れは切り出したり決断をするほうにいつも責任があると思っていて。
だからこそもういいよって言われても別れのときに選んだ言葉や答えはずっと自分の中で忘れちゃいけないものの一つで覚えていなくちゃならないし、いまもずっと抱えているしこれからも手放すつもりはない。
人生は選択の連続で、しあわせは途切れながらも続くと信じていたい。わたしはわたしで迷わないようにいまの自分や周りにいてくれる人たちを大切にしなくちゃいけない。
縁の遠くなってしまった人たちがいまはどんな生活をしているかはわからないけれども、どうか穏やかで優しさの溢れる毎日を過ごしていますように。
中学生のころから大人になった今も、スピッツの歌に救われている。
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