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トレーナーが知っておくべき脂質の基礎知識


脂質は、タンパク質、糖、核酸とともに4つの主要生体物質の一つを構成する。
特に、細胞膜を構成する主要成分として重要である。

定義

(1)生物学上

「長鎖脂肪酸」あるいは「炭化水素鎖」を持つ生物体内に存在あるいは生物由来の分子とされる。

脂質は、ときに脂肪と同じ意味で用いられることがあるが、厳密に言うと脂肪は脂質のサブグループである「トリグリセリド」を指す。

脂肪は、物性上の本来の意味では油脂(動植物に含まれるもの)のうち、常温で個体のものをいう。

(2)栄養学上

広義:中性脂肪、複合脂質、ステロール類など有機溶媒に溶ける一群の有機化合物の総称(脂質)をいう。

狭義:中性脂肪のみを指す。

脂肪の主成分

トリグリセリドでグリセロールの3つの水酸基に脂肪酸が結合したものである。

分類

(1)炭素数に応じての区別

・炭素数が6未満:短鎖脂肪酸(short-chain FA; SCFA)
・炭素数が6-12:中鎖脂肪酸(middle-chain FA; MCFA)
・炭素数が13-21:長鎖脂肪酸(long-chain FA; LCFA)
・炭素数が22以上:超長鎖脂肪酸(very long-chain FA; VLCFA)

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