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Z世代とメディアの関係

少し前にエリックゼミで、Z世代がメディアをどう捉えているかについて語る機会があった。様々な意見が出てきたので、ここに書き留めておきたい。

Z世代はメディアをどう捉えているか

僕たちが、メディアと言われて浮かぶものは「Webサイト」「YouTube」「Instagram」「Twitter」である。これらを主に利用して情報を受け取る。おそらく、40代以降がイメージする、テレビや新聞やラジオ、雑誌といったマスメディアとは大きく異なるだろう。

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日常的に、全般的な情報や報道を得るために利用するメディアは、LINEニュース、スマートニュース、Yahooニュースなどに代表される、Webニュースサイトやニュースアプリだ。加えて、特に最近頻繁にチェックしているものは、NewsPicksだ。NewsPicksは課金制のWebニュースメディアだが、既存の様々なメディアの記事から関連のあるものを引っ張ってきている点、そしてそれに対して著名人がコメントを述べていることから、他のものと比べてもメディアとして信用できるし、NewsPicksオリジナルの記事にはかなりの厚みがある。また、僕たちの大学のゼミの教授であるエリックさんがプロピッカーということもあり、エリックゼミでは全員が学生会員に登録し毎日ニュースをチェック、そして記事をピックしている。これは我々の知見を深め、視野を広げる一助となっている。

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さらに、自分の周囲の情報を得るためにSNSを用いている。しかし、これらにも変化が起き始めている。最近は経済ニュースまでInstagramでチェックしている人もいる。その一方で、これまで頻繁に情報を得ていたTwitterは、以前に比べ利用の頻度が格段に減ってきている。これはTwitterの流行の終焉、Instagramの興隆が理由だと思われる。しかし、30〜40 代のビジネスマンや起業家などがシェアした投稿をチェックするためにTwitter を活用する人もいる。
40〜50代がよく利用しているFacebookは、Z世代はほとんど使うことが無い。同世代が利用していないため、余計に遠ざかるという傾向が進んだ結果ではないかと思う。僕たちは、エリックゼミ生になり社会人アドバイザーとの関わりが増えたことで、必要な情報を得るために使い始めたが、そうで無い限りはアプリを開くことはない。

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YouTubeは、今の世の中を知るために用いるというより、他のSNSやWebサイトから興味を持った時に観たり、余裕のある時に好きなYouTuberの動画を観たりする。あとは音楽やお笑い、スポーツの試合を見るために利用することが多い。最近の傾向は、これまでエンタメが主流であったYouTubeコンテンンツに新聞やテレビといったメディアが進出してきている説得力がありクオリティも高く魅力的なので見ている人も多い。YouTubeは、一つの動画の尺が長く容量を使うため、他のSNSのように常日頃チェックするというよりは、Wi-Fiの環境のあるところでじっくり観るといった限定的なメディアだと思う。このような理由から、YouTubeを見る頻度は他のメディアと比べるとかなり低い。今後、ネット環境が改善されると変化するかも知れない。

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雑誌よりも信頼できるWebの情報

マスメディアである、テレビや新聞そしてラジオや雑誌はどうであろうか。僕たちにとってテレビは、基本的に好きな番組だけを観たり、朝の時計がわりにつけニュースを流れるようにサラッと観るもの。これがZ世代流だ。環境や必要性によって見るものでニーズは個々でまちまちだ。しかし、好きな番組はYouTubeで見ることができ、朝のニュースはwebで確認できる。つまりテレビという大きな物体をオンにしなくとも、スマホで代替が利いてしまう。僕たちの周りには、テレビを全く観ない人やテレビが家にない人すらいる。テレビは、メディアとしての機能が、一世代前に比べかなり弱くなっていると言える。

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新聞やラジオは、機会があれば触れるメディアだ。しかし、ビジュアルで捉えることができ僕たちの生活と距離が近いスマホと比べると、頻度は格段に低くなる。ゼミ生の中には、言葉を知るためのツールとして新聞を活用している人や、ラジオで得た情報を Twitter で深掘りをするという人もいた。しかし、新聞やラジオはかなり距離がある、というのがZ世代の正直な感覚だ。

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情報は無料でかつ簡単にweb検索できるデバイスがあるのに、どうしてお金を払って買わなきゃいけないのだろうという声が多いのが雑誌だ。ミニマリストが流行る中、かさばる雑誌は要らないというのがZ世代の感覚である。もし、本が欲しい時でもオンラインで購入するので、本屋に行く機会はほとんどない。そのため雑誌そのものに触れること自体が極めて稀だ。もちろん情報を得る目的で本屋に行く若者は少数いる。しかし、定期購読というのはほとんどなく、本当に好きな雑誌、もしくは特別版や保存版というものに価値を見出し購入するぐらいである。
ゼミ生の中には、雑誌よりも執筆者の素性が辿りやすく信頼できるWebでの情報の方が信頼できるという声もあった。やはり雑誌よりも簡単に持ち歩けるスマホの方が便利だ。このように、Z世代は紙にはメリットを感じにくいのである。

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会ってみたい憧れの人はいない

僕たちは、メディアに出ている人に憧れるという感覚が実に薄いと思う。年収や肩書きといった社会的なものさしではなく、個として取り組んでいる事やそのストーリーに共感したときに、その人のことをもっと知りたいと思う。Z 世代は、すごいと思う基準が人によって違う。だからみんな共通で憧れる人というのがいないのではないか。

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これは、僕たちがこれからどう生きるのかにも関わっているからとも思う。日本が世界をリードしていた時を知らないZ世代にとって、日本はますます見えにくい社会になっている。テクノロジーはますます進歩して10年後には全く違う世界になり、そして今は確立していない新しい職業が出てくるだろう。未来が想像つかないことから、自分自身も模索しなければいけないという不安や責務を感じる。しかしその一方で期待感もある。こんな不安定な状況に置かれているZ世代は、どう進みたいのかどう生きたいのかを日々考えている。だからこそ、身近に出会った大人で共感できる人の思考をもっと知りたいし、ディスカッションしたいと思う。自分の進みたい道がはっきりしてくると、会ってみたい憧れの人も明確化してくるはずだ。それまでは模索の段階であり、明確化したらアクションを起こすのは早いだろう。

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日頃からZ世代と関わりのある、僕らの大学教授エリックは
「Z世代にはミレニアムのようなガツガツさはないが、自分のアイデンティティを大事にし、そして自分のいるべき場所を常に模索しているように感じます。きっと本当に面白いと思うものにはお金を払うのでしょうが、ミレニアル世代が築きあげたフリーミアムや安価なサブスクビジネスに囲まれてしまって、何が面白いのかを知る機会がない。ものの魅力や面白さを教えてくれるメディアや情報を、例えばバブルを経験した我々X世代が増やさなければならないと思っています。情報の伝達だけでなく、価値あるモノに対する想いや楽しみ方などの共感を生むストーリーなどの要素を取り入れて発信すると、 Z 世代に刺さるのではと思うので、そのようなものコンテンツを色々発信していきたい。モノからコトの時代の流れを、さらにモノに戻していく流れを作りたいんです。」と語る。

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僕たちは、基本的に情報はお金をかけずに得るものだと思っている。しかし、どんな無料のメディアでも利用するというよりかは、Z世代の生活の中心であるスマホで心地よく利用できるものでしか使わない。環境が基にメディアを選んでいる。
一方で、高い価値を提供してくれるものに対してはお金を払ってもいいと考える。メディアは、話題になる情報が詰まっていて情勢を知る上でも大切なものだが、それ共にエンタテインメントでもあると思っている。現時点で共感できるメディアは少ない。

物心ついた時からコンピューターに触れスマホを手にしているZ世代は、自分自身は自由に発信できるメディアだと感じている。その僕たちが今、エリックゼミというコミュニティの中から、大きなメッセージを社会に向けて発信しようとしている。
Z世代がZ世代のために、これまでにないメディアをつくりあげていく。やるからにはとことんやってやる。どんなことも必ず良い経験になり、そして自分のチカラになる。そう思うとワクワクと期待でいっぱいだ。                            Keitaro .

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