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書評『星を継ぐもの』

 こんにちは!トモタメです。
今回は『星を継ぐもの』を紹介します。

この『星を継ぐもの』はジェームズ・P・ホーガンのデビュー作でありながら、優秀なSF作品に贈られる星雲賞海外長編部門を受賞した作品です。
今から46年前に書かれた作品だが、未だに読み継がれる長ロングセラーのSFです。

ただ、この本がなぜ、これほどまでに読み継がれるのか?
皆さんも気になると思いますので、ネタバレしないように魅力を語っていきたいなと思います。

物語は月面で発見された死体が一体何者なのか?を解き明かしていく実にシンプルなストーリーです。この死体が5万年前でありながら、今の私たちと骨格などが非常に似ていることから、一体どういったルートで、この死体が来たのか?これがこのSFの魅力です。

このSFが面白いのは、物語ではなく、会話に重点が置かれているところです。場面展開はそれほどないのですが、会話が非常に想像力が豊かで、どんな発想をしてるねん!と思わずツッコみたくなるシーンもあります(笑)

死体の様子を明らかにしていくために、当時の状況を残っていた日記から、解き明かしていくシーンがあるのですが、ジェームズ・P・ホーガンの想像力の真骨頂が出ていたなと思いました。

イーロン・マスクがSFを愛読書としているのは有名な話ですが、これからの時代は想像力が非常に重要だなと思いました。

自分が見ている世界とは別世界に連れて行ってくれるSF。あまり私は読んでいませんでしたが、改めて発想力や想像力を働かせて読むにはもってこいだなと思いました。

もし、今の生活に飽きてきたなとか、何か面白いことないかなと考えている方は一度このSFを読んでみてください。自分の世界を宇宙や月にまで拡張してくれる本になるでしょう!

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