スコットランド留学の概要、語学学校の授業スケジュールなど具体的な話 #UK留学Challenge
このnoteは、2019年12月15日〜19日までの1週間、スコットランドの首都・エディンバラのニュータウンに位置する「Kaplan International Edinburgh」に語学留学した記録記事です。
「英語圏の語学留学の雰囲気が知りたい!」
「具体的にどんな勉強をした?」
「1週間の語学留学に意味はある?」
など興味がある方は、ぜひ読んでみてください。
1.そもそもスコットランドは一体どこ?
ここです。私たちが通称「イギリス」と呼ぶ国の正式名称は「United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland」。
イングランド、ウェールズ、北アイルランド、そしてスコットランドの4つのエリアから構成される連合国で、スコットランドはもっとも北に位置しています。
首都のエディンバラは、ここ!
日本からエディンバラ行きの直行便は、残念ながらまだ存在しません。
そのため、ロンドンや中東のカタール・ドーハ、UAE・アブダビなどを経由して訪れるのが一般的な経路。
航空券の値段目安は8〜10万円ほど。所要時間は乗り継ぎ状況によりますが、15時間〜24時間程度です。
今回、私はカタール・ドーハにて乗り換えたのですが、成田→ドーハ便が10時間半、乗り継ぎ2時間、ドーハ→エディンバラ便が8時間と、ゆうに20時間以上は移動に費やしました。
カタール航空が快適かつ映像も豊富だったのでなんとか過ごせましたが、日本⇔スコットランド便、早く直行便就航しないかな〜……と切に願いました(笑)。
2.エディンバラってどんな街?
丘陵地の首都・エディンバラは、中世の面影を残すオールドタウンと、新古典主義様式の建造物で構成されるニュータウンのどちらもが、まるっと世界遺産登録されている美しい街。
とくに私たち(今回は、英語学習コミュニティ「#EnglishChallenge」共同オーナーの最所あさみと、2人で渡航)が留学した時期は、ちょうどクリスマスの時期。
街の中心を流れるリース川の両岸にて、輝くばかりのクリスマスマーケットが毎夜開催(というか常設)されていました。
なので、街の雰囲気が、きっといつもより特別……! 本当に物語の中みたいな場所でした。
エディンバラを選んだ理由は、「本場の英語圏で、かつ日本人が少なくて、ローカルの暮らしが垣間見られる街がいい」というものだったのですが、想像を超えて、素晴らしかった。
そんなエディンバラの街の魅力は、大量の写真とともに別のnoteにまるっとまとめてみたので、こちらを参照ください(後日公開予定です!)
語学留学先としては、「スコットランド訛りがあるらしいぞ」と聞いて少し心配していましたが、実際に訪れてみると「訛りないなぁ」という印象で、英語の勉強には問題なかったです。
3.語学留学前に準備したこと
メインの準備は、4つ。
[1]語学学校の決定
[2]航空券と、エディンバラの宿泊先の確保
[3]入学前の事前オンラインテスト(90分ほど)
[4]日々の英語学習
[1]語学学校の決定
「Kaplan International Edinburgh」を選んだ理由は、今回渡航に関してお世話になった留学エージェント「スクールウィズ」の担当:佐藤さんの一押し学校だったからです。それに尽きます。
佐藤さんからお話を伺って、学校の評判、先生と生徒の質のよさ、またエディンバラの街の中心部に位置しているというアクセスのよさや、提携寮が存在することなど、総合点が高かったので迷うことなく即決しました。
今まで、フィリピン・セブ、マルタと二連続で、佐藤さんのオススメで間違ったことがなかったので……! 佐藤さんの「この人にはここが合うのでは?」の目利き力、すごい。
[2]航空券と寮の手配
航空券は、スカイスキャナーというアプリで予約しました。
宿泊先は、当初Airbnbでの滞在を検討したのですが、「学校に提携寮がある=他の国の生徒と交流がしやすそう」という理由で、寮を利用することに決定。
私が実際に過ごしていた寮「Canal Point」の個室。シャワー・トイレが併設で、キッチンのみ共同
結果、朝夜など、寮周辺ですれ違う他国の学生と会話する機会が圧倒的に増えたので、寮を選んでよかったなぁと思いました。
費用目安:授業料(約60,000円)、寮費(約40,000円) / 1week
[3]事前テスト受験
オンラインテストの項目は文法、リスニング、リーディングの3項目。
時間制限なし、また正答率に合わせて問題の難易度も変わっていくという、とても効率的なものでした。めっちゃ難しかったけど(笑)。
ほぼはじめての「ガチ英語圏」への留学だったのですが、入学前から「うお〜〜〜〜!」とガツンとやられる感覚を得ました(笑)。
スピーキングテストは、「テスト」という感じでは受けていないのですが、授業振り分けの前に、語学学校のフロントにてスタッフと5分10分程度雑談をしたので、それが最終チェックだったのかな……? と思っています。
[4]日々の英語学習
英語学習については日課になっているので、特別に記載することはないのですが、おもにTEDリスニング、DMM英会話、英語読書、アプリでの単語学習等を行っています。
これについては詳しくはコミュニティnoteを参照ください。
4.「Kaplan International Edinburgh」
ってどんな学校?
「Kaplan International Edinburgh」外観
「Kaplan International Edinburgh」はエディンバラのニュータウンの端に位置しており、中心部まで徒歩10〜15分程度とよい立地。
4階建ての建物を2棟連結させた作りで、教室は10個ほど。時期によりますが、全生徒合わせて100〜130名ほどの規模感でしょうか。
大きすぎず小さすぎず、ちょうどよいなという印象でした。
教室や、教室の窓から見える風景
スタッフさんがフレンドリーで、フロントを通るたびにたくさん話しかけてくれるのが嬉しかった。授業前に英語で雑談をすることで、毎日リラックスして授業に臨むことができました。
ちなみに屋上にも自習室があって、放課後はそこで行われる先生とのフリートークアクティビティに参加したり、学校が提供してくれるオンライン教材で勉強をしたりと、快適な学習環境が用意されていました。
端的に言ってめっちゃよかった。快適、清潔、愉快、勉強になる……!
休憩室には電子レンジと無料のミネラルウォーターが完備。授業の合間に、生徒がたくさん集まっていて、よい交流場所になっていました
5.intermediateクラスの授業内容
実際の授業風景
授業時間は8:30〜10:00、10:15〜11:45、12:15〜13:45の3コマ。
選択コースにより異なりますが、私たちが選んだ「Intensive English」コースはすべて10〜13名ほどのグループ授業でした。
授業は、教科書が与えられてそれに沿うのではなく、先生が毎授業ごとにテーマを設定し、文法・語彙・リスニング・リーディング・スピーキング・ライティング等々をごっちゃ混ぜにする「会話形式」で進められます。
「型にはめ込んだ座学学習」とは真逆のスタイル……!
楽しい2限目の先生
ちなみに学校説明も授業内容も、当然ですがネイティブスピードの英語(先生の英語なので聞き取りやすいけど)で進んでいくので、「英語がまったく話せない」というひとは、辛いと思うのでオススメできないかも。。
その方には、フィリピン・セブ島留学がオススメ! これについては、別途noteを書けたらいいなぁと思っています。お待ち下さい。
ちなみに筆者の感覚としては、スコットランド留学は、ある程度英語が聞き取れて、会話が続けられる人が楽しいと思いました……!昔だったら泣いて帰りたかった(TOEIC600点〜はあるとよさそうです。伊佐は言うて800点程度)
さらにこれも筆者の感覚の話なのですが、これまでカナダ、マルタ、フィリピンと短期語学留学を繰り返してきた身として感じたのは、スコットランドは先生の趣味嗜好も相まってか、会話の文化度・アカデミック度がかーなーり高かった! ということ……!
雑談で話題がそれたと思いきや、その雑談の中に文法や発音、イディオム、はたまた原語の背景にある文化や、イギリス英語とのニュアンスの違いなど「細かなところまで教えてくれる」カバー力、知識の深さ。
さすがは知的な街・エディンバラ(数々の作家や学者を輩出している)を選んで暮らしている講師陣でした。知識や興味関心が本当に多岐にわたっていて驚きました。
6.生徒の多様性について
在籍する生徒の国籍の多様性や、性別、年齢等については、もちろん滞在する季節やタイミングによって異なるとは思うのですが、参考までに私の経験談を。
結論から申し上げると、まず「びっくりするほど多国籍でした」。
同時期に語学学校に在籍していた生徒は、カタール、サウジアラビア、ブラジル、チリ、メキシコ、フランス、スペイン、ロシアなど。とくに中東の生徒は、これまでの語学留学であまり会ってこなかったので、とっても新鮮……!
ちなみに日本人は、ともに渡航した最所あさみ以外ひとりも会わず、フィリピン・セブで半数以上を占めていた韓国人の方にも会わず、中国の方も少ない印象。アジア人がとにかく少ない。少数派だったのが驚きでした。
圧倒的に英語しか話せない環境が、そこにはあった……。
7.その他、学校に通いながら感じていたこと
そしてこれは、完全なる個人的な感想なのですが。
エディンバラを選ぶ人って、「知的探究心が強い人が多い気がする」「そして寡黙」!!!!!
私が訪れた季節が、冬だったことも影響しているかもしれません。なぜなら、スコットランド、夏に来るならまだわかりますが、わざわざ暖かい南米から、真冬のスコットランドを目指してくるラテン系・メキシコ、ブラジル、チリ、スペイン等々の生徒のみんなの「なんだか落ち着いている感」といったら……!!
みんな、話すとフレンドリーでユーモアに溢れていて、素敵なのですが、属性として「陰」「静」みたいな人が多かった(とてもいい意味で)
「あなたなぜスコットランド留学を選んだの!?」と聞いたら「自分の国と全然違う場所を見てみたかった」とか「寒さを体感したかった」とか、「静かそうだから」「まぁ、なんとなく」とか……!
それゆえか、生徒同士の会話も、自分の趣味や背景の話ではなく、社会問題、領土問題、ジェンダー論、歴史等々の話題が花開くことが多かった。
授業中も「あなたの国では、結婚したら女性の名字はどうなるのか?」の話題が小一時間ほど盛り上がったり。
フィリピン・セブやマルタでもそういった話題はもちろん出ていたかもしれないのですが、ここまで顕著に差として現れたのは驚きでした。
時系列が前後するのですが、私がフィリピン・セブ留学を検討していた2019年冬時点で、スクールウィズの佐藤さんが、セブ選択の注意事項としておっしゃってくださっていたことを思い出しました。
それは「セブは、ある程度英語レベルが上がると、先生との知的な会話が望みづらい傾向にあるので、物足りなく感じてくるかも」というもの。
なるほど、たしかに約1年後、スコットランド語学留学を経て、その意味がなんとなく……ですがわかった気がしました。
「自己紹介」や「好きな映画」「家族構成について」などの「事実」についての説明は、フィリピン・セブで十分学べるし練習できるのですが、各自の思想や哲学、世界で起こっている様々な現象についての「オピニオン」を英語で深めてゆきたい場合、セブよりもスコットランドの方が向いている、というのはある意味においては正解かもしれません。
まぁ、セブでもそんな話題は出ていたのかもしれませんが、私自身の能力が足りず、聞き取れなかった&聞き取れていたとしても英語で何も返せなかった、というケースが容易に想像できるので、一概には言えませんが……!!
とにかく「思想関連の会話」が印象に残るエディンバラでの日々でした。言語を、文化背景を交えながら学びたい人にとって、スコットランドはとってもオススメな土地だ、と思いました。
【おまけ】私が個人的に一番楽しかったのは、オマーンの学生さんたちとの交流でした。大学入学前の語学研修として、国から奨学金等の補助を受けて数年のスパンで英国滞在を予定している彼らの年齢はティーンで、話していると知らないことばかりでとても楽しかった。Instagramを見せてもらって「オマーンでは猫を飼っていてね」「名前は◎」「かわいいでしょ」「そしてこっちが、ラクダの◎!」「ラクダ飼ってるの!?」「うん、3頭」「3頭!?」「オマーンでは普通だよ」かわいいでしょ。私の知的レベルよ……
8.1週間の語学留学で得たもの
突然語学力がアップしまくった、ということはやはりなく。
語学力の向上というよりも、現在の自分のレベルチェック、および足りない点や、これから重点的に伸ばしていきたい点が鮮明に浮かび上がった期間となった、というのが正しい表現だと思います。
ただ、これまで留学したフィリピン・セブ、マルタと違って国や街自体が完全なる英語圏なので(セブ、マルタともに自国の原語が存在する)、学校を出ても英語、カフェで耳に入ってくる雑談も英語、もう全部英語、英語!という感じなので、リスニングやスピーキング力は、1週間の滞在といえど瞬発力が鍛えられて、過ごす時間が増えるうちにスムーズになっていった気がします。
「足りないと自覚した点」の具体例については、本当に語彙力が足りない!と感じました。決まった簡単な文型や単語の使い回しでしかコミュニケーションが取れていないので、もっと「日本語で言いたい深い話を英語に変換して話す」訓練をもっとしたいなと。
なので、今まで学習法としてNetflixの英語・英語字幕を観て「英語に触れた」気になっていましたが、そうではなくて「朝から晩まで日本語で考えた・会話をしたことをひたすら英語翻訳して、文章にしてみて、それをDMM英会話で話してみて、直してもらう」とかって方法に変えていく必要があるなと感じました。
あとは、発音の大切さ。めちゃくちゃ流暢な発音でなければ英語として成り立っていない!とかって話ではないです。
私の発音は、語学学校の先生なら、聞き取ってくれます。外国人に慣れているホテルスタッフや、カフェの店員さんなどもそう。でも、同じく英語を母国語としない、生徒同士だと「どちらも英語力が完璧でないがゆえに」単語や文法が合っていても、互いの推察力・リスニング力が足りていなくて「聞き取れ図、会話が成立してるか怪しい」という場面が頻発しまくりました。
第二言語としての英語を話す者同士が、スムーズに会話をしてゆくために、発音矯正は必須、と身にしみて感じた滞在でした。精進。
9.1週間の語学留学は成立したか?
成立していました。
たしかに期間としては短いかもしれないけれど、現在の日本において、会社に勤めながら1〜2週間以上の期間を語学留学にあてるというのは、実際問題として簡単ではない、と感じます。
それも鑑みて、一年に一回、休暇の旅行に、8:30〜13:45までの平日午前中を語学留学にあてて、自分の英語レベルを定期チェックする、また世界に友人を作って視野と価値観を広げ、消費ではなく生産につながる時間の使い方をしてみる、というトライは新鮮で、とても意味のあるものになるのではないかと感じました。
新しい大人の選択肢として、定着するといいな……!と改めて思ったぞ。
***
さて、こんな感じで語学留学の全貌については以上です。
次回のnoteでは、エディンバラの街の魅力について勝手に語り尽くさせてくださいませ。ではでは、今回はここまで。
長い文章を読んでくださって、ありがとうございました!
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いつも遊びにきてくださって、ありがとうございます。サポート、とても励まされます。