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シベリアでの生活

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ロシア連邦ブリヤート共和国ウランウデでの生活
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2020年4月の記事一覧

ロシアのニュースを読むようになったけど内容がおもしろい 引きこもり生活㉒

ドイツに住んでいた時はドイツのニュースサイトを見ることはなかった。住んでいる日本人が多いから重要な情報はTwitterで勝手に回ってきたり日本でもニュースになったり。 しかしロシアのニュースはよほどのことでない限り日本には伝わらないしTwitterでも日本語ではほぼ出てこない。 モスクワ・サンクトペテルブルクならまだしもブリヤート共和国の情報はもちろん全くない。英語でもほぼ0に近い。 新聞を読める語学力日本でも子どもは日本語がペラペラだが新聞を理解することはできない。使

ブリヤート共和国も5月11日まで外出禁止を延長 シベリア引きこもり生活㉑

ブリヤートは日に日に景色が変わっていき、毎日新緑が芽吹き始めている。もう半袖で歩いても平気なほどに暖かく、つい最近まで素手を出したら一瞬で爪が凍っていたところとは思えない。 劇場前にある数少ない整備された植物もきれいに葉をつけカットもされていた。 劇場前にあった、葉が付かずにやたらと小さな蕾をぶら下げていた木にも不思議な花が咲いていた。 ようやく春を実感できるようになってきたのはうれしいことだ。天気や自然のことばかり書いているようだが、これはあくまでも日記なのだからむし

シベリアにもついに新緑が…/ ブリヤートでクラスター発生⑳

気温が20℃を超えて雑草は生えてきても木はずっと冬の姿のままで、あまりに急激に変わる気候についていけていない様子だった。日本で20℃をこえる頃になると桜も咲いて新緑で溢れ、たんぽぽがやシロツメクサが見られるわけだがブリヤートは違う。 サングラスをしないと目を開けられないほどの眩しさとこの気温で緑がなかったのはとても寂しかった。 ついに新芽が… そんな初夏のような陽気なのに冬の景色という違和感満載の時期も終わりを迎えたようで、ついに道端の雑木に新芽が付いているのを見ること

太陽光が強すぎてセピア色なシベリアとFood Outo 引きこもり生活⑲

ブリヤートは暑い日が続いているが今日は東京と同じ最高気温で25℃まであがった。17時でもまだ24℃もあり室内はTシャツでも暑い。 異常な太陽光 17時は西日が差してくるのだがこれがとんでもないパワーだ。まさにこの写真のようなすさまじい光。サングラスがないと目を開けられなくなるほどだ。なぜかはよくわからないが景色が色褪せて見える。空も青いし気温も高いのにやはり冬と共通した陽の色がある。 日本の陽の光はやっぱり暖かいし落ち着くんだなと実感する。ブリヤートの夕日はギラギラして

東京より暑いシベリアも26℃に… シベリア引きこもり生活⑱

早いもので引きこもり生活も残りあと5日になった。ブリヤート共和国の首相によると、5月1日からはほとんどの企業への規制を解除するとの見通しだそうだ。 ブリヤートの感染者は毎日5-10人ずつ増えているものの、ほとんどはモスクワなどから入ってきた人だからだそうだ。検問を徹底しているからそれらもすべて把握されている。 ロシア全体はどんどん増え続け、68000人になっている。日本もロシア人の入国を拒否するようになった。 モスクワなどの大都市以外は5月1日から規制を解除するだろうか

ロシア人にとってのウォッカ 幕間にも飲まされる恐ろしいロシア式アルハラ

ロシア人男性は本当にウォッカとコニャックが大好きで恐ろしい。これだけみんなウォッカを飲んでいて酔っ払いも目にするのに 「若者のウォッカ離れ」だったり「ウォッカの消費量が数十パーセント減りました」などのニュースを見るとぞっとする。昔がどれだけ異常だったんだ…。 楽屋でウォッカを飲むロシア人ロシア人は楽屋ですぐにウォッカを飲み始めてしまうため男性楽屋には監視カメラが付いている。しかし死角で飲む人もいる。 初めてレジェンド的な元首席のトランペット奏者の方と会ったときは少し吹い

5月も外出禁止になる見込み 爆速で感染者5万人を超えたロシア 引きこもり生活⑰

突然通信会社からSMSが届き、そこには「明日明後日は急激に気温が下がり雨も降る可能性があるので注意してください。」と書いてあった。 ブリヤートは外出禁止になってから通信会社を通して重要な連絡をしてくるようになった。「感染が疑われる人はこの番号に電話してください」ときたこともある。 テレビを見ないからありがたいことだ。ちなみにロシアでは訪問医が一般的で、高齢者は病院へ行かずに家に医者を呼ぶことが推奨されている。それでもみんなどんどん病院にきてしまっているらしい。危険だ。

トランペット奏者が3ヶ月毎日ヨガをやってみて良かったこと

年が明けてから毎日ヨガを続けている。結論から言うとトランペットを吹くのにも健康にもとても良い。 ドイツでは多くの音楽家の間でヨガが流行っていて、音大でも選択でヨガの授業があった。特に管楽器の人が多く取り組んでいたイメージ。ヨガは子どもの頃にWii Fitというゲームで少しやったことがあったくらいでほとんど知らなかった。ヨガの授業も取らずにアレキサンダーテクニークをやっていた。 バランスを取ったり、地味な筋トレっぽいやつ というイメージだったから特に取り組んでみる気にはな

音楽家夫婦の暇つぶし 楽器交換 シベリア引きこもり生活⑯

この自粛生活の中でも毎日楽器は練習している。トランペットはプラクティスミュートをつければマンションで吹いても全く問題ない。この長期間ずっとミュートで吹き続けているのは初めてだから少し心配だが… プラクティスミュートもたくさん種類があるがssshhhミュートよりもオクラミュートがおすすめだ。よくないミュートで吹くと抵抗感が強すぎたり様々な理由で調子を崩しやすいがこのミュートはそうならない。 ベルリンで習っていたライナーや、ベルリンフィルの方々もおすすめしていたもの。やはり日

半年の雨と脚丸ごと1本の生ハム シベリア引きこもり生活⑮

もう15日とは早い。この生活も慣れてきて心地よく感じるようにもなってきたくらいだ。ちゃんと給料も振り込まれてよかった。 ロシアは2回に分けて月給が支払われる劇場の給料は2回に分けて支払われる。毎月15日と月末。15日には給料の10%くらいがチョロっともらえる。お小遣い的な感じ。 劇場のシステムなのかと思っていたがどうやらロシアの法律で2回に分けるよう決まっているらしい。それほどお金を無計画に使ってしまう人が多いからなのだろうか。 ちなみにこの前払いをアヴァンスというフラ

外出禁止中のおすすめの暇つぶし"デッサン" シベリア引きこもり生活⑭

もう2週間以上も外出禁止が続いているから家の中で色んなことをできるようになってきた。トランペットの練習はもちろん、ロシア語の勉強や文章を書くこと。料理やお菓子作りも。Netflixで映画やドラマを見てみたり。 デッサンはすごく時間を潰せるそんな中でも意外と絵を描くことが楽しい。YouTubeで「デッサン 初心者」など検索するとたくさん動画教材がでてくる。影の付け方や、立体的に見える塗り方も動画と一緒に描いていくとそれっぽく描けてくる。 初めてのデッサン。りんごは筋が多いし

マスクが売っていても買い占めないロシア人 シベリア引きこもり生活⑬

ブリヤートでいつ薬局に行ってもマスクはなかった。しかし外出禁止令がでてからほぼ全員がマスクをしているからみんなどのように手に入れているのか疑問だった。 最近は手作りの布マスクをしている人も多く見かけるようになった。ただここの人たちのことだから1度も洗っていない気しかしない。みんなマスクは一度使ったら捨てるものということもあまり知らなそうな気がする。 スーパーにマスクが入荷 薬局には全く売っていないマスクが近所のスーパーで売っていた。大きいビニールの袋に何十個か詰め込まれ

突然無くなった氷と謎の植物 シベリア引きこもり生活⑬

一昨日セレンガ川がようやくとけ出したのを見たが、今日もう一度行ってみたら氷は全てなくなっていた。一瞬で本当に大きく景色が変わっていく。数十度の気温の変化に自然も追いつこうと必死なように見える。 シベリアの謎の植物 ドイツとも日本ともこれだけ気候が違うのだから植物も違って当然だ。最近雑草が生えだしたことに感動したばかりだったが川沿いの道には見たことのない木が綿のようなものをつけていた。遠目に見ると新緑なのだが近くで見ると毛虫のような綿毛が生えている。中々に気味が悪い。 そ

オーブンに入れるだけの自家製ベーコンが素晴らしすぎた。引きこもり生活⑫

毎日家にいる生活の中の楽しみの一つは新しい料理を開拓することだ。今はネットでいくらでもレシピを見ることはできるが、優れた情報を見つけ出すのは難しい。特にパスタのスタンダードなメニューは数が多すぎて難しい。 noteのおすすめを見ていたら、料理研究家の方のカルボナーラの記事がでてきた。 30年かけて辿り着いたというところに惹かれて記事を読んでみたら写真からしてなんともおいしそうだった。 このカルボナーラは牛乳と生クリームを使わない いつも牛乳を使わずに白ワインで作ってい