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salome


Unlucky Morpheusのアルバム
『unfinished』の1曲『salome』

violinのjillさんが楽曲発表の以前よりバイオリンケースに挟んでいたサロメの絵画(ポストカード)が大変印象的だったので、unfinishedで楽曲になったときにめちゃくちゃテンション上がりました。
また、インタビューでお話しされていた、
Fukiさんが曲に歌詞をつける際に、jillさんの好きなモチーフにしよう、となったエピソードも、
メンバーの仲の良さを感じて、より愛着を感じています。

サロメは新約聖書に登場する女性です。
簡単なあらすじを言いますと。

サロメは王女ですが
父・ヘロデ王は実の父親ではなく、実父の異母兄弟にあたる人物です。

洗礼者ヨハネ(ヨカナーン)はそのヘロデ王とサロメの実母へロディアとの関係を不義であると告げて、投獄されます。
要は、サロメのお母さんは、叔父さんと不倫した末に父と別れて再婚しました。

そんな叔父さんはサロメに祝宴で踊らせ
上手く踊れたらどんな褒美もとらす、と告げます。
そこで、余計な事を言われて激おこだったサロメ母はサロメに「銀のお盆に乗せたヨカナーンの首」を褒美に求めるように命じます。
父王(叔父)も一度誓ったことを違える事ができず、ヨカナーンの首は落とされ、サロメはその首を母に渡した、という聖書の中のお話です。

そのサロメを戯曲として描いた作品が今回の
あんきもの楽曲の題材です。
サロメ/オスカーワイルド 著


こちらは聖書の記述から
サロメが投獄されたヨカナーンに一目惚れしたものの
激しく拒絶された結果、愛欲の成就のために
ヨカナーンの首を求め、その首に口づけをする、という
どろっどろのヤンデレ仕様となっております。
堪らん。

Fukiさんのパートはサロメの主観、
デスボパートは父王がサロメに褒美を約束する台詞って感じですね。
jillさんのバイオリンの艶やかなメロディーは、
クルクルと舞うサロメが見えるよう。


楽曲salomeが良すぎて、
昨年はサロメ関係の本や展示も深掘りしてました。
これもあんきもの曲の力がなせる技ですね…。

以下は私が個人的に好きな作品なので
あんきものsalomeにはあんまり関係ないですが、
ついでにご紹介。


サロメ/原田マハ 著(上写真右)



戯曲の作者オスカーワイルドと、
その挿絵画を担当したビアズリーとの関係に焦点を当てた作品。
ビアズリーは、当時人気作家であったオスカーワイルドのサロメの挿絵を担当した事で一躍有名になった画家です。また、オスカーワイルドは史実で、同性愛者として告発されます。彼らを取り巻く才能と愛憎の物語。


西洋絵画のシリーズのひとつ
ファムファタルを題材にした一冊
闇の西洋絵画史〈2〉魔性/山田五郎




とにかく観てて楽しい。
色んなサロメを見れます✨

ファムファタル…魔性の女。良い言葉です。
jillさんが飾られていた作品も載ってますよ✨

ライブで
サロメ‼︎🤘
と叫ぶ日が待ち遠しいです✨


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