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労働集約型をひっくり返せ!!

私が大手の路線運送会社に勤めているのでそこの現状を一例として話す為、全ての会社における解決法ではない事をご承知下さい。

よく体が資本だ!、と言われるが全体の業務において人間が稼働する割合が多いのがこの労働集約型というものです。
農業や漁業もそうでしたが徐々に機械化や養殖という形で脱労働集約型となってきていると思います。
しかし、トラック運転手というのはどうでしょうか?荷物の集荷、荷下ろし、仕分け、積込、配達、これら全てを人間の手で行なっているんです。
もう労働集約型の最たる業種であると言って間違い無いと思います。
積込して朝から配達に出発できる様にする為に、日が昇るより前に出勤する事が当たり前だし、集荷はお客様が荷物の出荷準備を終える頃に伺い、集めて周るので夕方から夜になります、それから支店でトラック一杯の荷物を下ろし、ようやく帰り支度できる様になります。
これら一連の作業を、1人一台のトラックとコースを割り当てられこなしていく訳ですが、1日の拘束時間は14〜15時間が当たり前な業種になっています、時間外労働の短縮は愚か休憩すらままならないドライバーばかりなのが実情です。

それでも、会社には休憩を取った事にされ、時間外労働は規定内に収まっているという事に改竄され労働基準法に触れない様に書類作成されているというあるまじき行為。
このまま行けば、労働環境はさらに悪化し、離職者が増え高齢化が進み、物流が回らなくなるのは目に見えています。

では、何故企業は労働環境の改善を早急に進めないのか?ですが、まず言えるのは経営陣の高齢化による決断力のなさと、AIやIOT、ロボット化といった最新テクノロジーに疎くついていく気がない。です。「ついてこれていない、ではなくついていく気がない」なんです。

そもそもこの方法で解決策を模索しようという勉強心が感じられません、分からない物には蓋をして見向きもしないというまさに老人の害悪行動が1番のネックだと個人的には思っています。ディスってる訳じゃなく、事実だから言っています。

経営者にも関わらず、貪欲に知識を追い求める事もせず、半ば諦めムードで従業員に負担を負わせれば良いと思っている経営者なんかこれからの時代必要ないので皆んなの為にとっとと辞めて下さい!笑

では、どうすればいいのかを大雑把に言うと、一つ目は真逆の資本集約型に投資してAIやロボットに存分に働いてもらう事で人間の労働を出来るだけ少なくするというもの、しかしながら勉強していないからここに投資しようという発想も生まれず、その価値も見出せていないのが現状です。
残り1年半になってからやっても即時課題解決には寄与しないでしょうが、それでも出来る事から始めて行くに越した事は無いですが...

二つ目の方法は、従業員を増やして、1人当たりの仕事量を減らすというもの。
数字の話しだけするなら、従業員が2倍になれば仕事量は半分に出来るから。

とはいえ、言う程中身は単純なものではないし
たしかに乱暴で極端な言い方をしたが、つまり何が言いたいのかというと、"値上げ"なのである。
物流の仕事の性質上、AIやロボットを駆使して関係各社にも協力してもらわない限り業務を圧縮する事はほぼ不可能と言っていいので、値上げによって売上を上げる事で人員を確保し、業務を分担する方法しか現状無いと考えている。

分かる。分かる。簡単に値上げ出来るもんならとっくにしてるわ!という声が聞こえて来るので次で値上げについて深掘りしていこうと思う。何年も前から値上げや業務設計を見直す必要があったにも関わらず、蔑ろにしてきた結果が今であり、最大の問題点なのである。


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