なぜなら、ミュージカルだから♪
ごきげんよう、鳥居です。
本番が近いこともあり、宣伝ばかりのnoteになってきたところを、せっかくなので観たお芝居の話なども記録してみようと思い立ちました。
『宇宙論⭐︎講座の生ビールミュージカル』観てきました。
前提として、鳥居はミュージカルがだいすき！
お芝居が好きになったきっかけは劇団四季の『キャッツ』からで、今年もすでに5本くらいミュージカルを観ている。
もちろんわたしよりももーっとたくさん観てる方はいるんだろうけど！
今回この『宇宙論⭐︎講座の生ビールミュージカル』を観ようと思ったきっかけは、職場である演劇酒場BARロオルのお客様に、「こんなクレイジーでおもしろい団体があってね！」という話を聞いたから。
この『生ビールミュージカル』は、舞台と客席の間に、生ビールサーバーがあり、観客も俳優もスタッフも生ビールを飲みながら演じる、観劇するというもの。
開場時間は開演の2時間前。
わたしが観に行った日は、20:00開演だったので、18:00から飲み放題。
おつまみやビール以外の飲み物の持ち込みは自由。
生ビールはキリン一番搾り。
チケット代込み3000円。
完全に酒飲みのための演劇だ……！
採算とれるのか……！どうなってるんだ……！
会場は下北沢だったので、いそいそと商店街などでお惣菜を買って挑みました。
一人だと寂しいのでともだちも誘って。
ふだん演劇は一人で観るタイプなので、わたしも完全に「酒を飲む」ほうで考えてますね。
お酒が入るので、もうみんなほろ酔いで、どことなく知らないお客様やキャストともおしゃべりが始まる。
みんな演劇がある程度は好きな人だし（お酒好きなだけの人もあるかもしれないけど）、和気藹々。
そして開演。
全編撮影も自由。
なんかほかの演劇でダメって言われてること全部OKだな！
よく言われる「音の鳴る機器の電源切ってね！」みたいな、みんなで守って作品世界を守る共通のマナーももちろん大切なんだけれど、こういう作品もあっていいとと思う。
内容はしっちゃかめっちゃかなところもあり、
エグい下ネタもあり、（「生」というところでどうにか察してください）
台詞忘れる俳優、
段取り忘れる女優、
オペをミスる照明、
予算が立たない制作、
という感じでした。
それでもなんか、泣いた。
なんでだ。酔ってるからか。
先程の画像にあるように、この作品はある女性の死から始まって、時間を遡って彼女の人生を追っていく内容になります。
時間も遡るさ、なぜならミュージカルだから♪
一昨年祖父が亡くなって、去年祖母が亡くなったんですが、どちらのときも家族や親戚みんなでたくさんお酒飲んだのが思い出されました。
お酒飲みながら個人の思い出を語る切なさがちょうど自分にとって身近な経験だったので、そこが重なっちゃったんですね。
しかもこの作品の場合、亡くなった女性はかなり若くて、その両親が作品の要になっている。
わたしもこの年齢でぷらぷら生きてるもので、「親〜心労絶えないよね〜ごめんね〜でもわたしの人生だから許して〜」って感じで生きてるのですが、どうにか親より後に死ぬことだけ、親より先に死なないことだけしっかり親孝行したいなと思っています。
『生ビールミュージカル』のメインテーマを聞いてほしい。
結構ちゃんと人生讃歌な感じになっている。
死んだらもう生ビールも飲めないんだ！
やだ！生きる！みんなも生きて！
まとめとしては、「米津玄師の楽曲、最高〜！」でした。
すごくオススメの作品です。
でもオススメはしません……自己責任で見て欲しい。
なぜなら、ミュージカルだから。
ちなみに上演時間は
1時間〜2時間（コンディションによる）
とのアナウンスでしたが、
2時間40分ありました。
6/23まで下北沢スターダストにて。
今回は2019年に上演されたときの5年の時を経てキャストも変えて2024年に追加公演をしているという体なのですが（それはもう再演）、また追加公演が決まってるそうなので、次回ぜひ観たらいいと思います。
オススメですがオススメしません。
今見た感じでもすでにコンプラ、予算、飲酒など、どれをとってもすべてスレスレの感じでした。
て言うか普通にダメだろってところもめちゃあったし。
この令和に……いつまでこれが許されるんだろう……。
共犯者になる覚悟が必要です。
いやぁ、楽しかったなぁ。
ミュージカルって最高。
お芝居って最高。
人生って最高。
米津玄師の楽曲最高！
では、またね！
今日は発泡酒じゃなくてビールにしようって思えます。