マスクが売っていても買い占めないロシア人 シベリア引きこもり生活⑬

ブリヤートでいつ薬局に行ってもマスクはなかった。しかし外出禁止令がでてからほぼ全員がマスクをしているからみんなどのように手に入れているのか疑問だった。

最近は手作りの布マスクをしている人も多く見かけるようになった。ただここの人たちのことだから1度も洗っていない気しかしない。みんなマスクは一度使ったら捨てるものということもあまり知らなそうな気がする。

スーパーにマスクが入荷

薬局には全く売っていないマスクが近所のスーパーで売っていた。大きいビニールの袋に何十個か詰め込まれていてゴムは飛び出していた。そこからのばら売り。

一枚30ルーブル。(≒45円)

物価を考えるととんでもなく高額だ。米1kgと同じ値段。

しかも個別包装でもない、パッケージされてるとはいいがたい衛生管理だ。ただ贅沢は言えないので一枚ずつ購入した。

特に制限はないようだったが他にならんでいた人は買ってすらいなかった。高額なこともあるのかもしれないが、買い占めるようなメンタリティーは存在しないらしい。

日本人は思いやりがあったりするはずなのだが、非常時には狂ったような行動をする人が多い。それもまた怖い。災害になれているからなのかもしれないが。

とはいえマスクの製造ラインはちゃんとあるようだし、出した瞬間に売り切れてしまうような状況でもないのは安心できる。夏までこの状況が続いたら日本から送ってもらったマスクもなくなってしまう。

日本の荒れよう

朝Twitterを見たら安倍首相が星野源の「おうちで踊ろう」のカバーなどといって紅茶を飲みながら犬と戯れたりテレビを見てへらへらしている動画をアップしていた。わざと国民を怒らせようとしているとしか思えない内容でさすがに呆れた。

ただ今まで政治に全く興味を示していなかった若い世代も、今回のことで政治がいかに自分たちの生活に直結するかを知ることができたのはよかったのかもしれない。SNSで政治のことを言うのは気まずい雰囲気だったが今はそのハードルがかなり下がっている。

次の選挙で政権がかわるとはあまり思えないが、投票率は間違いなくあがるのではないかと思う。