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これからの経理について(自己紹介)

初めまして。
経理・バックオフィスのアウトソーシングを行うTorcH.(トーチ)の木下と申します。
私は経理のアウトソーシング(外注)を通して正社員経理との違い、そして様々な経理現場を回った経験から得た知見を皆様にお伝えできればと思ってます。


自己紹介

新卒で証券会社に入社し、リテール(個人)営業としてキャリアをスタート。
地方配属だということもありお客様との距離も近く、人とのかかわりが好きな性分に合っていて非常に心地よい職場環境でした。
しかし、求められるノルマの高さからお得意様に対し無理な提案を続けることに次第にギャップを感じるようになりました。
この先ここで働き続けることが、自分にとって何をもたらすのかと考え始めたとき恐怖を覚え、週末に夜行バスに飛び乗って東京で転職活動を開始しました。
入社から半年での決断でした。
その後、経理のアウトソーシングを行う会社に転職し、建設系の上場企業、医療系メーカーの子会社、経営コンサルティング会社などで経験を積みました。
そして、26歳で独立し、個人事業主として1年間アパレル系の企業で働いた後、合同会社TorcH.を設立するに至ります。

これまでを振り返り思うこと

これまでのキャリアを振り返って最初に思うのは、”周りに恵まれていた”ということです。
最初の証券会社を半年で退職していることからも、私自身は決して優秀な人間ではありませんし、メンタルが鋼というわけでもありません。
ただ、素晴らしい上司や家族に支えられて、なんとか社会人として成長することができたと感じています。
振り返ると、自分で「これだ!」と決めたことがうまくいかないことも多々ありました。

経理の現状

私は、経理職として5年ほどで上場企業、上場子会社、中小企業の中心で業務を経験しました。
そこで感じたのは、経理としてのスキルは10年、20年かけて習得するものではないということです。
もちろん、長く続けてきた方々の知見や実績が不要というわけではありませんが、経理という職業は、"成長には不向き"な働き方であると感じています。

例えば、上場企業の経理部門では、まず管理表の書き方や印鑑の管理、入出金の消込といった基本的な業務が割り振られます。
これに慣れてきたら、簿記資格の取得補助を受けて勉強していくという流れが一般的です。
このような業務は短くて3年、長ければ10年以上変わらないことも少なくありません。
これは、経理がコストセンター(売上を生まない部署)と見なされ、最小限の人数で業務を回すことが企業にとって最適であるためです。
その結果、非常に限られた範囲の業務のプロフェッショナルは育ちますが、経理全体や会社全体を理解するには相応のセンスと自己向上心が必要となるのです。

一方で、中小企業では、経理業務が一人に集約されるため、成長の機会は豊富にありますが、ミスが発生しやすく、正しいやり方がわからないことも多くなります。
まさに最小限の人数で業務を回すことが必要となるのです。
膨大な業務に忙殺されるため、セミナーに参加したり最新の知識を得る機会も限られてしまいます。

つまり、どのステージにも一長一短があり、経理のキャリアアップと企業の理想像がミスマッチを起こしているのです。
この状況を打開する方法の一つが”転職”です。
もちろん、転職先の状況に依存しますが、運が良ければ5年、早ければ3年ほどで、一定規模の会社であれば全体統括の立場に立つことも夢物語ではありません。

これからの経理について

近年、経理はAIに取って代わられる職業の一つとされています。
その影響で、経理からプログラマーやデザイナーへと転職する人も私の周りで増えていました。
一方で、手に職をつけたいという理由で簿記を学び、経理に興味を持つ人も増加しています。

私の考えとして、経理職が完全になくなることはないと思います。
ただし、上場企業や中小企業などで一部の業務に特化した方々の職場は、AIの登場によって減少していくでしょう。
しかし、経理の全体像が見える人材は、AIを使う側としての役割を担うことができると考えています。
これからの経理は「人と会社とAIを繋ぐ」重要な役割を担い、新たな進化を遂げる職業だと私は確信しています。

これからも、そんな経理職にフォーカスし、経理で頑張っている方や、これから経理を目指す方にとって役立つ情報を発信していきたいと思います。

最後に

ここまでお読みいただきありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
下記会社のHPです。
ご興味ありましたら是非ご覧ください。


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