【無料公開中】子供の頃は何にでもなれると思っていた「図解:キャリアアップの考え方」
ゴールデンウィークが近づくと、いつも思い出すことがあります。
30歳までは、普通の事業会社で働いておりましたが、ゴールデンウィークを休んだ、その明けに「退職」する新人を数名見てきました。
入社したものの「思っていたのと違う」「環境が良くない」など、様々な理由で退職を選ばれるのだと思いますが、
例えば、それが心身に悪い影響を及ぼすケースなど、その退職という選択がベストな場合もあります。
でも、昔、新卒社員に言われて一番ショックだったのは「元々、やりたい仕事では無かった」という言葉です。
『じゃあ入社するなよ!』とか『よく面接通ったな…』とかは、確かに思いますが、気持ちは100%理解はしてあげられないものの、想像は難しくはない、というのが感想です。
ところで今まで、私はnoteの記事において、できる限り文字だけで表現するようにしてきましたが(文才に自信があるからではなく、少しでも楽したいからという…)、
今回このテーマを書こうと思った時に、さすがに多少の図っぽいものを作らないと、まったく伝わらない気がするな、と思いましたので、
人生ではじめて「いらすとや」さまにお世話になりつつ、エクセルベースで超簡単な図を作ってみました。
一応ゴールデンウィーク前スペシャル記事、というコトで、頑張りましたので、よろしければお読み下さい。
子供の頃は何にでもなれると思っていた
将来なりたい職業について、ハッキリと意識し、場合によっては親や友人たちに発信をはじめるのは、大体は小学生くらいからだと思います。よく小学生のなりたい職業ランキング、とかニュースでも出てきますよね。
ここからは例え話として、私の幼少期の記憶を一緒に辿って頂ければと思います。
図のこんな感じで、自分は「将来、何にでもなれるんだ」と、少なくとも小学校低学年くらいの時期は思っていました。
可能性は無限大。という感じです。
どんな職業を選ぶのかは、自分の自由であり、そのための必要条件や絶対条件などは意識をしていない状態ですね。
昔話ですが、1979年生まれの私は、まさにファミコンブームだったこともあり、ある日は「(お気に入りの)ゲーム会社に入る!」とか、言っていた記憶がうっすらとあります。
(好きなだけファミコン出来るのでは…という短絡的動機)
まあ他にも「バスの運転手さん」とか、日によってコロコロと違ったと思います。
現実を知りはじめる
ところが、小学校も高学年にもなってくると、自分がどれくらい勉強が出来て、どれくらい運動が出来て、性格的な部分であるとか、イヤでも意識するようになりますし、せざるを得ない場面が増えてきます。
基本的に、クラスメイトとの相対評価な部分も大きかったですね。
そして現実は、以下のような状況であると、理解しはじめます。
例えば、私の場合ですと、学校で一番足が速いとか、テストで学年1位とか、そういう訳ではなかったので、
さすがに、アスリート系やプロ野球選手みたいなことは、まず無理だろうと考えはじめ、学者や医者みたいなことも多分難しいんだろうな、と漠然と意識しはじめます。
あとは私は大阪出身ですので、当時の段階でも結構「お笑い芸人」を志すようなクラスメイトもいたりします。
その観点でも、私は特に面白い訳ではありませんので、無条件で意識外にありました。芸能関係もハナから頭にない感じです。
(実は、弟が一時期芸人をやっていたのですが、その話は別の機会に)
リアルなイメージはこうじゃないですかね
自分が努力家ではないことを理解していた(悲しい小学生だなあ)ので、
上記のまっすぐ「相応の努力」で、もういっぱいいっぱいで、はるか先の道程にある職業に就けるようなイメージは、すでに出来なくなっていました。
多分、世の中で一定の成功を収めている方々というのは、遠くにある「★」を見据えて、人並み外れた努力や才能を磨くことが出来る力をお持ちなのだと思います。
正直、私にはかなわないですね。
ただそんな凡人でも、本当にやりたいことが見つかると
大学に入ったばかりの頃は、「将来なりたい職種」「やりたい仕事」を考えることをやめていました。もう、想像もつかないという感じです。
ただ、外食や小売、アパレル販売関連のアルバイトは沢山やっていて、そこにはそれなりに面白さを感じていたので、漠然と外食・小売業界に進むのかな、とは思っていました。
でも、比較的真面目に大学には行っていたとは思いますが、特別な努力もせず、中々にモラトリアム感が強かったように思います。
そこには、ロスト・ジェネレーションである我々世代、就職氷河期の雰囲気が漂う世の中で、私自身もそれに流されていました。
派遣社員や、フリーターを選択する知人も多かったですし。
ですが、大学3年くらいから、ファッションにのめり込み、アパレルのアルバイトをして、いつの間にか「俺はアパレル業界に入るんだ!」と考えるようになりました。
「得意なこと」であったかというと、それは思い込みでしたが、「好きなこと」であるのは事実です。
この瞬間に「自分は何にでもなれる訳では無かったし、特別に秀でていることもなかったけれど、他の職業になれる可能性が限りなく低いことを気にしなくなった」と、言えます。
人間こうなると、エネルギーは集中するもので、カラーコーディネーターの2級取ったりとか、この資格が評価される業界はかなり限られているのですが、それなりに頑張っていましたね。
私は経営学部でしたので、普通なら「簿記」などを取る方が本流で、私は亜流中の亜流だと思います。
ここで冒頭にもどりますが、
というのは、
結果として、こういう状態に着地した方なのだと思います。
もしくは、昨今では以下のような、こういう状態もあるのかもしれません。
なかなか、好きなことを仕事にするのは難しいし、得意じゃないことを仕事にしないといけない場合もあったり、生きていくためとはいえ、働くって大変です。
では、ここからは所感めいた内容とはなりますが、ぜひご一読いただければ幸いです。
キャリアアップの考え方
私は、いくつかの記事で書いてきておりますが、20代で2つの事業会社での正社員を経験しているものの、共に3年程度としか勤めておりません。
そして、その後にコンサルタントになって13年目、という現在地です。
私のキャリアアップストーリーが、正しいものなのか、成功と言えるのかはさておきなのですが、私自身は非常に満足しています。
ワークライフバランスも、かなり取れるようになりましたし、仕事の領域や質も高まりました。
また、まったく触れないのも変なので、一応ですが、所得水準はかなり変化しています。おそらくそのまま勤めていたら、今の年収にはなっていないことだけは間違いないと思います。
好きなときにロースとんかつ定食を食べられるようになりました(?)。でも、上ロースだとちょっと躊躇します(???)
ともかく、ここからは私のやってきたことを図解してみます。
こういう風に、「得意なこと」&「好きなこと」で、就きたい職種が決まったので、
まあ、こうなりますね。
で、その後が大事なのですが、仕事に就いたあと、身につけられるチャンスのあるスキルが、今度は「子供の頃に何にでもなれる」と同じ様に、実は目の前には、ある種のチャンスが広がっています。
ただこれまた同じく、子供の頃と同様もしくは近い感じで、スキル習得のために「苦手」「未経験」「難しい」「時間がかかる」というハードルがあると考えます。
また、あまり意識をしていなければ「得意なこと」や「業務上経験を積めば自ずと身につくもの」から自然にスキルとして自分のものになるのだと思います。
ただ、これだけだと実は苦しい未来が待っているかも
得意なことや、業界・職種固有のスキルを、極め尽くしていくのもキャリアアップの一つだと考えてはいます。まさに職人の領域ですね。
ですが、そこまでの極め具合では無い場合、もしくは今後の転職を考えると、以下のような図になると考えています。
次の選択肢は広がりにくくなります。
ただ前提としては、こういう「直進型キャリアアップ」を「意識的」に行っているのであれば、それはそれで素晴らしいことだと思っています。
少し脱線ですが、私の妻は、高校生の時にはすでにアパレルの企画・デザイナー職を志し、服飾の専門学校に行き、フランスに長期留学もして、他の職種に脇目も振らず、企画職としての高みを目指し続けています。
ぶれない強さも、立派なスキルだと思います。私はむしろマネが出来ません。
(別に妻をヨイショやフォローしている訳ではありません。私がnoteをやっていることは知っているのですが、どうせこの記事どころか、そもそもまったく読んでません)
上記の様に、その職種を一生かけて極める、というのであればそれで良いのですが、実は「自分の可能性は限りなく小さく閉じていく」という流れに近づきます。
ポイントは、意図的かどうか。ですね。
理想はこうですけど
なんでもかんでも、目の前に見える習得出来そうなスキルに触れていく、という動きが出来ていれば、大変素晴らしいですが、
日々働いている訳ですし、そんな時間を作ることは難しいかと思います。
またそもそも「難しい」ことや「時間がかかる」ことは、忙しい中で、手を出すのがしんどいものがありますので、
私のおすすめは、一番は「未経験」なこと。次に「苦手意識」なこと。です。
「未経験」なことは、ただただ経験をしたことが無いだけですので、チャンス大です。
本当に「苦手」なことは、これまたしんどいと思うので、食わず嫌いな可能性にかけて、「多分苦手なんだよね」くらいのものには、一回はチャレンジしてみるのは良いと思います。
もし仮に、いくつかの違うスキルを身につけられると、こういう未来が広がる可能性があります。
これは、採用する企業側が判断する視点もありますが、そもそも自分自身としての、そのスキルを身につけたという「自信」になっていることにも意味があると考えます。
私の場合は、アパレル販売員でありながらの「エクセル技術習得」であり、途中で辞めてはしまいましたが「インテリアスクールでの学習」であり、
本部の商品部でありながらの「Web」「マーケティング」「ロジカルシンキング」などの勉強が、普段の本業や本筋からちょっとずれて身につけたスキルです。
これにより、一気に選択肢が広がります。
私は、アパレルを辞めて、コンサルを始めると決意するまでに、転職エージェントを経由して、いくつかの面接を受けて有り難くも内定を頂戴したのですが、
それらの会社は「学習塾の教室長」「アパレルメーカーの、マーケティング兼小売り事業の立ち上げ」だったり、ちょっと、経験として持っている、アパレルの商品部職種からは少しはみ出したような所に、意外と受けが良かったです。
まあ、結局は悩んだ末、辞退してしまいました。すみませんでした。
で、私がアパレル販売員からコンサルになった事を図で表すと
私のアカウントの固定記事やプロフィール記事には、経緯的なものが載っていますが、そちらをお読みいただかなくても、
私が思いきってやったことは、以下の図です。
正直、自分が身につけてきたスキルはほとんど無視して、本業でやってきたこと以外の勉強を活かしてのコンサル転身という感じです。
そして、こちらは文字として、他の記事にも書きましたが、本業として積み上げてきたスキルは、コンサルとしてはあまり活かせませんでした。
という感じです。
とはいえ、これは少しギャンブル性というか、リスクも高い方法であると思います。
我ながら、思い切った方向に舵を切ったものだと…
ここまでの極端なことは、おすすめしませんが、この後の内容が、ここまでせっかくこの記事をお読み頂いた方に、一番お伝えしたいこととなります。
もう、この図だけ見て頂ければ
先程、記述しました、私の妻のように「一つの職種を突き詰める」という選択も、キャリアアップの一つです。
ですが、私は「何かしらの本業では得られないスキル」を、少しだけでも身につけることで、
子供だったあの頃のように「何にでもなれる」は難しいかも知れませんが、大人になった今でも、「少しだけ広がった未来を描く」ことが可能になるのだと考えています。
一時期よりは、かなり参入が難しいかもしれませんが、Youtuberを本気でやる(そのためには様々なスキルを身につける必要がありそう)とかですし、
趣味を突き詰めて、専門的に語れるくらいになるのも良いと思います。
はたまた、わかりやすくビジネススクールに通うのもそうですし、資格取得や、私のリアル友人もnoteに記事を上げていますが、オンライン学習なども選択肢に入ります。
そもそもnoteみたいなものを、頑張って続けるのも、スキルアップの一つだと思います。
良質なアウトプットのためには、良質なインプットが不可欠ですしね。
私も、その時の状況や忙しさ、気持ちのノリ方で、ポジティブな時もネガティブな時も当然振り幅がありますが、
できれば「もう自分は、○○歳だから、大体将来の延長線は見えた」とか、言わないようにして、
ある意味、何も考えていなかった子供の頃のように、
こういう風に、これからの人生を見ることが出来ればな、と日々思っています。
今回は、約6,000文字の長文で、ここまでお読み頂いた方には、感謝しかありません。ありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。
コジマサトシ/トナリコネクト
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