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初夏のような景色と劇場の落書き

こんなに晴れたのは久しぶりに感じる。ずっと天気が不安定で暗かったから気持ちも落ち込み気味になっていた。振り回されていた仕事があるかないか問題も今月はないことに決まり落ち着いた。

今まで自覚したことがなかったが、自分はどうやら先の予定が不明なことにそれなりのストレスを感じるらしい。同僚が仕事のシフトをいつも直前に決めたがってくることも嫌だった。そういったことに対しては割合寛容だと自分では思っていたがそうでもない。

いや、ここまで先がわからなかったことなんて今までになかったからなだけかもしれない。

一見夏のような景色

外出禁止も解かれたことだし少し散歩をした。やはり午前中に日の光を浴びるのは良い。

新緑がまぶしかった木々たちも少し色が落ち着いてきた。「それにしても葉っぱはこんなにつくものだったか」、と不思議な感想を夫婦して言いながら劇場につく。

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空は青いが薄い雲がかかっており、あまり怖くない。たまにある雲一つない快晴はなぜかどことなく恐怖を感じる。雲があると日本の空のような感じがする。

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劇場の駐車場から見える遠い山にはまだ先日の雪が積もっているようだった。軽井沢のスキー場の上からみる山の景色と似ている。初めて見た11歳の頃のことを思い出した。

この裏には立派な柱があり、夕日がよく見えるからよく若者が写真を撮っている。

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近付いてみてみると大量の落書きがあった。今まで全く気付かなかったが、それはあるだろう。

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書いてあるのは大量のインスタグラムのアカウント。Follow meと英語が書いてある。試しに検索してみると一応は存在していた。

ロシアの若者はみんなインスタが大好きなようで、マンションのエレベーターにもインスタのIDが落書きされていた。そこに出会いでもあるのだろうか。

そしてピカチュウの落書きもあった。

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シベリアの子どもたちにも日本の子どもたちと同じくらいに当たり前なものになっているポケモン。そんなものをたくさん作っている日本って本当にすごい国だなと改めて実感する。

子ども時代の思い出を世界中に届けるというのは偉大なことだ。

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そして劇場から坂を下ったところにある通りにも2か月ぶりにいった。緑という色が一色増えるとこんなに世界の見え方が変わるのかと驚く。

この丸く整えられた街路樹は街中に植わっている。なんの木なのだろう。梅のようなかわいらしい花がつく。

生えている木をみると種類がかなり少ない。ほとんどは植樹されたものなのだろう。都市開発をしたことは何も緑がなかったと想像できる。積極的な緑化はうれしい。

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劇場の横にある小ぶりな凱旋門もきれいに塗りなおされたようで、以前のさびれた感じが減ったようだった。

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