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垂直居士
2022年2月6日 12:00
人間と同じように、文字にも相性がある。 同じ要素を持つ文字同士は相憐れんで寄りあい、仲間となり友人となり、恋人となり一族となる。熟語を形成する文字ともなればその惹きあう激しさは人知を超えるに違いなく、文字の世界では日々数々の事件が起こっているはずである。 例えばこういう話は考えられないか。 手元の書物に悲恋という文字が貼り付いていたとする。悲と恋はそれぞれ独立した固有の人格を持っている
2022年2月12日 00:03
以下は、上掲の記事を書くにあたってこんなことを考えましたという楽屋裏をつらつら語るような内容です。 作家が自分の書いたものをくどくどと解説するのは、自分が作品内で表現する力がないことを告白しているに等しく、場合によってはかなりみっともない行為になりえます。画家が自分の絵の見どころを語ったり、音楽家がここを聴いて欲しいと主張したり、芸人が自分のネタの笑いどころを解説しはじめるようになっては興ざめ