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第8回:「文化を作る」ということ
自分が何かとお世話になっている社会人の方がとある本を紹介していた。
暇つぶしで本屋に入った。その本が平積みにされていた。買った。
ほんとはチャリでも借りてそのあたりをふらっとしようかと考えていたが、読んだ。
「つくられた」か「つくった」か
「谷さんは漫才プロジェクトのことを説明するときに、漫才プロジェクトは漫才を復活するためにつくられましたと言わはるでしょう」
何を言うかと思ったら、そんなことか。そんなことは当たり前だ。木村さんがつくったものだからそう言うだろう。
「そうやなしに、漫才を復活するために漫才プロジェクトをつくった、と言うてほしいんですわ」
橋本の予期せぬ言葉にびっくりした。
この文章には考えさせられるものがあった。
多くの場面において、多くの人は組織に属し、組織のために何かをする。いったいどれだけの人が受動的ではなく能動的に自分の行動や物事をみることができるのだろうか。
自分も「〜やってます。これは・・・という目的のためにつくられたもので、、」と自分のやってることを初対面の人に話す時などに何も考えずに発言しているなと反省だ。
その人の本気さはこの「ほんの少し、でも見ている人は見てるちょっとしたニュアンスの違い」にあらわれるのだろうなと、本気ならここまで気を使わなくてはなと。
「安心させる」報告
あまり進捗していなかったが、現在の状況をかいつまんで報告した。
だが、報告をしてみると、現在の状況を改めて正確に把握でき、課題が見えてきた。それに、プロジェクトがけっこう進捗していることに気づいた。
木村常務はうむうむとうなずいた。ぼくの報告によって、漫才プロジェクトが順調に動いていることを確認して、良い感触を持ったのかもしれない。
ぼくにしてみれば、こんな報告をしたぐらいで木村常務の機嫌が良くなることが驚きだった。後にぼくも部長やら専務になり、現場から離れるとその理由がよくわかった。部下ができると、現場がどうなっているのか気になり隅から隅まで把握しておきたいのだ。そうしないと不安になってしまう。 そんな人間心理を松本さんはよく理解していて、こうした方が上司は喜ぶのだということを身にしみてわかった上で報告しましょうと言ったのだ。
これは考えさせられるというよりかは共感だった。
学生団体をしていた時、誰がどういう動きをしているかマネジメント側としては見えないものがあることが不安で仕方なかった。
では、今、別の組織に所属してこの進捗報告をきちんとできているかと言われると、、
人の立場になって考えるということはこういうこともいうのだろうなと思う。一度経験したことのある立場なら、考えられるだろうと思うかもしれないが、なかなかそうはいかないわけで、改めて行動を見直そうと思った。
「わからない」という面白さ
「でも、誰かは優勝するでしょう」
「そりゃそうです。そのためにやるわけですから」
「だから、それがおもしろくないのです。ぼくは結果がどうなるかわからない企画に興味があるんです」
これは企画を作る身として非常に面白い考えだなと思った。
と同時に、こんなイベント企画したら運営大変だろうなーとも思った。でもテレビだからできるかー、とも思った。リアルでお客さん入れて結果がわからないイベントを開催するのはパターンを本当にいくつも用意する必要があるし、最悪の結末もいくつか用意しておく必要がある。でも面白い絵が撮れたら気持ちいいだろうなーとも思った。
こういう突拍子もないことができる人間になりたいなーとも思った。
答え合わせ
今回のnoteは備忘録的に引用をまとめたいという思いで書いているので、まじで中身薄いんですけど、許してください。
イベントを企画している身として、規模は違えど共感も多く、今となっては誰もが知るTV番組がこんなスピードで出来上がっていたのかと思うとこれだから企画って面白いよなと思える、そんな一冊でした。
以上、谷 良一氏の『M-1はじめました。』からでした。
この本はあの島田紳助氏があとがきを寄せています。紳助さんの考え方で自分が大切にしている考え方があります。ぜひ、下記noteもご一読ください!
『M-1はじめました。』の購入は以下から!
田中 智貴 / Tomoki Tanaka
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