子どもに「夢作文」を書かせるのは有効か?
はじめての小論文講座5月、「もっと自分を知ろう!」無事終了(まだ添削終わってないけど)
参加してくださったみんな、どうもありがとうございました!
さて今日は、これまでの内容をふまえ、定番中の定番、「あなたの将来の夢はなんですか」を書いてみることにした。
少し前まで「子どもに、夢を聞くのって意味あるのかな…?」と、自分でも思っていた。
3分先だってわからないのに、子どもに、将来のこと、しかも仕事とか?働き方とか?聞いちゃう神経どうかしてるよ!
って思っていた。笑
だけど、「それでも、書いておくとよいよ」と、今は思っている。いや。今日、改めて確信した。
夢作文は、子どもにとっても有効だ。ちゃんと自分と向き合って書いておけたら、自分への信頼、自信にも、きっとつながる。
かくいう私には、夢作文を書け、と言われて困った記憶がない。
割と小さい頃から漠然と、「先生になりたい」と思っていたから、書くネタに苦労したことがないのだ。
でも、夢作文に困っていた幼なじみのことは未だに覚えている。
その友達は、私が将来の夢がもう決まっていることについて、こう言ったのだ。
「いいよねもう夢が決まっていて。私は、なにがしたいのか、なにをしたらいいのか全くわからない」
本当に悩ましい顔(恨めしそうな顔でだったかも)を、こちらに向けて、どんよりと。
夢がないってしんどいのかな……?
そのとき、初めて気がついた。
でも、
子どもにとってしんどいのは、夢が描けない、わからないから、じゃないよね?
しんどいのは、
夢をみつけなきゃダメだ、子どもは夢や目標があってこそ育つ、みたいな前提のほうだよね?
こんな前提のもとに書かされる作文なんて、ほとんどトラウマだ。今の自分に「嘘を書け」と言っているようなものだもの。
夢がない自分はダメなのか?
夢が叶わなかったらどうする?
夢は持ってて当たり前…
あのとき自分が友達になんて言って返したのかは覚えていないけど、なんだか夢を持っている自分が申し訳ない気持ちになったんだろうな、き とは思う。今も覚えているってことはね。
あの時の彼女の恨めしそうな顔を時々思い出しては、「自分を責める必要ない」と、言ってあげたいな、と、ずっとどこかで思っていた気がする。もしかしたら、自分にも、なんとなく。
(ちなみに、夢がなかった彼女は今、とても幸せな暮らしを形にしている。そして私はそれなりの回り道近道色々あった笑)
だから、私が夢作文を書かせるのなら、
これが大前提なのである↓
・「夢なんてわからない」と書いていい
・今日書いた夢は、明日変わってもいい
・その夢が叶わなくてもいい
気楽でしょ〜。これでいいんだよ。
夢作文は、これが前提であるべきで、その時初めて、子どもにとって意義のある、豊かな言葉を紡ぐ作文の時間になると思うのだ。
なぜなら、夢作文は結局、
あなたは今をどう生きるのですか?
を問うことでしかないからだ。
叶えることがすごい、叶わないことがすごくないのではなくて、
夢があるなら、
夢がないなら、
今のこの瞬間、
あなたがどう生きるかを
自分で決める。
それに気づくことこそが、夢作文、いや作文をする意味、意義だと思う。先生に褒められるためでも、親を安心させるためでもない。自分のためだ。
だからこそ、
夢作文を書いてみるのは、子どもにとってもものすごい自信(自分への信頼)に繋がると、今日思った。
頭の中にあったことを書いてみるだけ。
それだけでも、夢が夢じゃなくなる、プロセスのひとつになるんだよね。
作文になったとたん現れる、
夢というのか、思考の重量感? 存在感?
私こんなこと考えてたんだな!って、
目に見えない意識だけだったものが、
目で見えるようになるってだけでもすごいことだと思う。
この瞬間、瞬間、
自分はいかようにも変化していける。
変わってもいい。変わらなくてもいい。
そう思えたら、強いよ。
ちなみに、今日は我が子も、夢作文を書いてくれたよ。
「夢はコンビニで働くこと」と常々言っている娘のことだから、今日はローソン?ファミマ?どのコンビニの店員になるって書くのかな?と思っていたけど、
今日、じっくり考えて出てきたのは、なんと、、、
薬剤師
だった。
そ、そんなこと考えてたの…!(驚愕)
子どもの夢のカケラ。明日には忘れてしまうものかもしれないけど、今日ここに現れてくれたってとこは、もしかしたら、未来につながる何かが、そこにあるのかもしれない。
自分に想像できないことは
認識できるはずがない
そんな、この世界の法則に則ってみれば、
なんだかこの瞬間生まれた娘の未来に、ワクワクしてしまったのである。
※もちろん、夢作文は「ハイ書きなさい」と言ってすぐに書けるものでもない。うっすらとでも「これかな?」にたどり着く方法がちゃんとあるから、心配しなくて大丈夫。薬剤師みたいな、わかりやすい職業でなくても、何か一つでも手がかりが得られたらそれでOKです。私も、チャレンジしてみて本当によかった、自信を持ってやっていこう、と思いました。
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