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公園には戦車が飾られているロシア 数少ない教会

世界に飛び出したらむしろ世界が狭くなるということがある。

ロシアにきてからの生活は、毎日が家から5分の劇場の往復であり買い物も徒歩10分圏内だ。人間関係も同僚とは仕事以外での付き合いはないから妻と兄だけ。日本に住んでいるとしょっちゅう電車に1時間乗って東京まででるし、多くの人と会うから大きく違う。

毎日とても狭い圏内で生きているが、今日は過ごしやすい天気だったから地図で自然公園のようなところを調べて少し遠くまで歩いてみた。

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家から20分ほどのところに噴水もついている割と立派な公園があった。

戦車と戦没者の慰霊

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公園は多くの人で賑わっていた。ブリヤートに自粛警察はいない。ソ連のシンボルの星形の噴水を通って奥まで行ってみると、戦勝75周年のプレートと戦車が。女性が軍服を着ている写真と銃を持って突っ込む兵士。右側には銃を持って微笑む女性の写真もあった。ソ連は多くの女性も従軍して映画にもなっている。労働もそうだが怖いところは男女平等な文化だ。

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階段をのぼると戦車がありその下には戦没者の慰霊モニュメントがある。造花が置いてあり壁には軍人の顔のプレートがつけられている。ソ連は第二次世界大戦で2000万人以上が亡くなっていて1番多い。日本もロシアも本当に多くの人々が犠牲になったのだなと手を合わせたくなった。

そこを抜けるととても新しくてきれいなマンションが立ち並ぶ高級住宅街のようなところにでた。

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通りの雰囲気も逗子鎌倉ハイランドに似た雰囲気でなんだか懐かしくなる。

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今日もまた初めて見る花が咲いていた。どうもアジサイの一種のようだ。日本のアジサイはもう8年見てないなあ。

異世界感のあった教会

少し行ったところにはめずらしくロシア正教の教会があった。教会自体はいくつかあるのはここは少し雰囲気が違った。

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スカーフを頭に巻いた女性達が草むしりをしたり掃除をしていて、とても古風な服装をしている。しかも全員が白人だった。

柵をくぐると異世界のような雰囲気で、あえて中世のままの暮らしを貫いている部族にあったかのような感じがした。

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19世紀初頭からあるという歴史ある教会のようだった。塗装もきれいだしとても丁寧に手入れされ続けてきたのだなということが伝わってくる。

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偶然結婚式をしていたようでとても和んだ。教会はとても入りづらいオーラがあったが少しだけ覗いた。中も白くて質素だが宗教画のタッチはモスクワで見たものと同じだった。

しかしキリスト教の世界観というのは本当に神聖に感じさせる強い力がある。クラシック音楽の根底にあるものもこの強烈なオーラだ。

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初めて通る道というのはやはりわくわくする。90分ほどの散歩になった。日本でもいつか涼しい季節に遠くまで散歩にいきたいものだ。

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