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#88 NY&東京5つの住まいを経てたどり着いた現実的な理想空間

憧れの住まいを考えていきたいと思います。
2001年に社会人になってから、僕は最初、都内の実家からお台場に通っていました。その数年後、品川区内のUR住宅に引っ越しました。そして、欲しいなと思っていたマンションが完成するのを待ち、そこをまず購入し、そしてニューヨークへ転勤となりました。それが2009年です。

ニューヨークに行って驚いたのが、第二次世界大戦前の建物が数多く賃貸として出されていることでした。ニューヨークは爆撃されたり、戦場になったりしたことがないので、建物が残っているのです。

戦前の建物の良さは、天井がすごく高いのです。今の建物の大体1. 5倍ぐらいあるのではないでしょうか。とてもではありませんが、背が届きません。部屋自体はそれほど広くはなかったのですが、とても開放感がありました。
ただ、不便な点ももちろんありまして、戦前は洗濯機がまだなかったので、洗濯機置き場がないのです。

そのマンションでは、廊下の突き当たりコインランドリーみたいなもの、洗濯機が2台置かれていて、1回当たり50セントが1ドルか忘れたけれど、硬貨を入れて洗濯しなくてはいけないんです。
もちろん2台ともふさがっていることもあるので、その点が不便といえば不便だったのですが、やはり天井が高いとすごく開放感があって、家の中にいても気持ちがよかったですね。なのでひとつめのポイントは、天井の高さ

ニューヨーク

廊下は長い方がよかったという現実

日本国内で一軒目に買ったマンションはその後、売却しました。
二軒目のマンション、今、住宅ローンを組んでいるのですが、一軒目とは大きな違いがあります。
(ちなみに、タワマンのメリットデメリットは85回目の配信「タワマンを2回購入して感じたメリット&デメリットを本音で」という回に詳細がありますので、ご興味ありましたら覗いてみてください)

一軒目と二軒目、広さはほぼ一緒なのですが、大きく異なっていたのは廊下の長さでした

一軒目のときは全然何も考えずに、日当たり重視、そして眺望、そういったものを考慮した上で、マンションを決めていました。
部屋は3 LDKです。ただ、ひと部屋はリビングと引き戸で繋がっているだけで窓もなく、プライバシーはないに等しい部屋でした。
ただ他の部屋との廊下がすごく長かったのです。寝室、そしてもうひと部屋、キッチンとリビングに繋がる廊下が大体6 mぐらいあって、その廊下1本で角部屋が繋がってる。とにかく廊下が長かったんですね。

不動産のことを勉強しているときに、廊下自体に人はあまりいることがない、だから廊下の面積が広いともったいない、居住空間がどんどん狭くなる、というような記事を読んで、それは確かにそうだなと思いました。廊下であまり過ごすことってないですもんね。

なので二軒目の、今のマンションは極力廊下が短い間取りを選びました。
本当に短いL字の廊下があるだけで、その廊下に繋がる形で、風呂場、リビングダイニング、部屋が二つ繋がっています。

図面を見たときは、なんて効率の良い間取りなんだと思いました。居住空間がその分広がりますからね。ただ、住んでみて思ったのは、廊下が短いと家族の生活時間がずれると障害があることでした。

僕が仕事がお休みで平日の午前中、ゆっくり寝ていることがあります。でも、子供は小学校があるから起きて準備している。音が割と聞こえてくるのdです。さらに廊下が短いから、玄関も近いので、ドアの開け閉めもドンドンと聞こえます。

東京

廊下の長さは、その記事で読んだときは確かに生活空間を圧迫するなとは思いましたが、いざ住んでみたら、廊下が長い家の方が音が遮断されるので生活しやすかったな、と思っています。

最近、廊下がない家も出てきています。特に都心ではマンション価格の高騰が続いていますので、どうにかして広い部屋を確保しようとして、ドアを開けたら即リビングというような間取りも存在しています。お子さんがいなければ多分、いいと思うのですが、子供がいるとね。一気に家が賑やかになりますので、僕はやはり廊下があった方が良かったなと思っています。

軽井沢の別荘を特集した雑誌を読んだことがあるのですが、富裕層の方々が建てた別荘の間取りを見ていて、なおさらそれを強く思いました。二棟あるのですが、それが長い廊下でつながっている家でした。
寝るための建物があって、ガラス張りの廊下がリビングなどがある建物へと繋がっている、そうした別荘でした。これはもちろんお金があるからこそできる技ではあるのですが、やはりそういうことだったのかと。

廊下が長ければ長いほど、賑やかな生活空間と寝室を遮断することができますので、快適さを保つためには、ある程度の長さが必要だったのです。

NY赴任中に一度引越しをしています。一軒目は第二次世界大戦前に建てられた天井の高い建物だったのですが、僕が赴任したのは2009年でリーマンショック直後。賃貸価格はすごく落ちていました。しかし、二年経って更新の時に、三割ぐらい値上げされました。さすがにちょっと住み続けることはできなくなり、もう少し支局から離れた場所で、それまで借りていた値段とほぼ変わらないマンションに引っ越しました。そのマンションは新しいマンションだったので、洗濯機置き場もありましたが、天井は低かったですね。

ただ廊下がとても長くて、リビングルームからお風呂やトイレまでだいぶ距離がありました。やはりどうしても、廊下が短いとトイレがリビングと近くなってしまいます。今の自分のマンションはリビングでたらすぐトイレなので、やはり音が気になってしまうな、と思ってしまいます。家族だけだったらいいのですが、お友達呼んで家でご飯とか食べるときとかに、トイレ使いますよね。すると近いと音が聞こえてしまうでのはないか、僕自身が思ってしまうので、お客さんにも気を使わせてしまっていうのではないか、といつも思っています。だからトイレを遠く離すという意味合いでも、廊下は長い方がいいのでは、思っています。

最高のお風呂環境

まったくもって余談になりますが、前のマンション、実はお風呂がビューバスでした。東京湾に面してまして、レインボーブリッジが目の前。どれだけ会社好きなの、っていつも言われましたけれども、いや、そういう訳ではなくて、やはり眺めは重要だなと思ってそのフロアにしたのですが、ビューバスは良かったです。土日お休みのときは、お昼からお風呂入って、お酒飲みながら、一人でサザンオールスターズなどを歌い、お風呂場でずっと過ごしていました。

あと換気がしやすい。これは超リアルな話ですけれども、結構大きな窓が開くので、換気ができててよかったです。

なので、理想の住まいはビューバスはもちろん、廊下は長め天井も高め、こんな住まいを作りたいななんて夢を見ております。
ひとまず住宅ローン残り30年弱頑張ります…これが現実。

(voicy 2022年10月12日配信)

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