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【読書感想】四十歳、未婚出産

【あらすじ】

四十歳目前での思わぬ妊娠に揺れる旅行代理店勤務の優子。これが子供を産む最初で最後のチャンスだけど……。お腹の子の父親であるイケメン部下、偏見のある田舎の母親、パワハラ上司、不妊治療に悩む同期、誰にも相談できない。シングルマザーでやっていけるのか? 仕事は? 悩む優子だったが、少しずつ味方が現れて気持ちは固まっていく。


【感想】

働く女性なら、共感できるところが、かなり多い一冊です。

高齢妊娠、未婚出産というデリケートな内容ですが、考えさせられることが多かったですね。

女性は、どうしても出産のリミットがある。子供欲しいと思った時に、必ず妊娠するとは限らないですよね。

「今は仕事を頑張りたい。だから、今欲しいわけじゃない」

「もう子供を持つ準備は出来てるのに、なかなか子供に恵まれない」

「今の彼と結婚したいから、踏ん切りつけるために子供作ろうかな」

色々な背景を持つ女性がいます。
「子供を持つということ」のメリットとデメリットが描かれていて、非常に面白いです!


【心に残った3選】

──伯父さんたら、ひっどーい、私だってまだまだこれからだよ。 そう言っておどけてみせたのは。 三十五歳を過ぎた頃、その言葉が場の空気を凍らせていることに気がついた。田舎では、既に冗談とは受け取られない年齢になっていた。

四十歳、未婚出産

空気が凍る😭😭つらい😭
人生100年時代なのに、35歳なんてまだまだこれからって時ですよ。
しかし女性には、出産のリミットがあることは間違いない。出産が難しい年齢になると、もう女性扱いしてもらえないのかな。。

「気ぃ悪うせんとってな。だってほら、男と女とは生物学的に違うじゃろ。俺ら男は何歳になっても若い女の子と結婚できるわけで」

四十歳、未婚出産

たしかに、男と女は生物学的に違います。
男性の方が、歳を重ねても結婚しやすいかもしれませんね。子供が欲しかったら、やりたいことに期限を設けて、色々なことにチャレンジした方が良いのかな。でも、男性も期限を設けることは大事だと思うますけどね🤔難しい。

「人はみんな自分の物差しでしか他人を測れんもんやわ」

四十歳、未婚出産

「あの人は◯◯だから大変」
「◯◯で羨ましいなあ」

そういって、他人を非難したり、羨むことで、人間は自分を正当化しているのかもしれませんね。
幸せだろうなあと思った相手でも、実は、すごく大変な思いをしてるかもしれない。そんな風に、見た目や地位だけで判断してしまわないように気をつけよう。

【終わりに】


・ワーママの方
・いつか子供が欲しいと思ってる方

こちらの方におススメです🥰
繊細なテーマを扱ってますが、すごく読みやすくて、私は一日で読破しました!

垣谷さんの作品大好きなので、また更新します(^^)


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