ブリヤート共和国も5月11日まで外出禁止を延長 シベリア引きこもり生活㉑
ブリヤートは日に日に景色が変わっていき、毎日新緑が芽吹き始めている。もう半袖で歩いても平気なほどに暖かく、つい最近まで素手を出したら一瞬で爪が凍っていたところとは思えない。
劇場前にある数少ない整備された植物もきれいに葉をつけカットもされていた。
劇場前にあった、葉が付かずにやたらと小さな蕾をぶら下げていた木にも不思議な花が咲いていた。
ようやく春を実感できるようになってきたのはうれしいことだ。天気や自然のことばかり書いているようだが、これはあくまでも日記なのだからむしろそうあっておかしくはない。
プーチンが非労働日を5月11日まで延長
昨晩プーチン大統領が「重大な発表をする」ということでYouTubeライブ配信が予定されていた。しかし何度も何度も細かく延期して始まるのに随分待たされた。
それにしてもこういった会見がテレビだけではなく当然のようにYouTubeで見られるようになったというのはいい時代だ。日本もすぐにネットで見られるからロシアからでも速報が知れるというのはうれしい。
それにしても会見が始まる前から4万低評価がついていたのには笑った。3月の会見では12万低評価がついていたのが懐かしい。ロシアの各地で労働者たちによる”反外出禁止”のようなデモが起こっている。
「給料ももらえず1か月も我慢したのに、感染者はどんどん増加するんだから意味がない、働かせろ」
といったところだ。
給与は払われる、との通達だったが当然公務員以外にも全ての賃金を支払うことなどできない。雇っていたら賃金を払わなければならないとなったらみんなどんどん解雇されてしまう。中々厳しい状況だ。経済へのダメージも深刻なため、5月11日以降は業種によって制限を設けながら段階的に解禁していくとの話だった。
となると歌劇場は本当に最後の最後だろう。
ブリヤート共和国も5月11日まで
4月の規制の時には前日の夜まで何もわからなかったのだが、今回は会見の翌朝10時にすぐに5月11日まで外出禁止にすると発表された。
ブリヤートはクラスター発生以来毎日増加数が上がり始め、今日は最多の25人だった。モスクワとの行き来を完全に遮断できない限りはどんどん増加していくことだろう。
そんなニュースとは裏腹に、街の雰囲気はもういつも通りになり始めている。みんなで歩いているしマスクをしていない人も多い。
そしてこの人たちが神経質に手を洗ったりうがいをするとは思えないから感染は爆発的に広まっていくだろうと思う。今日の感染者の濃厚接触者は1000人以上いるらしい。
戦勝記念日ボーナス
劇場から外出禁止の延長の通達が来るのと同時に、劇場から戦勝75周年記念で7500ルーブルのボーナスがでるとの知らせ。
劇場の前にも戦勝記念日の5/9を祝うソ連感がゴリッゴリの広告があった。赤い星。
こんなに大変そうな状況でもボーナスを出せる余裕があるとは感心する。たくわえが多かったのか、公務員が超優遇されているのかはよくわからない。
日本でもドイツでもあくまで「終戦」だったから「戦勝の祝い」というのは強烈な違和感がある。ロシア側としては「ナチスから祖国を守った」というイメージなわけだが、戦争を肯定するようで狂っていると感じる。
偏った愛国心などはないものの、やはりいい気はしない。だがそのおかげでもらえるものはありがたくもらっておこう。夫婦合わせればほぼ家賃が払えるくらいになる大金だ。
ブリヤート共和国とバイカル湖の壮大な自然の映像
ブリヤートにニュースサイトに冬のバイカル湖や山々の3年がかりで制作された壮大な映像がアップされていた。
ドローンで撮影されており、圧倒される自然の美。
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