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自分の居場所ができたので、探検に出てみましょう。

保護猫カフェの預かりボランティアをすることになりまして。

預かり猫さんと私とビビリ兄弟猫の様子を記録していくブログとなっております。
 

2期生-21日目
『久しぶりに緊張して疲れちゃったわ。』

ケージの中ではだいぶ安心していられるようになって。

ケージの外の様子をよく観察するようになって。

ビビリ兄弟に「フーーー」とか「うーーー」とか、よく話しかけるようになって。
話しかけるというより、一方的に文句を言っているような気がするけど。

私は触ろうとしなければ近づいても怒られないようになって。
触ろうとしなければ ←ここ大事

なんとなーく、お部屋デビューのタイミングかなーと思ったので。

ケージの扉を開けっ放しにしてみました。
 
 
怖がりみたいだし。
積極的にケージの外に出たい!
っていう感じではないので。
開けてもなかなか出ようとはしません。

開いてるわねぇ。

この状態で、出るかどうか悩むのね。

ま、行ってみますか。
きゃーーーー!あっち行ってーー!

いきなりビビリ弟と出くわして叫んでいました。
が、ビビリ弟は扉を開けた時からそこにいたので、絶対見えてたはず。

ビビリ弟は叫ばれても何も言わないでじっとしています。
最初の頃はビビってフリーズしてるのかと思ったけど、ちょっと悲しそうな表情に見えるので落ち込んでるのかも。どんまい。

じゃああっちに行きましょ。

壁沿いに一通りある物を全部、ゆっくりチェックしていきます。

中は何もないわね。
こっちも行っていいのかしら?

行ってもいいですけど、ビビリ兄がいると思いますので気をつけて。

なに?私がこわいの?

こちらはビックリしてフリーズするビビリ兄。

預かり猫さん、ビビリ兄には叫ばないんだー。
相手がビビってるってわかると強気なの?
目が合ってもスルーして、探検再開。

今日はこのくらいにしときましょ。

もとの部屋に戻ってきて、ケージが見えると小走りで帰って行きました。
 
小走りする姿を見て。
ケージは安全。自分の居場所。
って思ってくれてるんだなーって感じて、安心しました。

これからお気に入りの場所を見つけたり、ビビリ兄弟との関係も変化していくのかなー。
わくわく。
 

2期生-22日目
『ビビってるわけじゃないですよ。身を守っているんです。』

昨日めでたくお部屋デビューをした預かり猫さん。
どんどん探検してもらおうと、見ていられる時はケージを開けっ放しにしているんですが。
やっぱりなかなか出てきません。

そんなトコにいたら出たくても出られないわよ。

いつも昼間は押し入れかキャットタワーのてっぺんで爆睡してるビビリ兄。
今日は起きてて。
扉が開いてるケージが気になる様子。

どうしたの?今日は寝ないの?
預かり猫さんのことが気になるんだー。
ふーーーん。

べ、別に眠くないから起きてるだけだし。

そーですか、そーですか。
ではご自由に。

その後、ビビリ兄は私の足元でしばらくゴロゴロして撫でられて。
満足するとキャットタワーで寝始めました。

結局昼間は預かり猫さんが出てくることはありませんでした。
 

夜になって。
ようやく探検の気分になったようで。

危険に備えて爪といどきましょ。

ビビリ兄弟の姿を見つけると「あうーーー」とサイレンを鳴らして。
近くを通るときは「フーーッ」とか「シャーッ」とか脅しをかけて。

鉄壁の守りで探検をします。

この間、ビビリ兄弟は動かないし、声も出さないで見守ってるだけで。
近寄る様子は1ミリもないんですけどね。
それどころか、シャーッ言われないように気配を消してる感じ。

私も同じく。
気配を消して。
でも、カメラにはおさめたい。
でも、動けない。
体勢つらい。
 

今日はケージの近くを念入りに探検してました。
ケージの隣の、通称「お昼寝台」にヒョイッと軽い身のこなしで飛び乗って。

あの子達がよくいる所ね。ふーん。
私のうちの上はこんな感じだったのね。ふーん。

昨日は行かなかったエリアを開拓して満足したようで。
この日の探検は終了しました。

こんな感じで少しずつ探検エリアを拡大させていくのかな。
 

2期生-23日目
『ここは安全地帯です。』

この日の昼間もビビリ兄がケージの前で待ち伏せしていました。

これじゃあ今日も昼間は出てこないかなー。
と思ったら、出てきた。

出てみたい気分になったのよ。


そしてケージの横の休憩スポットに入って、しばし居心地の確認をしていました。

見られてなければ悪くないんだけど。

ケージに帰って寝ようとすると、今度はビビリ弟が来て。
しかもかなり近くまで。

今から寝るのよ。邪魔しないで。

預かり猫さんにも、砂の上(トイレ)で寝るのにも興味を惹かれたビビリ弟。
ビビリなのにたまにグイグイ行くんだよなー。
大丈夫かなってドキドキするんだけど、たいてい何も起こらなくて。
今日も、シャーは言われず、ただただ無視されてました。

ちょっとしょんぼりしてて。
かわいい。

眠いんだってさ。
また今度ね。
 

そしてそして。
夜ご飯のかつおぶしトッピングのカリカリを食べた預かり猫さん。

しれーっとケージから出てきて。
床にころん。

食後は体伸ばしてのんびりしたいわよねー。

えーーーー。
すごく自然に出てきて寝っ転がりましたけどー。

なんかいつもの鉄壁のバリアがなくて。
安心オーラが出てて。
うわーーーなんか感動。

ところで、
ビビリ兄が近くにいるけど大丈夫なんですかねー?

うーーーー
もう少し向こう行きなさいよ。

あ、やっぱり文句言われてる。

ちょっと離れた所にいた私とビビリ弟、ちょっと羨ましい。

うわーー、でも、この光景、感動。

安心して寝っ転がれる場所が広がっていくといいなー。
ビビリ兄弟の優しさも伝わってーーー。
 

あとがき?

お部屋デビューのタイミングって難しいと思うんですが。

1期生の時は、なんとなく外に出てみたいアピールみたいなのがあって。
すでに私にもゴロゴロ懐いてくれてたし。
ビビリ兄弟に対しても穏やかだったので。
もう大丈夫でしょ。
って感じでお部屋デビューしたんだけど。

2期生の場合は、私はご飯係止まりで懐いてるとは言えず。
未だにあんまり触らせてくれないし。
ビビリ兄弟には威嚇というか文句言いまくりで。
外に出てみたいアピールと言う程ではなくて、ケージの中だけじゃ退屈そうで、外に興味はありそう。
ってくらいだったけど。

恐怖とか不信感とかマイナスな感情はなさそうだなーって感じとか。
ビビリ兄弟も預かり猫さんを優しく見守ってくれそうな感じがしたので。

お試しでちょっと出てみます?
って感じのお部屋デビューでした。

結果、マイペースに探検して、安全地帯を拡大中という、いい経過をたどっています。
 

お部屋デビューのタイミング、こうなったらデビューさせましょうって、マニュアル化するのは難しいですね。

その猫の性格とか、先住猫の性格とか、お世話する人間の性格とか、お部屋の環境とか。
それぞれだと思うので。

なので、近くでお世話している人間の感覚が1番なのかなー。
そのためには、日々の観察と経験だよなー。

あ、1つ条件があるなら。
ケージが安心できる居場所になったら。
でしょうか。

ケージの外で怖いことがあっても、ケージに戻ってきてくれるので。
予想外の隙間に隠れて出てこない…
なんてことにはならないはず。

なんて、思ったのでした。

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