読書感想 NOKIA 復活の軌跡
読書の秋、ということで、初めてnoteで読書感想を載せたいと思います。
初めての本は「NOKIA 復活の軌跡」
NOKIA会長リスト・シラスマ氏による、NOKIAの低迷から復活までの軌跡を描いた内容です。
携帯電話が普及しはじめの頃、NOKIAのストレート携帯をよく見たものですが、最近身近にNOKIA製品ってありませんよね。
携帯電話のトップシェアを誇ったNOKIAもスマートフォンの普及により停滞、存亡の危機に直面しますが、携帯電話の事業売却と通信インフラ事業への経営資源集中により、現在は5G通信インフラでトップシェアを誇る企業として見事に再生しました。
今のNOKIA製品は私たちの手のひらではなく、スマホを快適に利用するインフラとして大活躍しています。
NOKIAの事業ドメインを根本から変えたシラスマ会長のリーダーシップが本には綴られています。
パラノイア楽観主義、という言葉が随所に登場します。会長の座右の銘とでもいう言葉でしょうか。パラノイアのように恐れながらも楽観的に、という相反する考えですが、最悪を想定した事業のシナリオ分析を行い、それに基づき行動すれば、最悪の場合も想定しているから楽観的になれるだろう、という考えだと思いました。
最悪の場合を想定した事業シナリオに加え、NOKIAというフィンランドを代表する企業の事業モデル転換を行った悩みも随所に出てきました。日本でいえばトヨタ自動車が自動車製造事業をやめるようなインパクトです。
(個人的には豊田章男社長はクルマづくりのトヨタをやめる覚悟があると感じています)
一国を代表する企業の事業転換を見事に成し遂げたシラスマ会長の記録的な本ですが、今の日本企業や日本社会に求められている根本的な転換を行う上で参考になる、有益な内容の本でした。
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