横丁とラーメン二郎に共通する”魅力的な顧客体験”3つの特徴〜カスタマージャーニーマップシリーズVer2〜
先日に吉祥寺のハーモニカ横丁に行ってきました!横丁最高!と大満足して帰ってきました。普段はうるさい居酒屋は好きではないのですが・・・
横丁コミュニティに潜入して、お店の外国人店員と他愛もない話をして、はしごをして酔っ払い、お腹いっぱいになりました。
横丁はアミューズメントパーク
横丁は飲食店というよりアミューズメントパーク!
巷では、横丁ブームが起きているようですが、なぜ横丁は多くの人を惹きつけるのでしょうか?
こうやって考えていくとカスタマージャーニーマップを描いて、体験価値を見える化したくなってしまう職業病が発生します。
ということで、
横丁体験のカスタマージャーニーマップを描いてみた
※いちがみさん、前回に続けてフォーマットお借りしましたm(_ _)m
先日にラーメン次郎の体験をカスタマージャーニーマップに描くということをやってみましたが、続いて横丁体験も同じフォーマットで描いてみました。
体験フロー(横軸)は、①横丁内を探索→②狭いカウンター席→会③話と食事→④片付けと会計→⑤はしご、この5つに分けました。
どこかラーメン次郎の体験と似ている?
横丁の体験もどこかラーメン次郎の体験と似ている。
ラーメン次郎のような修業感はないのですが、感情の起伏が生まれるところ、コミュニティに親近感を覚えるところなどは共通している・・・
横丁と二郎2つの体験の共通性を探ってみます。
横丁とラーメン次郎の体験はどこが似ているか?
横丁とラーメン次郎の体験に共通しているものは何か?
自分の中で、この3つのデザイン性が共通要素であり、魅力的な顧客体験を生み出すためのヒントにもなり得ると考えています。
①人と人の繋がりを感じるデザイン
席と席、店員と顧客の距離が近いため雑談が生まれる空間設計になっている。だから人と人の繋がりを感じられるようになっている。コミュニティの一体感が味わえるのは、横丁もラーメン次郎も似ているなと感じます。
日常生活では味わえない「人と人との繋がりを感じるデザイン」が横丁独自の体験になっている。
②感情の起伏をデザイン
席狭い!!けど、見知らぬ人と仲良くなれて楽しい!
対応雑!!けど、どこか親切で優しさを感じるところもあるから許す!
といった、感情の起伏がたくさん生まれる体験がある。これも横丁とラーメン次郎ともに共通している。
カスタマージャーニーマップ内だとこの体験↓
最初は隣の人との近さにびっくりしながらも、少しづつ慣れてくる
③主体的な貢献を引き出すデザイン
テーブルを自分で拭く、片付ける。このお作法は横丁もラーメン次郎も共通です。主体的にコミュニティに貢献するからコミュニティへの一体感が生まれるという要素があるなと。
自分で片付ける、挨拶をするといった「主体的な貢献を引き出すデザイン」が、横丁コミュニティを作り出している
まとめ
横丁の魅力的だと感じた体験をカスタマージャーニーマップで整理してみて、どこかラーメン次郎の体験と同じ魅力があるな・・と思ったので、若干無理やりにまとめてみました。
Amazon Goのようなテクノロジーが生み出す圧倒的な機能価値に置き換えられない体験価値とは何か?という問いと向き合っていきたい今日この頃。
そのヒントは横丁と二郎にあったりするのではないか!と真剣に考えています。
ポイントは、人と人との繋がり、感情の起伏、自分の主体性をもってコミュニティに働きかけるといった行為の中にあるのではないか?ということが自分の仮説です。
これからも、自分が良いなと感じた体験はカスタマージャーニーマップに落として、理想の体験価値づくりに活かしていきたいと考えています!
独自の体験価値を考える参考図書や記事
参考になる本たち
参考になる記事たち
「たまり場をつくりたい」――「横丁ブーム」の仕掛け人がつくる世代を超えたコミュニティ
横丁でUXデザインを考える会とかやってみたい・・・横丁のような場がなぜ必要なのか?が言語化できると、人と人の繋がりが感じられる都市を意図的にデザインできるようになるのではないかな。経済合理性だけではない要素をふまえた都市デザインについて考えたい。
一緒に横丁行って、理想の体験価値を考えてくれる人は募集中です!笑