#860【解説】日本もライドシェア解禁なるか⁉︎どうなるタクシー業界⁉︎
この記事は、現役のタクシー運転手という立場から、タクシーの仕事に纏わる様々な発信から、この仕事の魅力までを細かに伝えていくシリーズです💡
以下の様な方々にも是非見て頂き、何かの役に立ってくれたら嬉しいです😆
✅仕事自体が中々見つからない人
✅ブラック企業から抜け出したい人
✅やりたい事が見つからない人
✅自分の時間がもっと欲しい人
シリーズ第17段の今回は『日本もライドシェア解禁なるか⁉︎どうなるタクシー業界⁉︎ 〜その①』というテーマで書いてみたいと思います。
ライドシェアが日本でも解禁された暁には、我々タクシー運転手の仕事はライドシェアに奪われてしまうのか?それとも共存共栄(Win-Win)が可能なのか?
これからタクシー運転手という仕事を検討している方にとっても非常に気になる点ではないかと思います。
このテーマは、今現在ニュースでも取り上げられている話題である上、論点がたくさんあるので、何回かの記事に分けて私なりの考えを書いてみたいと思います。
昨今ニュースでも取り上げられている様に、都心部から過疎地に至るまで『タクシー不足』である事が報じられています。
前回の記事でも簡単に触れましたが、先ずは『タクシーが不足している』という今の状況について、今回の記事でもう少しだけ掘り下げてみたいと思います。
タクシー不足の原因として挙げられているのは、主に以下の二点だと思います。
1️⃣タクシー運転手の減少
実はコロナ前からタクシー運転手の数は少しずつ減り続けていました。
これは、タクシー運転手の平均年齢を考えれば、その理由は簡単にわかると思います。
とはいえ、コロナ禍の三年間でその減少傾向は多少なりとも加速し、2019年と比べて2023年現在では約二割ほど減少しています。
勿論その理由は明確で、コロナでお客様が激減した事に尽きます。
確かにタクシー運転手が二割減と聞けば、さぞかしタクシーが不足しそうに思えますが、実はタクシーを利用するお客様の数も減っています。
リモートワークなるものが世の中に一気に浸透した事により、これまで通勤や飲み会帰りにタクシーを頻回利用されていたお客様も、その一定数はタクシーを利用しなくなっているためです。
タクシー運転手の減少は、たしかにタクシー不足の要因のひとつではあるものの、『運転手の二割減』をそのまま捉えるのも如何なものかと思う訳です🤔
2️⃣インバウンド需要の増大
タクシー不足の原因として、もう一つよく言われているのが、外国人観光客の増大によるものです。
確かに、街を見渡すと曜日問わず本当に多くの外国人観光客の姿を見掛ける様になりました。
しかし、実際の訪日外国人の数を確認してみると、まだコロナ前の水準にすら届いていない事が分かります。
もしもインバウンドの増大が理由でタクシーが不足しているならば、コロナ前にも同様に不足していた筈ですし、実際に不足している事もあったと思います。
上の記事にも書いた通り、『羽田空港国際線のタクシー待ち長蛇の列』に関しては、空港タクシー乗り場の構造上の問題であって、タクシープールには常に100台以上の空車タクシーが待機しているのです。
ライドシェアが解禁されたところで、タクシー待ちの長蛇の列が解消される事はないと思います。
いかがでしたでしょうか?
今回は、ライドシェアの問題に触れる前に、現状ニュースで話題となっている『タクシー不足問題』について少しだけ触れてみました。
私は、タクシー不足=タクシー運転手不足の問題を考える時は、改善策よりもまずは原因を明確にすべきだと思っています。
そうしないと、『タクシー運転手が不足しているから、ライドシェアを解禁しよう』という様な話に一足飛びにいってしまうからです。
そして『タクシー運転手不足を補うためには、タクシー運転手を増やさなければいけない』という当たり前の話が出てこない事が本当に不思議でなりません。
次回は、その辺りをテーマに書いてみたいと思います。
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