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鳴き砂だけじゃない 化石も楽しめる琴引浜

鳴き砂で有名な京都府京丹後の琴引浜。
琴引浜といえば鳴き砂、むしろそれだけ?なイメージですが、実は鳴き砂だけの場所ではありません!
きれいな海に地学的にもいろいろと面白い場所で、とある「化石」がたくさんあるのです!

ちょっとマニアックな琴引浜の楽しみ方、ご紹介します~

↑ きれいな砂浜が広がります。

まずは定番の鳴き砂

まずは定番の鳴き砂から。砂をいい感じに踏む(または手でたたく)と「キュッ!キュッ!」と音が鳴る、これが鳴き砂です。
琴引浜の中でも「鳴る」場所は限られているうえ、鳴らし方にもコツがあります。

「そんなん無理やん…」となるかと思うのですが大丈夫です!
砂浜にはボランティアのおっちゃんたちがいて、ちゃんと鳴る場所、鳴らし方を丁寧に教えてくれます。
(*上の写真の右側、黄色いシャツのおっちゃんです。カップルさんに鳴らし方を教えてくれています)

海もすごくきれい

砂がキュッ!キュッ!と音を出すのは汚れがなく非常にきれいだからです。

ちょっとだけご紹介すると、この音は二酸化ケイ素(SiO2)を70%以上含む砂の粒子がこすれ合って出ています。砂粒の組成も大事ですが、ゴミがある(砂が汚れている)と粒子どうしがこすれないため音は出ません…(>_<)

ですので、鳴き砂の砂浜は海もとてもきれいです。

↑ 琴引浜の海。

透明度が高くとてもきれいです。
岩場もあるのでビーチサンダルなどを履いて海の中を歩いてみましょう。
ウニやヤドカリ、イソギンチャク、魚たちなど、磯の生きものたちに出会えます!

きれいな海で海の生きものたちとたわむれる、こんなことができるのも琴引浜の魅力のひとつです^^

化石発見

そして、3つ目のお楽しみは「化石」です。
とはいっても、恐竜とかアンモナイトとか、そういうすごいやつではないのであしからずです 笑

琴引浜で出てくるのは(マニアックですが)、「生痕化石」とよばれるタイプの化石。
生痕化石とは、生きものの痕跡の化石です。つまり、骨とか生きものそのものではなく、生きものがいた証拠がある、というかんじです。

百聞は一見に如かずですので、

↑ 生痕化石(黒い線のようになっている部分です)。

こちら、見事な生痕化石です。黒い線のようになっている部分が化石なのですが、見る人が見ればなかなか興奮しますね!

これは簡単にいうと、「太古の生きものが地面を這ったあと」です。
大昔、今は地上に出ているこの岩石が海底の砂浜だったころ、この場所をおそらくゴカイのような生きものが這っていたのだと思います。
その部分がヘコみ、這ったあととして化石になったわけです。ロマン…

琴引浜には、こういった生痕化石があちこちにあります。
化石を探してみる!というのも、琴引浜のかくれた楽しみ方です(イチオシです)。

なかなか旅行などできない状況が続いていますが、気になる方は「行きたい場所リスト」にぜひ琴引浜も追加してくださいね!

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