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『ともに生きることば』丸善出版 【ご愛読者様の声のご紹介】(vol.8) ともに生きるためのスキル

『ともに生きることば』丸善出版
ご愛読者様の声をご紹介いたします。

2022年2月2日

ともに生きるためのスキル

★★★★★

副題に「高齢者向けホームのケアと場づくりのヒント」とあるとおり

高齢者のケアをするにあたり、なかなか現場で言語化されないけれど、する側される側にとって大切な事柄を、言語化して話し合うための、本です。

『ともに生きることば』というタイトルにとてもきゅんときました。

うまく言語化できなかったり、些細なことと遠慮して言えないことの中に、その人の人生においてとても大切なことがあります。

そういったことをきちんと掬い上げ、言葉にならない行き違いをすり合わせていくという作業は「人と人」との現場ではとってもとっても大切なことですよね。 

それは『普通はこうだよね?』という言葉に代表されるような、する側される側にとっての、自分の思い込みによる「当たり前」をきちんと対話の場面にのせていくということ。

これによって、双方の気持ちの消耗って随分違うのだろう、と思いました。

なにも介護の現場に限ったことじゃなくて、人が2人寄って一緒に何かをすればいつでも、大切にした方がいいことなんですよね。

この本では「パターンランゲージ」と言う手法が使われていますが、これは

情報共有と発想支援、そしてコミュニティデザインのための手法。この手法を用いることで組織内に存在する経験知や、暗黙的に共有されている価値観を言語化・体系化することができる。

ということでものすごくわかりやすく言うと
「誰かの家の家族だけの暗黙のルール」ってあると思うんだけど、仮にその家族に新しく誰か加わった時にその新しいメンバーにその「名前のついてない暗黙ルール」に「名前」をつけてその上でそのことについて話をする。
みたいなことかなー?と理解しました。

これってすごーーーく大切なことですよね!

それから『オープンダイヤログ』これは、開かれた対話、のことをさし
その案件に関わってる全部の立場の人で、オープンに話し合う、と言う手法。

人が集まって何かをする場では、どちらもとても必要なスキルだなと感じます。

これからの時代
いろいろな現場でこういったスタイルが『当たり前』になっていくことを願っています。


『ともに生きることば』とは、「ともに生きる」ホームを実現されている方々へのインタビュー、事例を分析、フィールドワークなどを経て、ケアと場づくりにおいて大切な共通のパターンを抽出したものです。本書は高齢者向けホームをつくり運営する人や、ケアに従事する人の視点に立って書かれていますが、これらの「ことば」はケアの本質に迫るものです。ですので、障がいのある方のケアや子育て、教育などさまざまなケアにも通する内容になっています。

書籍『ともに生きることば:高齢者向けホームのケアと場づくりのヒント』(金子 智紀, 井庭 崇 著, 丸善出版, 2022年)の要点を抜粋した「ともに生きることばカード」は、ケアと場づくりについて考え、みんなで話し、より上手く実践できるようになるためのカードです。

30枚のカードには、「ともに生きる」ケアの実践者たちへのインタビューを元にまとめられた現場の知恵が凝縮されており、日々の実践の参考にしたり、対話のきっかけにしたりできるようになっています。

カードならではの特性を活かし、カードを動かしながら考えたり、複数人で語り合ったりしやすいようにデザインされています。

高齢者の方へのケアだけでなく、障がいのある方のケア、子育て、教育など、さまざまなケアと場づくりの改善にも、ぜひご活用ください。

※「金子智紀は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。」

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