見出し画像

もう、父の事で悩みたくないと強く思った。


もう父の事で悩みたくないと、改めて思った。

久しぶりの外泊で帰ってきた入院中の父は、何も変わっていなかった。

落ち着きなくよく喋り、何か気になる事があれば特に急ぎの用でもないのに、「おい!おい!」と何度も大きな声で母を呼び付ける。

一泊のみではあったが、ずっと相手をしていた母は「もう限界、無理だわ。」と疲弊していた様子だった。


支離滅裂で衝動的な言動には、とてもではないがついて行けないし毎度の事ながらウンザリする。

「ヤギを飼う」「掛け軸を買う」「民生委員になる」、車の免許を返納したのにも関わらず、「運転の練習をする」など。

病院へ父を送る車中で「ワシが獣医師になるため、県外の大学に通おうと思ってるという話は佳弘は聞いてるか?その事についてはどう思う?」と。

父からそう聞かれ、即答で「無理だと思う。何よりお金はどうするの?ウチにそんな金はないよ?」と返すと父は言葉を濁して誤魔化した。


父自身はすぐにでも退院できると思っている。

だけど、僕も母もとても帰ってこれるような状態ではないと思うし、父をよく知る友人も帰ってきた父に対して「気分が上がってるよ。」と言っていたそう。

病院側からは、強制入院で入った手前本人の意思を無視してこれ以上入院させることはできないと言われている。

かといってグループホームや介護施設などは本人が強く嫌がり入居もしたくないと言い、金銭的にも厳しいので難しい。

なので、これからは転院先を見つける事を考えながら話を進めて行かなくてはならない。

父は猛烈に反発するだろうし、担当の医師やワーカーさんはどこか他人事のよう。

またふりだしに戻ったような感覚で、素晴らしく気が進まないが逃げる訳にもいかず。


こういう状況だからこそ、自分の機嫌をとって深刻にならないよう気分を変えることが大事だなぁと。

ウンザリとした心の中で、何度も呟いた。



投稿をサボりがちで、文章を書く理由が見つからない状態ではありますが。

苦しい時こそ、まずは自分のために。

それを合言葉に文字を綴っていけたら良いなと、今はそう思います。


                 服部 佳弘

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?