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半年の雨と脚丸ごと1本の生ハム シベリア引きこもり生活⑮

もう15日とは早い。この生活も慣れてきて心地よく感じるようにもなってきたくらいだ。ちゃんと給料も振り込まれてよかった。

ロシアは2回に分けて月給が支払われる

劇場の給料は2回に分けて支払われる。毎月15日と月末。15日には給料の10%くらいがチョロっともらえる。お小遣い的な感じ。

劇場のシステムなのかと思っていたがどうやらロシアの法律で2回に分けるよう決まっているらしい。それほどお金を無計画に使ってしまう人が多いからなのだろうか。

ちなみにこの前払いをアヴァンスというフランス語っぽい。

今月も半分までやったかー

と気づかせてくれるシステム。

馬場さんがnoteを始めていた

昨日紹介したやばい指揮者の馬場さんがついに重い腰を上げてnoteのアカウントを作ったようだ。

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脚丸ごと一本の生ハム

スーパーに行ったら脚丸ごと一本の生ハムが売っていた。

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14000ルーブルほど。2万円くらいだ。

物価を考えるとワンルームマンションの家賃くらい。

この生ハムはバルセロナに旅行に行った時にスーパーで見たのが懐かしい。”ハモン”はスペイン人には欠かせないもののようだった。

この脚が大量に吊り下げられていて蹄が特に生々しかった。そしてハエがブンブンと飛び交う…。しかしそんなことは気にしない。

ドイツのパン屋だってハチが泳いでいたケーキを平気でそのまま売るし入らないようにしようという根性はなさそうだった。

スペインは生ハムが安くておいしくていいところだったなあ。生絞りオレンジジュースもおいしかった。ドイツでも生ハムは高くなかったがロシアでは高級品だ。日本と同じくらいの感じだからほとんど買ったことはない。ちなみに脚丸ごと一本のことは原木というらしい

半年ぶりの雨

昨日は雨が降った。10月には氷点下で雪になっていたから雨なのは半年ぶり。

雪もあまり降らず晴天率がとても高いブリヤートはとんでもなく乾燥している。雪が降っても超パウダースノーだから湿度を感じない。

半年ぶりの雨はとても心地よかった。湿った空気と土の匂いは日本を思い出すような優しいもので季節が進んでいると改めて実感できる。

砂漠のような地面でもたくましく生え始めていた雑草も随分青々とし始めていた。ここは劇場近くのバレエ学校。

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この雨で植物も一気に生えてくるのかなと期待する。日照時間もどんどん伸びていて20時くらいまで明るい。サマータイムではないのに4月で既にこんなに長いのは驚きだ。夏至の頃には22時くらいになるのだろう。

増加が止まらないロシア

ロシアの感染者は毎日数千人増えており、ついに24,490人になった。モスクワだけで14000人もいる。ブリヤートも毎日増えていて今日で100人になった。

街の様子を見ていると、業種によっては労働開始していることもあってかだいぶ気の緩んだ雰囲気になった。明らかに働いていない感じの人もみんなふらふらしている。マスクをしない人もいる。

この雰囲気だとブリヤートもどんどん増えていくことだろう。4月7日から働き始めた人たちが感染していたらその人たちの症状がでるのは来週あたりだ。

死者は2名でているからブリヤートでの致死率は2%

ここの医療設備では一瞬にして医療崩壊するだろうから本当に怖い。自分も肺炎にまで悪化したら助からないかもしれない。オーケストラの仕事はまさに3密が揃っているしコンサートをするもの非常に危険だ。

恐らくコンサートなどの大人数のイベントが普通にできるようになるには全ての業種の中で一番最後だろう。まだ感染の可能性のあるうちから仕事が再開しないといいのだが…。


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