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終活が進まない人のNG3選 : ミニマリストの娘ともったいないが口癖の母との終活日記(第10話)

みなさんこんにちは。いつもお読みいただきありがとうございます。
今回は、セミナーに参加してくれるお客様のお声から、終活するうえでNGだと思う点をピックアップしてご紹介します。

終活NG ① リストにしばられる

リスト

終活開始時に、何から始めるか? 一覧リストを作成することをお勧めしています。
「To Doリスト」とも言うべき、作業の見える化と優先順位を大事にするためです。

実際、終活では準備することが多く、時間がかかります。
結果として、リストにはたくさんの項目が、ズラッと並ぶことに。

人間、どうしても最初から順番に、丁寧にこなしていきたいと思うもの。終活を始める方は、“まじめさん”が多いので、項目全てをきちんとやり遂げようとするのです。

リスト① 断捨離する
リスト② エンディングノートを書く
リスト③ お金の整理をする
などなど・・・延々と、何項目も続きます。

断捨離だけでも、人によっては数年もかかります。
私はエンディングノートを仕上げるのに、何週間もかかりました。しかも、未だに更新中です。

リスト化するのは大事ですが、全てを完璧に準備しようと意気込むのはNGです。
途中で挫折なんていうことも。
「自分には無理だ~」と放り出す前に、「今日はこれだけ出来たぞ!」という、小さな成功体験を積んでいただきたいです。

自分の生活や健康状態なども考慮して、無理せず始めてほしいと思います。

終活NG ② 本を読んで満足する

本

断捨離、片づけ、終活、老後の〇〇など、終活に関連する書籍が、巷にはあふれています。
本を読んで、情報を収集するのは大事なことですが、陥りやすいのが、
「読んで、満足」
「読んで、やったつもり」
「本を真似する」
という状態になってしまうことです。

本の内容を参考にしようとこだわるばかりに、自分に合った、自分のための終活に取り掛かれない人がいることが残念でなりません。

先日も、お客様に「片づけ終わりましたか?」とお聞きすると、「無印の収納ボックスを買わないと、片付かないです」という返答。(無印の収納本にハマったらしいです)

捨てる予定の片づけだったはず・・・あれ? 
捨てれば、収納ボックス不要ですが・・・

その方は、片づいた部屋に、無印良品できれいに収納された本のイメージで頭がいっぱい。
終活の基本に立ち返ってみましょう。無駄な収納とはサヨナラするのですよ。
今は、私のお声も届かず・・・

本、写真、SNSの情報は便利ですが、終活の基本路線から外れてしまうことにもなります。
本などを参考にするときは、自分の老後や性格などをきちんと把握して、できるだけシンプルな老後をイメージできるものに限定することも大事な選書です。

終活NG ③ 他人と比較する

終活に限ったことではありませんが、自分のライフスタイルを他人と比較してはいけません。

素敵なシニアに出会って、「あんなふうになりたい」と思う気持ちは大事です。「どうしたら溌剌として見えるかしら?」なんて気になって、春色コートを買ってみるなど。
そんな比較ならどんどんしてください。

モデルと比較(背伸びし過ぎ)
お金持ちと比較(身の丈を知ることは大事)
お隣さんと比較(まったくの他人です)
お友達と比較(自分らしさが出せない友達は自然に離れます) 

無理に若返る必要もないし、見栄を張ってお洒落する必要もありません。
お家で家庭菜園が趣味という人が、「もっと外に出なさいよ」なんて言われて、興味のない旅行に行く必要もないのです。

自分の好きなこと、自分らしい生活空間、ひとりで過ごすのんびり時間。

自分のライフスタイルを確立させることが、他人と比較しない第一歩です。
自分に自信がないと、どうしても他人に振り回されてしまいます。

「〇〇さんは老後資金の心配がないのよね?」と、他人の老後資金が気になっている方に、「ご自身の老後資金に不安がなくなれば、よそのお家は気になりませんよ」という回答。

比較をしてしまうのは、自信のなさの表れです。(自信を持て、というのも難しいですが・・・)

終活は、長い時間をかけて準備する、そして、できるだけ早く始める。
時間をかけて自分と向きあうことで、生き方の指針が出来て、自信にもつながると思っています。

熟成された人生を手に入れて、他人と比較しない、ゆとりあるライフスタイルを獲得したいものですね。

終活のNG3選、いかがでしたか。
NGとは言え、ついつい迷うことも多く、その都度反省しながら直していくことが大切です。
引き続き、みなさんと一緒に、終活を頑張っていきたいと思います。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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