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「KATARUTA®︎」で文章力と直感をきたえる

私が開催している作文教室「こども表現の教室」は、ほとんど遊びやワークが基本活動になっている。

作文のお作法、書き方、などは後回しで、まず遊ぶ。言葉を使って、自分を出すことにまず、注力するようにしている。

だから、常々「なんかおもろい遊びやワークはないんかな〜」とアンテナ貼っているんだけど、

先日、文筆の大先輩ひきたよしあきさん(博報堂の雑誌「広告」編集部で出会った奇跡)から教えてもらったPLAYING STORY CARDS「KATARUTA」(カタルタ)! 

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これが久しぶりに大ヒット中である(私の中で)⬇︎⬇︎⬇︎

「語りを遊びに変える」というキャッチコピーがもう、どストレートに私の懐に飛び込んでくる。

カタルタ®︎は、語りを遊びに変えるカードセットです。思考全体をゲーム化することにより、語りを遊びに変え、遊びをインスピレーションへと導きます。

一枚のカードに一つずつプリントされているのは、接続詞や副詞など、語り出しや文と文のつなぎとなる言葉です。多様なベクトルを持ったその一言一句が、あなたの思考をさらなる思考へと誘います。

                    (KATARUTA 公式サイトより)

ちなみに、このカードのことを教えてくれたひきたさんは、文章術などベストセラー頻発の著者であり、全国各地で講座やセミナーを開催し、3000人を超える視聴予約が入るほどの人気講座をSCHOOで担当されています。

学びの宝庫、ひきたさんの「博報堂スピーチライターが教える 言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる授業」の視聴予約はこちらから⬇︎


思ってもみなかったことが発話される面白さ

カードはトランプ仕様になっていて、裏面には接続詞や副詞が書いてある、ただそれだけの非常にシンプルなつくり。この、接続詞のフォントがまた、私の心を揺さぶるのだ。余計なことを考えさせない洗練されたデザインに乾杯!

さて、このカードを使って、複数人で遊ぶ時の使い方はこうだ。

まず、最初の一文を決める。そして、参加者が順番にカードをひき、そこに書いてある接続詞を使って、最初の一文からお話をつなげていく。

集中するのは、最初に提示された文と次の文の文脈が通るように、その接続詞を使って、話を結びつけていくことだけ。シンプル!

早速、娘と二人でちょっと遊んでみた。

使ったのは「スタンダード編」。いわゆる一般的な接続詞、あるいは文と文をつなぐ役割のある言葉が54個書かれているもの。

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小6の娘だとどんなだろうな〜と実験のつもりでやってみたが、これが案外話をつなげるのがうまい!

半分日本人(半分中国人です)として、接続詞の役割を十分に理解していることにまずは感心した。

あとは、お話を作る発想力の部分。

意味をつなげなくてはいけないから、そんなに無茶苦茶な発想はできないなと思ったけれど、でも制約がある分、ちょっとシュールな話が出来上がって二人で爆笑。

なんなんだ、このカード!

もちろん、一人で遊ぶこともできる。

三枚カードを引いて、そこに書かれている接続詞を使って、一人で短いお話を作るのだ。娘が取り組んでくれたので、ここに実例を記してみる。(最初の一文も、娘が考えたものです)

お風呂に入るのが嫌だ。
「できれば」お風呂には入りたくない。お風呂は嫌い。
「実は」風呂に入らなくても死なない。
「なぜなら」汚れるだけだから。

それでも女子か!と言いたいのはグッと我慢して、内容はともかく、ちゃんと接続詞が相応に使われていることに、かなり感心した。

お次はこれ。

ばあばは洗濯しすぎだと思う。
「とにかく」ばあばは洗濯しかしない。なぜかというとひまだから。
「しかし」ばあばにとって、それはやりがいかもしれない。洗濯するからこそ、自分が生きていると考える時もあるかもしれない。
「言いかえると」ばあばは、しっかりと仕事をしている、ということになる。

(笑)。

いつもばあばと喧嘩しまくっている娘から、意外な結論が出てきたのにびっくり。本人も思ってみなかった答えだったかもしれない。

でも、そう、そこ。

自分でも思ってもみなかった言葉、考えもしなかったアイディアや発想、自分の奥の方の想い。そんなものをグイッと引っ張り出してくれる可能性が、このカードにはめっちゃ感じるのである。

直感を侮るな!

まだ使い始めたばかりだけど、娘がすんなり文章を作れたことで、これは子どもたちにも自信を与えるツールになるな、と思いました。

なぜなら、「考えずに文章が書ける」からだ。

このカードを使えば、内容うんぬんではなくて、筋の通った文章がひとまとまり、生まれる。そのことが、子どもたちのプレッシャーをどれほど軽くしてくれるか!

そして、考えずに書くことに慣れていけば、考えて書く文章はきっと変わってくる。

多分、このカードが鍛えてくれるのは、文章力というよりも「直感力」だと思う。

作文でありがちな、「◉◉というテーマについて書きなさい」とか「▲▲について考えたことをまとめなさい」では、ない知恵絞って延々と意味のない文章を時間かけて重ねてしまいがちだ。

だけど、このカードは、内容ではなく、まず「筋を通す」ことを強要してくる。

冒頭で紹介したひきたさんも、このカードについて説明するときに「考えてはいけない。直感を使おう」とおっしゃっていたが、納得。

うんうんと捻ってようやく出てきた文章の面白さもあると思うが、このカードに至っては、何を差し置いてもスピード感。それが内容を刺激してくるのだ。

加えて、考える時間が与えられないのであれば、頼るのは自分の直感や感覚しかない。

それがどのような意味を持つか?

自分がふと思ったことに対して、否定も肯定もせず、認めて取り出していけるようになれば、自分の軸(信念、伝えたいこと、やりたいこと)を育てていくことにも繋がる。

と、私は思った。

いうまでもなく、接続詞は、長文を読解する上でも非常に重要な品詞。この武器を遊び感覚で身につけ、味方にできれば、長文を読むスピード、理解する深さも違ってくるだろう。


もう少し一人遊びしてみて、子どもたちにも試してもらって、いろんなアレンジして使っていけないかと思案中。もちろん、自分の創作活動にも使ってみたい。

考え過ぎないこと、大事。(→自分に言ってます。)

ちなみにKATARUTAには、スタンダード編に加え、ストーリー、ロジカル、ライフ、エモーションと全部で5種類ある。単体で購入してもいいし、セット販売でお得にゲットもできる。

私は、子どもたちにも扱いやすそうなテーマでもある、こちらのセットを購入してみた。

自分のツールが増えるの楽しい。またレポートします!


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