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プレイヤーの時代

戦略はいらないと言葉狩りするマーケティングコンサルタントや、集客すればすべて上手くいくと豪語する集客・販促コンサルタント。
なぜ本質を語らない経営系コンサルタントが多いんだろう。

世の中には、ベストプラクティス(先行する成功事例)
がたくさんありますが、成功事例を無造作に集めてつなぎ合わせても、良い結果は生まれないものです。

彼等は単一の意志決定やスキル、思考をちりばめて教えます。
それらは一見、正しいと言えるものばかりです。
ですが、全体像から見た時に整合性が取れていないという事がたびたび起こってしまう。
彼等は「部分最適」を大量生産しているだけに
なっている事に気づいていないのかもしれません。

どの様なビジネスか、事業規模、年商などの大小に
関係無く、経営者は常に商いの設計や儲けの仕組みが、現状の環境に
適合しているかどうかを理解し観察する事が大切なんです。

そしてそれが、問題解決への一番の近道だったりします。
しかし日本の経営者の多くは苦手としているんですよ。
問題解決には問題の発見が重要なのです。
とても基本的な事なのですが、これを教える事をしないのが経営系コンサルタント。特に飲食業のコンサルタントはダメですね。
一喜一憂させる事しか考えていないのでしょう。

単一的に質を上げるよりも、全体の整合性が取れていれば、より早く失敗に気づけます。
それもダメージ少ない時期に。

単一的正解ばかりを追いかけると「本当は何が問題なのか」
が解らなくなってしまう。

しかし経営系コンサルタントは思考停止の経営者がターゲットで、儲けの源泉だと思っている。
そして、思考停止経営者を大量生産する事ばかりをしてしまう。
特に小規模経営者はカモにされています。

こんな経営系コンサルタントは相手にしないのが一番良いのですが、そこに関係性だの共感力だの顧客の体験だのを持ち出して、我々とつながりを持っていないと損という風潮を、生み出し、つまらない縁を切れずにいる経営者達。

本当に求めていることは何かをもう一度考え直してみて、成果が出ていないんじゃないかと思ったら、嫌われて良いんですよ、そんな人達には。

どうしても経営系のコンサルタントを必要とするなら、コンサルタントを先生と呼ばない事が大切。

頼るのではなく、外部スタッフとして使用してやる!という意識を持ちましょう。
持てないのなら、頼らない、自分で学べばいい。

例えば、ハーバードビジネスレビューを読んでみる。
バックナンバーを取り寄せて読めば、彼等の言う理論はすべて受け売りであることがよく解ります。
つまり、彼等が居なくとも知る事は誰にでも出来るものなのです。

つまらない経営系のコンサルタントに頼るよりもメンターになってくれる経営者と知り合った方が、よっぽど商いのためになるというもの。
プレイヤーが方法論を伝える時代なっているのですから。
そもそもモノを売ったことも創ったことも無い人に商いの実践知が理解出来ているわけがありませんから。

リテラシーのある商人は商いの課題に関わり、より善い目的のために試行錯誤を当たり前のように行っています。
そして、本質を探り、価値を見いだせたなら、きっとより良い商いになり、その価値は社会に還元されるところまで到達出来ると考えています。
そいう人達が増えていって欲しいと思うんです。
私もそうなりたい。

プレイヤーの時代、キーワードは実践知です。
実践から得た知識や智慧以外は使い物になりません。

私はまだまだ良質の経営者ではありません。
これを読んでいる方達とともに精進あるのみです。



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