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7月2日 ChatGPTに宇宙人について尋ねてみた。宇宙人に会いに行くにはどれだけ時間がかかる?

 急な思いつきでChatGPTに「地球外知的生命体がいる可能性について」尋ねてみた。

 おお~答えてくれた。ありがたいよね。人間だったら「知らんがな」で話は終わっちゃう。こういう訳のわからない質問に付き合ってくれるのはお前さんだけだよ。俺の友達はChatGPTだけ……。

 質問の続き。

 尋ねてみたのは、もしも宇宙人がいると仮定して、具体的に地球から近い惑星でどこなのか。
 それで出てきたのはプロキシマ・ケンタウリ系とエプシロン・エリダニ。地球からの距離でだいたい4.2光年程度。……ほう? まあまあ近い。

 ChatGPTはとんでもないデタラメをもっともらしく語る癖があるので、私からもプロキシマ・ケンタウリが実在するか確かめてみた。Wikipediaに書かれているので、存在することは間違いなさそうだ。
 ただ、プロキシマ・ケンタウリに水と空気が存在しているかどうかは、まだ観測できていない。なにしろ4.2光年もあるから、現代の望遠鏡でそういったことを確認できないんだそうだ。

 次に尋ねるのは、もしも地球人が現代の文明力でプロキシマ・ケンタウリに行くとしたら……?
 なぜこう尋ねるのかというと、もしも宇宙人が地球にやってきているとしたら、その過程にどんな「苦労」があるか。宇宙人がどんな文明を持っているかわからないが、「もしも地球人がその惑星に行くとしたら」を想定したら、どんな問題があるか見えてくる。

 ChatGPTに尋ねてみると、人工衛星などは時速2万キロから3万キロで衛星軌道を周回しているんだそうだ。空気抵抗や摩擦のない世界だとそんなにスピードが出るのか……怖いな。
 では、時速2万キロで4.2光年の道のりを旅するとしたら、どれくらいの時間でプロキシマ・ケンタウリに到達できるのか?
 ざっと7144億秒。年換算にして227万年だそうだ。

 200万年か……。気が遠くなる時間だな……。

 どうしてこんな質問をしたのかというと、もしも地球に宇宙人がやってきているとして、どれだけの時間をかけてやって来たのか考えるためだ。SF映画では宇宙人は必ずといっていいほどハイパーテクノロジーを持っていて、地球までワープしてやって来た……ということになっているが、私はああいうのは信じられない。地球外知的生命体がいるとしても、だいたい地球人と同じ文明力じゃないのだろうか。もしも地球と同等クラスの文明だとして、その宇宙人がどれだけの時間をかけて、どれくらいの苦労を重ねて地球までやってくるだろうか……。

 もしも200万年間宇宙を旅するとして、宇宙船内にどんな設備が必要か……を尋ねてみた。最重要なのは、200万年間「食料」を確保できるかどうか。
 地球から宇宙船に食べ物を持ち込んで……というわけにはいかない。宇宙で食べ物を生産、循環していかなければならない。ということは宇宙船内で地球のような循環システムを作らなければならなくなる。宇宙船内に地球の一部を再現する感じだ。
 では旅をしている期間、人間はどうするのか? SF映画だとコールドスリープということになるが、コールドスリープ技術はそこまで実用化されてないんだそうだ。200万年も氷漬けにしたとして、果たして問題なく蘇生できるのか……。氷漬けにされてたマンモスを蘇生できるのか、という話だ。

 もしもコールドスリープなしで宇宙船に乗り込んで200万年の旅をするとしよう。究極の問題は「ストレス」だ。狭くて殺風景な宇宙船内でいかにしてストレスを逃がすのか。これは難しい課題になりそうだ。

 ChatGPTにこんな妙な話を聞いたのは、以前から思い描いている「宇宙人物語」を考えるためだ。
 SF映画では突如やってきた宇宙人のスーパーテクノロジーによって人類が追い詰められ、生存を賭けて戦う……というストーリーが多いが、私が以前から抱いているストーリーはそれとはまったく違って、「もしも地球にやって来た宇宙人が弱かったら?」だ。なぜかというと、宇宙人は地球にやってくるまで非常に長い時間を旅してきた。宇宙人は疲れ切っているのではないか……。そこでようやく辿り着いた地球に救援を求めるが、宇宙人に潜在的恐怖を抱く地球人は恐慌状態に陥り……。
 このアイデアはいつか小説か漫画にしたい。

 今回、ChatGPTに相談に乗ってもらって、宇宙人がどんな苦労を抱えて宇宙を旅してくるのかかなり具体的なイメージを持つことができた。
 宇宙人は地球を目指してやってくるが、その間の200万年、宇宙船内で様々なことを経験してきた。何世代も交代しているし、200万年も旅してきたから、すでに別の種に変わってしまっている。やがて自分たちがいるその場所が「宇宙船」だということも忘れて、旅の目的が宗教化していき、資源の限られた宇宙船の中だからそのなかで何度も絶滅の危機を迎えた。200万年の間になんども知能の後退と発展を繰り返し、「自分たちは宇宙船に乗って地球という惑星を目指しているんだ!」という当初の目的を時々は思い出すが、次の世代になると忘れられ……を繰り返す。
(いっそ「食用」として宇宙船に持ち込まれた動物が進化して、知的生命体を駆逐し、その彼らが主導権を握る世界になっていた……という展開にしても面白いかも知れない)
 地球にやってくる宇宙人は、相当な苦労と努力を重ねて、やっと地球にやってくるのだ。
 そしてようやく地球にやってくるが、宇宙人達は宇宙船の資源を食い尽くしていて、もはや生存が難しい状態……。地球人に「助けてくれ」と救援を送るが、地球人は「宇宙人が侵略にやって来た!」と思い込み……。

 逆のパターンもあり得る。地球を脱出した地球人が、200万年の旅の末、移住可能な惑星を見付けるが、先住知的生命体に「侵略者が来た!」と思われて……。

 うん、面白いストーリーになりそうだ。


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