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排除ベンチでもの思う

今「排除ベンチ」なるものがツイッターを賑わしている。数ある「排除ベンチ」の中から今回は「肘掛け付きベンチ」について話したいと思う。

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そもそも、なぜ近年肘掛け付きベンチが増えているのか?
それは、普通のベンチではホームレスが横になって眠ってしまうからだ。ホームレスに横になって眠ってほしくない、という考えから横になることができない肘掛け付きベンチが増えているようだ。つまり、肘掛け付きベンチはホームレスを排除している。と、言いたいらしい。しかし、ホームレスのベンチ寝は「ちょっと体調が悪くて横になっている」わけではない。あれは、ホームレスではない人たち(つまり私たち)が会社から帰ってシャワー浴びて「今日こそは睡眠不足を解消しなければ!」と布団に潜り込む、アレだ。多くの人は、夜、わざわざベッドや布団を外に出して街灯の下で眠ったりしないだろう。また、彼(彼女)らにとって、駅や施設のベンチは私たちで言うところの「住居」である。ホームレスは本当に屋外のベンチで眠りたいのだろうか?ホームレスは野鳥ではなく人間である。「ベンチで(長時間)横になれること」は施設が提供すべきサービスなのだろうか?
多くの人は足を休めたり水分補給・軽食をできる場所を求めているのではないか?
しかし、3人掛けのベンチにホームレスが一日中横になっていたら?

つまり、纏めると


肘掛け付きベンチで供給できる需要
需要(客):足を休めたり水分補給・軽食をしたい
供給(施設):足を休めたり水分補給・軽食のとれるベンチ

ホームレスが必要としているもの
需要(ホームレス):横になって眠りたい
供給(福祉):住居と仕事

大多数のベンチ利用者は、短時間楽に座れればそれでよい。
ホームレスは屋外のベンチで眠りたいわけではない。ホームレスが必要としていることは施設による横になれるベンチという自助ではなく、住居と仕事を得るという公助。

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ただし、パイプベンチ、お前だけは許さねー。


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