おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんは
【わたしの家系図大作戦 其の一】
なんの作戦だよって話ですが、まぁ作戦って大事だから。
どうせなら大作戦で行こうよと。
さて、おじいちゃんのおじいちゃんて誰?
おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん、知ってますか?
曾祖父母(所謂ひいおじいちゃん・ひいおばあちゃん)はわかるんですよ。
曾祖父(ひいじじ)は、私が産まれた年に亡くなったので、記憶は全く無いけれど、生後数ヶ月の私を抱っこしている写真を見たことがある。
むくれっツラの幼き私が写っておりました。
立派な下膨れとむくれっ面は、生後数ヶ月にして、もう完成されていたようです。
曾祖母(ひいばば)は、昼間は寝ていて夜に動き出す夜型人間で、子供の頃の私は、陰でムササビって呼んでた。
当時まだ3・4歳だった弟に『化粧してあげる』とベビーパウダーを顔に塗りたくられたひいばあちゃんを覚えてる。
やめてやれ。
ばあちゃん真っ白だったぞ。
で、本題に戻りますけど。
じゃあその前のご先祖は?
写真もない。話題に上がったこともない。
誰なの?そもそもいるの?
え、いたよね?じゃないと私存在しないんだから。
まずは聞きこみからと、祖母におじいちゃんのおじいちゃんは何ていう名前かと尋ねてみました。
『知らん』の一言。
え... もしかして聞いちゃいけない人.. なの?
わが家のタブー... なの?
あのチャキチャキおしゃべりばあさんが、孫の質問に対して知らないの一言なのが非常に怖いけども、知らないならしょうがないかあと。
婆がダメなら爺へ。
祖父に、じいちゃんのおじいちゃんの名前を教えてと尋ねると、ん〜〜〜と少し考え込んでから、紙とペンを取り出して、何やら書き出した。
扉のようなものを描いたり...
四角い箱のようなものを描いたり...
その隅の方を差し『ここ、ここ』と。
謎解き!!!?
もしや宝の地図? ま、まさか埋蔵金か!?
宝探しが始まるのかとワクワクキラキラしている私に、おじいちゃんは『仏壇のここ見てみ』と。
ゴールはとなりの部屋の仏壇。
私の宝探しが終わった。
『探せ!この世のすべてをそこに置いてきた!』なんて言ってくれれば、
私は今すぐにでもトナカイと 足に定評のあるコックを連れて海へと出たのに。
まぁ、なかなか海へは出させてくれませんよ。
そんなもんですよ。
気を取り直してわが家のグランドラインを突き進みます。
祖父の指示通り、仏壇の隅の小さな引き出しを開けると そこに入っていたのは、もちろんワンのピースでも財宝の地図でもなく、古いカレンダーの裏に誰かが書いた簡単な家系図。
殴り書きのそれは、家系図と呼ぶにはさみしく、穴だらけ。誤字だらけ。
これ、全部埋めて完成させたいなー。
ずーーーっと昔まで遡ってみたい..
これが、私の家系図大作戦の始まり。
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