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私のトラウマ~父親のこと~

初回の投稿からは2か月以上経ちました。

その間…
人生がずっとずっと苦しかったのは何故だったのか?
コーチングでこんなに自分の内面が変わり、外側の景色も変わってしまった、その秘密は何なのか?
私なりに探っていました。

今回は、まずその人生の苦しみの中で、私の子ども時代の家族のこと~おもに「父親」~について書いてみようと思います。

同居していた家族は「祖母・父・母・姉・私・弟」でした。
祖母は三味線のお師匠さんで、と言っても、当時はまだ昭和。芸者さんが地方でもたくさんいて、その方たちに長唄を教えるお仕事をしていました。

きれいな芸者さんが、実家に習いに来ていた時期もあり、子どもなりに「あぁ、いい匂いだなぁ」と思ったのを覚えています。

とても人の出入りの多い家でした。

ですが、父は非常に変わった人間で、若い時期少しだけ外に勤めに出たことがあったようですが、とても社会生活のできるような性格ではなく、今で言う「ひきこもり」状態で生きていました。

私は、父と父の親との間に何があったのかは今でもわかりません。
ですが、父は非常に暴力的で、おそらく祖母(もしくは私は会ったことのない祖父)への強い不満が原因で、人格が完全におかしくなっていたと思います。

私の幼少期で最も記憶に残っている場面があります。

弟の出産前、母の入院先に父に連れられ私も様子を見に行った帰りのエレベーターで、掃除のおばさんが一時的にエレベーターを停めていました。エレベーターが動かないことにいきなり切れた父が、おばさんに怒鳴り始め、責め立てました。ただ掃除していただけなのに、です。おばさんは萎縮してしまって。

「この人でなし!」
こう思ったのをはっきり覚えています。まだ5歳くらいでした。父という人間への強い軽蔑を感じました。

このように父は、一般的にこれが道理とか人情とかいうものが欠落した言動を日常的に行う人でした。

ともかく自分の気に入らなければ、いきなり切れて怒鳴りだし、何かものが飛んでくるとか、直接暴力をふるうこともよくありましたね。もちろん話は通じません。そして自分が何をしたのか覚えてもいません。

夕飯の準備が整ったちゃぶ台をひっくり返したり、自分の食べ終わった食器類を載せた大きなお盆を手から滑らせて廊下はめちゃくちゃ、悪態をつきながら平気でいなくなり、母が悔し涙を流しながら黙々と片づける景色などはよく覚えています。

私たち子どもに何かを命令し、すぐにやらなければ怒鳴りだすことはしばしばでしたが、子どもですから今夢中になっているテレビからは、すぐに離れられなかったりするわけです。

私が小学校6年のとき、その切れた父がとうとう折りたたみの椅子を私に投げつけてきました。救急車で運ばれ入院し、その後しばらく親戚の家にお世話になったこともあり。当時の外傷はまだ残ったままです。

もちろん反省など一切しません。早く退院させろ、退院したらこれをやってもらう、みたいなことを言いに来たような記憶があります。すでに完全に父を軽蔑し切っていた私は、あまり記憶に留めていないようです。

何かを相談した記憶もありません。進学、進路も何も。親に相談するのが普通であろうことすべてです。
金銭的なことも全く考えていません。大学は奨学金で自分で賄いました。

私は大学まで実家にいましたが、大学を卒業する前に「もうこの人には二度と会わない」と心に決めて、涙を流しながら家を出ました。
そして本当に会うこともなく、数年前、父は他界しました。

私は、この子ども時代の経験・記憶による苦しみから50歳になるまで抜けることができませんでした。いわゆるトラウマですね。

ものすごい重くて、押しつぶされているような感覚で。何かを心から楽しんだという経験もほとんどなく、ただ苦しい日々を我慢して生きてきました。

そして私の場合は、コーチングで内面を探る作業をする中で、ものすごい解放に至ったのです!素晴らしい経験でした!

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長々と書いてきましたが、この世の中には親(もしくは養親)のことで、すごく辛い思いをしている方がたくさんいるはずだと想像しています。

もし今、身の危険を感じるほどの状況下なのであれば、まずはしかるべき相談先(市や警察、もしくはNPOなどのサポートしてくれる機関など)に勇気を振り絞って相談してほしいと思います。
まずは自分の安全を確保することが大切です。

ですが、今はそのような状況ではないけれど、心がすごく大変だとか、すごく苦しいというのであれば、必ずそこを乗り越える方法はあります。

私は50年かかりましたが、そんなに待たなくてもいいのです。

心のケアをしてくるところはいっぱいあって、その情報を手に入れる手段も今はたくさんあります。

すぐには「ここだ!」というところが見つからないかもしれないけれど「諦めない!!」ことが肝心です。

心が大変なときはエネルギーも下がってやる気が起きないかもしれない。でも気分が回復したときだけでもいいので、強い意思をもって探し続けてください!必ず見つかります。

あなたは、ただ苦しむためだけに、生まれてきたのではないのです。
そこには必ず「意味」があります。
勇気をもって、探しに行ってください。


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