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社会人、飲酒量の限界を知るのと同じくらい、心の限界を知るのは大事ですよ

学生のころ、

「自分がどれだけお酒を飲めるか、限界を知っておいた方がいい」

親や先輩からこのように言われた経験ありませんか?

わたしは言われました。
どのくらい飲めるのかを把握しておかないと、羽目を外して飲みすぎ、急性アルコール中毒などの危険があるからですよね。


1つ質問です。


あなたは、あなたの心の許容度、限界値を知っていますか?
どのくらいまでならストレスに耐えることができて、どのくらいまでなら”イジられる”こと”からかわれること”に耐えることができますか?
どのくらいなら上司から、親からガミガミ言われても感情のコントロールができますか?


あまり考えたことないですよね。
でも、わたし思うに、これって飲酒量の限界と同じくらい知っておくべきことだと。

まぁ、かく言うわたしも考えたことがありませんでした。
しかし、前職のときに一度軽い”うつ状態”になり、感情のコントロールが効かなくなったときに「このままでは自分が壊れる」という恐怖感を持ったのが原因で、それ以降、自分の「心の許容度」と向き合うようになりました。

わたしは心理学や精神についての専門家ではありません。

しかし、かれこれ10年ほど営業職で働く中で、
・ストレス過多社会
・オーバーワーク
・人間関係のもつれ
など様々な経験をしてきました。

そんなわたしが、
・社会人で日々ストレスで、感情のコントロールが難しくなっている方
・自分の人生の終わりまで考えてしまう状態にある方
・まだ元気な社会人
・これから社会人になる方
・所属するコミュニティーで何かしら問題がある方
など元気に楽しく生きていきたいと考えている方や少しでも不安を抱えている方に向けて書きます。

この記事の内容はあくまでわたしの主観となりますので、参考までに。


①心の許容度を知る

まずは、その事象について自分がどのくらいストレスを感じたか、どのくらいのストレスならその日中に解消できるのか、意識してみましょう。

ストレスの感じ方って、人によって違うので、
「そんなことでイライラしてるの?」とか「そんなんで落ち込んでんの?」とか言われてもしょうがないんですよね。

なので、自分基準で「これはだいぶストレスになっているな」「これは気にしなくても大丈夫そうだ」ということを意識的に把握してみましょう。

ちなみにわたしは、疲れとストレスがたまると必ず「鼻が詰まってくる(鼻声になる」「頭痛がする」「集中力が著しく低下する」という症状が出ます。これらの症状が出始めたら、一度頑張ることをやめ、休憩を取るか早めに寝るようにしています。

”早めに”手を打つことで、心のコントロールができます。


②ストレスの積み上がりに注意する

自分の心の許容度を気づいたときに把握して、だいたい自分が耐えることができるストレスがわかってきます。

そのあとに大切なのが、『小さなストレスの積み重ねを見過ごさない』こと。

1匹、2匹のスライムなら特に意識せずとも倒していけます。
でも数匹のスライムを無視していると、気づいたときにはキングスライムになって襲い掛かってくることもあります。
早めに気づいていれば、何のことなく倒せていたのに、手遅れになると頑張らないと勝てなくなる。もしくは頑張っても勝てなくなる。

ストレスは日々積み重なります。
ですので、解消できているか、できていないか。
できていると思っていたとしても、どこかで心のモヤモヤを感じたら誰かに話したり、紙に書きなぐったりして、”言葉”にしましょう。

何が原因なのか、自分ではっきり理解することができます。

理解できれば解決できます。

また、言葉にすることで自分がどんなことにどれだけストレスを感じているかがわかります。
意外と自分のことってわからないものです。言葉にして初めて「あ、自分ってこれにこんなにストレスを感じているんだ!」「これは思っていたよりストレスではなかったんだなぁ」などの気づきがあるはずです。


③限界に近づいてしまったら

逃げましょう。

経験談から言うと、限界が来てからでは逃げることができません。自分では限界が来てるということに気づけなくなるからです。

なので、まだ判断できる思考が残っているうちに、逃げましょう。
これにつきます。
戻れなくなる前に、早めにその場から距離を取ること。
原因となるモノ、仕事、人から離れてください。

それは”弱さ”ではありません、
もちろん、嫌いだから とか イヤだから は理由になりません。それは社会人として考え方を改めた方がいい。
もしくはその職場を早く立ち去った方がいい。自分のためにも会社のためにも。

頑張りたいのに、どうしても気持ちが落ち着かない。
モヤモヤする。
湧き上がる負の感情がある。
夜眠れない。寝つきが悪い。
寝る前に急に涙が出てくる。
食欲がない。
言葉がうまく出てこない。
✓会話の切れがなくなった。
✓頭が回らない。
集中力が低下している。
無理に笑顔を作っている。
無性にイライラする。
些細なことが気になる。
鳴っていないのに電話の着信音が聞こえる。
に人に会いたくない。
仕事以外で人と話す気になれない。
周囲の人にどう見られているのか気になる。
朝すっきり起きることができない。
日曜日の夜が本当に本当に苦痛。(仕事だるいなぁのレベルではない)
を吐く場所(友人など)がない。
自分でため込んでしまうタイプ
(人に話したところで何の解決にもならないと考えてしまうタイプ)

いくつ当てはまりますか?
これがすべてではありませんが、こんな状態が続いたり、当てはまるものが多い場合は気を付けてほしいです。
これらの症状がたくさん当てはまっていることに気づいたときには遅いかもしれません。

ですので、日頃から意識してみてください。最近当てはまるものが多いな~と思ったら、一度思考を仕事から外して、読書に没頭したり、お散歩してみたり、動物に癒されてみたり、リフレッシュしてみましょう。


他人に自分の命を削らせないでください。
自分をちゃんと守ってあげてください。
その人、会社のためにあなたが自分を絞め殺す必要は一切ありません。
逃げましょう。しっかり休んで、また違う道を歩き始めましょう。

あなたの道は一本だけじゃないですよ。


④「できません」を言える心を持つ

言えないからしんどいんですよね。
わかります。

でも、「できなもんはできないんだもん。しょうがないじゃん」と開き直ることも大事なんです。
これができるようになると、本当に心が楽になります。

あとは伝え方の問題。
「できないからやって」はNG。
反感を食らってさらにやりづらくなります。

そこで、伝え方を変えて、
「あなたにしか頼めないからどうにかお願いできないか」というニュアンスを含めて話してみてください。たいがいの人はやってくれます(笑)

「できません」を波風立てずにうま~くいえるよう、話し方の工夫をしてみてください。


⑤最後にわたしの軽いうつ経験談でも

冒頭でも触れましたが、わたしは前職の時に一度軽いうつを経験しています。

限界が来てからでは遅いです。
わたしは限界の一歩手前でギリギリ止めてもらうことができました。

・・・「止めることができた」ではなく、『止めてもらうことができた』です。

わたしは仕事に追われ、時間に追われ、期待を背負い日々がむしゃらに仕事をしていました。
嬉しいことにお客さんからも評価していただき、たくさんの案件をいただくこともできました。

その反面、とてもしんどさを感じていました。本来自分はそんなに仕事が好きな人間でもなければ、しっかり者でもない。期待されるような人間ではないんです。
自分のキャパを超えていることを知りながら、「期待を裏切ってはいけない。迷惑をかけてはいけない」と自分を追い込み続けました。

そしてある日、わたしのため込んだ感情が破裂しました。

きっかけは部署違いの上司からの電話。

わたしの第一声「お疲れ様です。電話珍しいですね!どうしたんですか?」を聞いた上司が、挨拶も抜きにして急にこう言ってきました。

「どうした?なんかあったか?」

正直驚きました。
たしかに日々しんどさを感じていて、疲れは出ていたものの、上司との電話ということもあり、平然を装った感じで話したはずなんです。
それでもわたしの変化を見抜いてくれたんです。

なにもないと伝えましたが、わたしの仕事の状況を知っていた上司は、わたしのツラさ、しんどさを理解し、もう頑張らなくていいよということを言ってくれたんです。

その言葉を聞いて、わたしの心に溜まった負の感情が流れ始めました。
こうなるともう歯止めがききません。このままでは自分が自分ではなくなる、本当にその恐怖を味わいました。

長時間話をし、今でもその上司の言葉がわたしを支えています。

『ミスったとしても、殺されるわけじゃない。命までは取られないよ。でもこのままミスをしないように頑張り続けたら、仕事はお前の命を奪う。だから頑張らなくていい。この会社を辞めたっていい。それに責任を感じる必要はない。お前が抜けてもそこをカバーするのが会社だ。それができないような会社なら、なおさらお前が残るような会社じゃない』

この言葉のおかげで、わたしは過剰に頑張ることをやめることができました。
できないものはできない。ここまではやるけど、ここからはできないから誰かやってね。と仕事の割り振りを自分からできるようになりました。

今でも何かあったり、この仕事は物理的に無理だなと思った時には「これができなくても、殺されるわけじゃないからいいか」と思うようにしています。(もちろんやることはやった上で)


お酒の飲める量は把握しろと言われるのに、同じく命に関わることが大いにあるはずの心の許容度については把握しろと誰も教えてくれない。

でも、どのコミュニティーでもほぼ全員が必要としている情報。

「わたしはどれほどのストレスになら耐えることができるのか。そしてコントロールすることができるのか」

この情報を知っておくだけ、意識しておくだけでも毎日の生活に変化があると思います。

社会は、会社はあなたを守ってはくれません。

自分を守るためにも、自分と一度向き合って、自分を知っておきましょう。

行き過ぎてからでは手遅れです。
自分は大丈夫、なんてことはありません。
いつコントロールが効かなくなるかなんて、誰にもわからないんです。
だからこそ、しっかり考えていかないといけないと思うんです。


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